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ロールスロイスのSUVカリナンとは? ゴーストやファントムとの違いについても解説

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ロールスロイスのSUVカリナンとは? ゴーストやファントムとの違いについても解説

 この記事をまとめると

■ロールスロイスのSUV、カリナンについて解説

高級感と個性が見事に融合! ロールス・ロイス カリナンに人気シリーズ「ブラックバッジ」を設定

■日本では2018年6月に発売を開始

■カリナンの車両価格は4258万円、「ブラックバッジ」が4530万円

 ブームに乗っただけのモデルじゃない!

 “あの”ロールスロイスが手掛けたSUVカリナン。2016年にベントレーがベンティガを発表するなどプレミアムメーカーが手掛けたSUVが登場するようになりましたが、カリナンはただブームに乗っただけのモデルではありません。

 我々、庶民には敷居が高いプレミアムカーではありますが、今回は見た目だけで特別なSUVだとわかるカリナンを紹介していきましょう。

 ロールスロイスのSUV「カリナン」とは?

 ロールスロイス初のSUVモデルとなるカリナンは2018年に同社が本社を構えるイギリスのグッドウッドで発表。日本では同年6月から販売が開始されています。

 世界最大のダイアモンドが車名の由来となるカリナンは、SUVといえどコーチドアやロングノーズといったロールスロイスの特徴を取り入れて気品と迫力あるスタイリングを採用したことが大きな特徴といえるでしょう。

 昨今、高級車を製造する自動車メーカーがSUVを数多く発表していますが、ロールスロイルが手掛けるカリナンは、プレミアムSUVの常識を覆すほど“ロールスロイスらしさ”が詰まったモデルに仕上がっています。

 スペック

 カリナンのスペックは以下の通り。

 正直、国内で使用するのが憚られるほど大きいボディサイズを有していますが、カリナンを所有する方にとってそこは問題視しないことでしょう。

 ロールスロイス「カリナン」の特徴は?

 3ボックス化された4シーター

 カリナンはアーキテクチャー・オブ・ラグジュアリーと名付けられたオールアルミ製プラットフォームを採用。エクステリアデザインはSUVの常識を打ち破ったと評される3ボックススタイルを与えているのが大きな特徴です。

 ロールスロイスいわく3ボックスはどんな地形でも対処できるボディタイプ。また高級車には2ボックスは似合わないとも説明しています。

 悪路を走行する可能性があるカリナンのオーナーが、ロールスロイス製SUVに求める理想像を具現化するために3ボックスにこだわったのです。

 リヤシートはベンチシートとセパレートの2タイプを用意。ベンチシートが5人乗り、セパレートシートは4人乗りとなりますが、セパレートはキャビネット式の固定式リヤセンターコンソールを装備しています。

 圧倒的な静かさ

 ロールスロイスといえば圧倒的な静粛性を備えていることは世界的な常識。SUVのカリナンも快適性や静粛性は当然、備わっています。

 じつは先程、カリナンはSUVとしては個性的な3ボックスを採用しているとお伝えしましたが、テールゲートを有しながらトランクルームを備えたことは静粛性に対して大きな影響を与えています。

 ロールスロイスが求める静粛性を実現するには、キャビンとラゲッジを独立することが必然だったのです。

 圧倒的なパワーとトルクを有するパワーユニット

 カリナンが搭載するエンジンはファントムと同じ6750ccのV12ツインターボエンジン。最高出力571馬力、最大トルク850Nmを発揮して2660kgとヘビー級のボディをオンオフ問わず過不足なく走らせます。

 ファントムと比べて最大トルクは低く設定されていますが、巨大なボディを持つカリナンでも問題なし。見た目からは想像できないほどスポーティな味付けが施されていて、機敏なハンドリング性能を誇っていることは大きな特徴といえるでしょう。

