最新デザインへアップデート
アウディの関係者によると、2023年に発売予定の新型A4では、EVのRSモデルとハイブリッドのRSモデルを、ラインナップのトップに据えるようだ。2種類のプラットフォームを用意し、一方は燃焼エンジンを搭載したハイブリッドモデルに、もう一方はEVモデルに使用する予定だという。
<span>【画像】次期A4アバントの試作車発見【現行モデルと写真で比較】 全97枚</span>
第6世代となる新型アウディA4は、引き続きセダンタイプとワゴンタイプ(アバント)が導入される。今回、A4アバントのプロトタイプが初めて公道で目撃され、デザインを一新することがわかった。
ワイドなフロントグリル、スリムなヘッドライト、そしてよりシャープなルーフラインが、現行モデルとの主な差別化要素となりそうだ。ただし、このプロトタイプの円形テールライトは製品化されないと予想される。
パワートレインは、改良されたガソリンおよびディーゼルエンジンが搭載され、マイルド・ハイブリッドまたはプラグイン・ハイブリッドを採用。前輪駆動と4輪駆動(クワトロ)が設定される。
アウディの研究開発責任者であるマルクス・ホフマンは次のように述べている。
「マイルド・ハイブリッドからプラグイン・ハイブリッドまで、今日すでに電動化モジュールを用意していますが、今後のモデルではさらに電動化に取り組んでいきます」
電動化の範囲は、RS4の後継モデルにまで及ぶ。現行の2.9L V6ツインターボチャージャー付きガソリンエンジンを継承するが、ハイブリッド化することで、現行モデルの出力(450psと61kg-m)を上回るパフォーマンスを得る見込みだ。
RS4はハイブリッド化、完全EVも
また、BEV(バッテリー電気自動車)である新型A4 eトロンの開発も進められている。テスラ・モデル3やBMW i4に対抗するため、兄弟ブランドのポルシェと共同で開発されたプレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)プラットフォームをベースにしている。
PPEプラットフォームは、次期アウディQ6 eトロンや、ポルシェが開発中の第2世代マカンのEVバージョンと共有される予定。また、最近コンセプトモデルが公開された新型A6 eトロンも、ガソリンとディーゼルが廃止されるまでは、内燃機関車のA6と並行して販売されることになる。
EVとなる新型A4 eトロンのエクステリアは、内燃機関車とほぼ同様のスタイリングを採用する予定だが、クローズドグリルをはじめとするエアロ要素で視覚的に差別化されることになる。まだ確定していないが、A6 eトロンに続き、現在のA5スポーツバックのようなリフトバックスタイルのテールゲートを備えた5ドアのレイアウトになると思われる。
シングルモーターの後輪駆動とデュアルモーターの4輪駆動(クワトロ)を揃え、2024年に登場する予定だ。さらに、最高出力476ps、最大トルク81.4kg-mを発揮するアウディ・スポーツの電動RSモデルもラインナップに加わる。
アウディは、2025年までに最大20台のEVを導入する。しかし、近年の年間販売台数の約5分の1はA4が占めていることから、後継モデルでEVへ完全移行するには時期尚早と考えられてきた。
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