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発売から2年で新古車続出!!? 新型フォレスター 話題のe-BOXERも中古なら狙い目に

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発売から2年で新古車続出!!? 新型フォレスター 話題のe-BOXERも中古なら狙い目に

 2020年3月末に発表されたスバルの2020年2月度の生産・国内販売・輸出実績を見てみると、海外生産3万343台、輸出合計5万3700台は2月単月として過去最高を記録した。

 この過去最高の輸出に大きく貢献したのが、ミドルサイズSUVの「フォレスター」だ。今回は国内市場で販売されているスバル車のなかで最も悪路走破性に優れたフォレスターの中古車事情について紹介しよう。

2代目もヒット街道驀進! 軽SUV切り開いたハスラーの偉業とは?

文/萩原文博
写真/SUBARU

【画像ギャラリー】上質な走りを手に入れたフォレスター 歴代モデルの姿と現行モデルの詳細をチェック!

■燃費性能は物足りないがスバルきっての悪路走破性を持つSUV

 5代目となる現行型スバル「フォレスター」は2018年6月に登場し、まずガソリン車が7月から販売開始し、e-BOXERと呼ばれるハイブリッド車は9月から販売開始となった。

 外観デザインは先代を踏襲しているものの、ボディの骨格は現行型インプレッサで導入された「スバルグローバルプラットフォーム(以下SGP)」を採用し、ハンドリング性能と操縦安定性が向上させている。また、ボディサイズもひと回り拡大され、リアシートの居住性が大幅に改善されているのが特徴だ。

写真左が上級装備を満載したハイグレードモデル「Premium(プレミアム)」、写真右がアクティブさをより際立たせたモデル「X-BREAK(Xブレイク)」。熟成のシンメトリカルAWDと「Xモード」、スバル車のなかで最も高い車高(220mm)の合わせ技でどこへでも行ける頼もしさがある

 現行型フォレスターは搭載されているパワートレインも一新。従来モデルは2Lエンジンが中心だったが、ガソリン車は最高出力184ps、最大トルク24.4kgm(239Nm)を発生する2.5L水平対向4気筒自然吸気エンジンに変更。

 またターボエンジンは廃止され、最高出力145ps、最大トルク188Nmを発生する2L水平対向4気筒自然吸気エンジンに最高出力13.6ps、最大トルク6.6kgm(65Nm)を発生するモーターを組み合わせたe-BOXERと呼ばれるハイブリッドシステムを搭載。

 ミッションはすべてリニアトロニックと呼ばれるCVTが組み合わされ、駆動方式も4WDのみとなっている。燃費性能はより実走行に近いWLTCモードで、13.2~14.0km/Lとほかの国産ミドルサイズSUVと比べると物足りない数値だ。

 フォレスターは2018年に登場して以降、一部改良や特別仕様車の設定を行っている。まず、2019年6月に一部改良を行い、後席に荷物などの置き忘れをブザーなどで知らせるリアシートリマインダーを全車に標準装備したほか、ボディカラーではダークグレーメタリックを廃止するいっぽうで、新色のマグネタイトグレーメタリックを設定している。

プレミアムとアドバンスが採用するエクステリアデザイン。Xブレイクでは、インパネまわりやシートにオレンジがアクセントカラーとして入る

2019年7月の一部改良で追加された新色「マグネタイトグレーメタリック」。ボディカラーは9色を設定

 そして、2019年11月には2.5プレミアムをベースとした特別仕様車の「Xエディション」を設定。外観ではガンメタリック塗装の18インチのアルミホイールをはじめ、フロントグリルなどは無塗装ブラック+ダークメタリック加飾が施された。さらに、運転支援システムの「アイサイトセイフティプラスが標準装備されている。それでは、現行型フォレスターの中古車事情を見てみよう。

2019年11月に追加された、「プレミアム」をベースにタフに使える装備や、外観の力強さをさらに際立たせるアイテムを採用した特別仕様車「Xエディション」

■未使用中古車が数多く登場した影響で値動きあり

 現在、現行型フォレスターの中古車の流通台数は約210台。3カ月前の2020年1月の時点が約200台で、その後需要期の3月に約170台まで減少するものの、4月に入り増加傾向となっている。

 流通している中古車の平均走行距離は3カ月前が約1000km、現在は約2000kmまで延びている。そして平均価格の推移は3カ月前が約300万円で、流通台数が最も減少した3月中旬に、約290万円まで値落ちしたものの現在は約295万円まで値を戻している。

 流通台数の増加と平均価格の反発の理由を調べてみると、スバル車としては珍しいおろしたて中古車が大量に市場に出回っていることがわかった。おろしたて中古車というのは、走行距離が非常に短い中古車のことで、販売店が登録はしたものの走行していないクルマのことである。この2019年~2020年式のおろしたて中古車が約135台も流通しているのである。

こちらの写真をクリックすると「フォレスター(現行型)」の中古車情報が見られます

 グレード構成は「Xブレイク」が約50台と最も多く、約49台でe-BOXERを搭載した「アドバンス」、そして約26台で「プレミアム」が続き、特別仕様車の「Xエディション」も約8台見つかった。ちなみに、おろしたて中古車の「Xブレーク」の価格帯は約277万~約327万円で、新車の車両本体価格が297万円なので、諸費用を含めた乗り出し価格を考えると30万円ぐらいはお得と言える。

 また、「アドバンス」の価格帯は約280万~約387万円。高価格帯の中古車はオプションの本革シートが装着されているので、アドバンスの新車価格が315万7000円であることを考えると割安にはなっている。

 現行型フォレスター全体の価格帯は約230万~約387万円となっている。これまでスバルはあまり、おろしたて中古車をしなかったメーカーなのだが、こうした部分にも新型コロナウィルスの影響が出ているようだ。

【画像ギャラリー】上質な走りを手に入れたフォレスター 歴代モデルの姿と現行モデルの詳細をチェック!

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