台風一過、晴れて気温が上がった鈴鹿サーキット。気温以上に熱かった決勝レースで59周目に大クラッシュ!レースは途中終了になり500クラスの優勝は3号車と発表されたが、しかし…。500クラスの10チームから抗議された結果、優勝はGR Supra19号車にひっくり返ったのだ。
文/篠崎元信、写真/奥隅圭之
波乱のスーパーGT2023シーズン 第3戦鈴鹿は大クラッシュのすえGRスープラが暫定優勝へ
500予選はQ1もQ2も1秒以内にひしめき合う激戦
6月3日(土)に行われた鈴鹿の予選。500クラスのQ1はトップの19号車1‘44.386から9位までが1秒内に。Q2でも抜きつ抜かれつした結果GR Supra36号車が1’44.585でP.P.獲得。2番手は19号車、3番手に100号車のNSX-GTが入った。
このQ2では1‘44.320のトップタイムを出していた24号車のZが、車検時に燃料タンクの容量オーバーで失格。タイム取り消しになったため36号車が繰り上がっていた。予選から波乱含みの始まりだった。
激戦の結果ポールポジションを獲得した36号車、坪井翔選手は初めてのPP獲得だが、「繰り上がりで喜び半分」(本人談)といったところ
300クラスはA,Bの2グループでQ1を実施。各グループの上位8台がQ2に進んだ。Q2では61号車のSUBARU BRZの山内選手がクラス最多に並ぶ13回目のP.P.を獲得した。
300クラス最多の13回目となるポールポジションを獲得した山内英輝選手のドライブする61号車
決勝レースはピット戦略で明暗が分かれたが、最後にはまさかの結末が
6月4日(日)の決勝も天気は良く、気温が上がりタフな450kmレース(77周)になる予感が。距離が長いのでピットインは2回が義務付けられている。路面温度41度で始まった決勝はP.P.の36号車が順当に逃げる。順位が変わったのは1回目のピットインが始まってから。
36号車は29周目にピットインしたが、この時、先に済ませていた19号車、1号車に逆転され、さらに23号車にもオーバーテイクされてしまう。この後、1号車が2度目のピットインをしたときに23号車が2位浮上。46周目に19号車、23号車は2度目のピットイン。この間に36号車がトップに立つが、48周目に2度目のピットインを行い結局19号車の後ろにつく。
2度目のピットインから復帰した時は36号車の後ろだったが、オーバーテイクに成功し実質1位に浮上。見かけ上(コース上)の1位はピット1回の3号車だった
アクシデントが起こったのは59周目に入った時。4位を走る23号車が300クラスの2台を抜こうとして接触。23号車はタイヤバリアにクラッシュ。巻き添えを食った87号車もバリアに。幸いに両車のドライバーは大事に至らずに済んだが、マシンは大破した。コース設備の補修にも時間がかかるとの見通しでレースは中断のまま終了することに。
この結果、トップを走っていた3号車が暫定優勝と発表されたが、10チームから抗議が出て審議の結果19号車の優勝に。これは3号車が1回しかピットインしていないため。レースが成立するとしたら規定を満たしている必要があるため、1回少ないピットインに対して60秒のペナルティが課され、3号車は4位に下がった(これに対し3号車のチームNDDP RACINGは控訴したため、結論が出るまで500の結果は暫定となる)。
【500クラス順位】
1位=No,19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/坂口晴)
2位=No,36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)
3位=No.1 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)
【500クラスドライバーランキング】*第3戦終了まで
1位=No.23 松田次生/ロニー・クインタレッリ…25P
2位=No.3 千代勝正/高星明誠 …21P
3位=No.36 坪井 翔/宮田莉朋 …20P
暫定結果としてだが500クラス表彰式も行われた。中央の3号車の二人には幻の表彰式になるか?!
300クラスは早めのピットインをしたチームが表彰台に上がる結果に
300クラスではスタート直後、1周目の終わりに7号車、52号車など数台がピットイン。結果的にこの戦略が奏功し優勝はStudie BMWの7号車、2位は2号車GR86 GT、3位に52号車のGR Supra GTが入った。61号車は速さを見せたが運がなく6位で終了した。
【300クラス順位】
1位=No.7 Studie BMW M4(荒 聖治/柳田真孝)
2位=No.2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)
3位=No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
【300クラスドライバーランキング】*第3戦終了まで
1位=No.56 J.P.デ・オリベイラ/名取鉄平…30P
2位=No.2 堤 優威/平良 響 …30P
3位=No.52 吉田広樹/川合孝汰 …28P
早めのピットインが功を奏して危なげなく(見えた)試合運びで1位を獲得した7号車(荒 聖治/柳田真孝)コンビ
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