■現行「レガシィ」生産終了! 次期型はどうなる?
2020年に発売された新型車のなかで、クルマ好きに注目される車種としては、スバル新型「レヴォーグ」が筆頭に挙げられるでしょう。
発表は2020年10月ですが、納車の開始は11月中旬でした。12月の登録台数は3918台、2021年1月は4692台です。
爆発的な売れ行きではありませんが、1月の登録台数は、ホンダ「フリード」や日産「キックス」など、コンパクトなモデルと同等です。
売れ筋グレードの価格帯が350万円から410万円に達するステーションワゴンとしては、好調な販売実績だといえます。
またスバルの販売網は、全国に約460店舗です。トヨタの4系列を合計した約4600店舗、ホンダの約2200店舗、日産の約2100店舗に比べると圧倒的に少ないです。
2021年1月は、スバルの1店舗平均で10台のレヴォーグを登録していますから、トヨタ、ホンダ、日産に置き換えれば、1か月当たり2万台から4万台の販売規模。
4692台という1月の登録台数は、スバルにとっては最高峰の売れ行きだといえます。
このようにレヴォーグが好調に売れる一方で、今後の動向の心配される車種が「レガシィ」です。
レガシィはもともとスバルの主力車種でしたが、4代目以降は北米のニーズに合わせてボディを3ナンバーサイズに拡大させました。
とくに2014年に登場した6代目は、全幅が1800mmを超えています。なお、このときにツーリングワゴンが廃止され、同じ2014年に日本を見据えた新たなモデルとして初代レヴォーグが投入されました。
つまり2014年を境にして、クロスオーバーSUVの「レガシィアウトバック」とセダンの「レガシィB4」は海外向けのLサイズモデルになり、国内販売の主力はレヴォーグに変わったというわけです。
先代型、新型ともにレヴォーグが好調に売れるのは良いことですが、レガシィもLサイズになったとはいえ、日本のユーザーにとって大切な車種です。
それなのにレガシィB4は2020年6月に国内販売を終了しており、アウトバックも2021年1月24日に受注を締め切りました。
2021年2月上旬に販売店に尋ねると、「B4の在庫車は完全になくなり、アウトアバックもほとんど残っていない」とのことです。
その一方で、北米では2019年7月から新型(7代目)のレガシィアウトバックとレガシィB4を生産していますが、北米のフルモデルチェンジから1年半を経過したのに、国内にはこの新型モデルはまだ導入されていません。
この点も販売店に尋ねると、次のように返答されました。
「レガシィではB4に続いて、アウトバックも販売を終えました。しかしメーカーから次期型の発売時期などは聞いておりません。それでも新型が発売されたら購入を希望しているお客さまは相応にいらっしゃいます。
アウトバックはワゴン感覚のSUVで、ほかの車種とは違う個性と魅力があります。B4も車内の広いLサイズセダンに4WDを組み合わせたので、雪道を走る機会の多いお客さまに好評です。
ただし次期型は、セダンのB4を用意しない可能性が高いです。堅調に売れるのはアウトバックで、セダンは売りにくいためです」
海外では新型レガシィが発売されながら、日本では1年半以上も待たされることがあるのでしょうか。
これについて販売店のスタッフは、「将来の燃費規制も視野に入れると、Lサイズのレガシィは日本では売りにくい商品です。国内に導入するとしても、独自のエンジンを搭載する可能性があり、開発に時間を要しているのだと思います」とコメントしています。
■車高を上げたSUVのレヴォーグ登場に期待
北米仕様のレガシィが搭載するエンジンは、水平対向4気筒の2.5リッターと2.4リッターターボです。
しかし、新型レガシィアウトバックの日本仕様は、レヴォーグの1.8リッター水平対向4気筒ターボを搭載して、燃費効率を向上させる可能性があります。
先ごろ生産を終えた2.5リッター水平対向4気筒を搭載するレガシィアウトバックのWLTCモード燃費は12.6km/L。新エンジンを搭載した新型レヴォーグは13.7km/L(GT EX)ですから、チューニングの仕方によってはレガシィの燃費をさらに向上できるでしょう。
海外で販売される新型レガシィは、新型レヴォーグと同様の新しいプラットフォームを使い、ボディ剛性の向上と軽量化を両立させるフルインナーフレーム構造も採用しています。
最近、登場した新型車を見ると、動力性能は従来とあまり変わりませんが、衝突時の乗員保護性能や衝突被害軽減ブレーキは大幅に進化しています。スバル車を筆頭に、歩行者保護も含めて、安全性が急速に向上しています。
それなのにレガシィアウトバックは、約1年半にわたり、海外では新型を販売しながら日本では旧型を扱っていました。
日本のメーカーが、国内で海外よりも安全性の劣ったクルマを売っていたことになってしまいます。
アイサイトの衝突被害軽減ブレーキと運転支援機能も向上するので、日本でもなるべく早く新型レガシィアウトバックを発売して欲しいです。
※ ※ ※
仮にレガシィを海外専用車にするなら、レヴォーグをベースにしたアウトバックが欲しいところです。
最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)を200mmに高め、フェンダーのホイールアーチやボディサイドの下側には、ブラックの樹脂パーツを装着。
レヴォーグにアウトバックを追加設定すれば、ボディの大柄なレガシィアウトバック以上に歓迎されるでしょう。
新型レヴォーグはフロントマスクなどに角張った鋭角的なデザインを採用しているので、SUVのアウトバックにアレンジするとカッコ良くなるのではないでしょうか。
いずれにしても、ステーションワゴンをベースにしたアウトバックは、日本においても市場性の高い不可欠の商品といえるでしょう。「レヴォーグアウトバック」の登場を期待したいです。
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みんなのコメント
レヴォーグは日本ジャストサイズだったが
結局新型で肥大化
経営陣は結局、海外優先。