 オフロードにおいても魔法の絨毯のような乗り心地

 オフロードボタンでどんな道も快適

 SUVブームに乗るべくロールスロイスがカリナンをデビューさせたと思うなかれ。どんな地形でも走破すべく、“プレミアムな”悪路走破性を備えています。

 強烈なパワーとトルクを電子制御式フルタイム4WDで路面に伝えて優秀な悪路走破性を実現しているのですが、それに貢献しているのがオフロードモード。

 ボタンひとつで悪路に適した走行モードへ切り替わり、悪路走破性が大きく向上。40mm上昇可能なエアサスペンションの車高調整なども含め、オフロードにおいても魔法の絨毯のような乗り心地まで備えました。

 豪華な内装と室内空間

 世の中に数あるプレミアムSUVのなかでもカリナンはとくに豪華なインテリアを有しています。

 上質なレザーやウッドパネルなどロールスロイスらしい上質な素材がこれでもかと配され、白を貴重とするシートレザーにあうコーディネートが施されています。

 とくに2名がけのセパレートシートはロールスロイス製のグラスやクーラーボックスを収納したキャビネット式センターコンソールを装備するなど豪華絢爛。

 3人がけベンチシートはロールスロイス初となる折りたたみ機構が備わり、ボタンひとつでシートがローディング。ラゲッジ・コンパートメントのフロアが持ち上がることで段差がないラゲッジフロアが現れます。

 ロールスロイス「カリナン」の内装カスタムについて

 カリナンは他のモデル同様、オーナーの好みに合わせ内装をカスタムすることが可能です。

 ロールスロイスがオーダースーツ同様、ビスポースと呼ぶオーナー向けパーソナルライズは好みに合わせカスタマイズしていく特別注文。この世に1台しかないオーナーだけのカリナンを製作していくものです。

 ビスポークによるカスタムは内装のみならずエクステリアなど車体全体のカスタマイズが可能でカラーや素材、装備品など多岐にわたり特別な一台に仕立ててくれます。

 他の人気モデルとの違い

 ゴースト

 ロールスロイスが販売するファントムより一回り小さいボディを採用したラグジュアリーセダン。初代は2010年から販売を開始し、現行モデルは2020年に登場した2代目となります。

 11年ぶりとなるフルモデルチェンジで登場した2代目は初代同様、どこから見てもロールスロイスのモデルだとわかるスタイリングを採用。ただ、初代と比べて威圧感が薄まったフロントグリルなど豪華さをおさえて(同社比)スタイリッシュなフォルムへと変貌しました。

 ちなみにそのグリルにはLEDライトが装着されており、グリル全体がライトアップされる仕組みとなっています。

 プラットフォームは初代から刷新されて、カリナン同様にアルミスペースフレーム形式を採用。パワーユニットもカリナン同様、6.7リッターV12気筒エンジンが搭載されます。

 ファントム

 ロールスロイスは大型セダン、シルヴァーゴーストの後継モデルとして1925年にデビューさせたがファントムです。

 同車はモデルチェンジを繰り返していき、BMWがロールスロイス社を買収した2003年以降も販売を継続。現在は8代目となるファントムVIIIがラインアップされています。

 2018年から国内販売を開始したファントムVIIIはカリナンと同様に、アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリーと名付けられたオールアルミ製プラットフォームを採用。先代から剛性を30%高めているのが特徴です。

 ロールスロイスの基幹モデルとなるファントムVIIIは乗り心地や快適性、静粛性なども先代からさらに向上。最新世代のセルフレベリング・エアサスペンションにより、歴代モデル同様“魔法の絨毯”と評される乗り心地はとくに高められました。

 ロールスロイス「カリナン」の価格

 気になるカリナンの車両価格は4258万円。若い顧客をターゲットにしたスポーツグレード「ブラックバッジ」が4530万円となっています。

 ただ、ロールスロイスはカリナンをはじめ他のモデルも販売店に向かいすぐ手元に届くわけではありません。そのため、中古相場が新車価格より高くなっているのも大きな特徴といえるでしょう。

 まとめ

 さすがというかロールスロイスが手掛けたSUVのカリナンは只者ではないことがわかりました。

 ロールスロイスがラインアップするモデルはプレミアム中のプレミアムカー。SUVのカリナンもゴーストやファントムに負けず劣らず特別な資質を備えたプレミアムSUVです。

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