25回目を迎えたマセラティ・デイ
マセラティ クラブ ジャパンは関東エリアのみならず、WEST(西日本エリア)、MIDI(中部エリア)の各ブランチも活発に活動しており、月に1回は食事会、ツーリング、タイムラリーなどのイベントがアナウンスされます。その中でもマセラティ・デイは年間最大のイベントとして、各地よりメンバーが集まる特別な意味を持ったイベントです。今年はその25回目という節目の重要な開催でした。
過去25回を振り返ってみるならば、いろいろな出来事を思い出します。概して天気には恵まれていましたが、北軽井沢で開催した時は雪に見舞われ、イタリアから訪れたゲスト達は、思いもよらぬ日本の寒さを楽しんだ? こともありました。また、箱根にて開催した時は豪雨に見舞われ、山間部特有の濃霧により1m先も見えない惨状にギブアップしたこともありました(濃霧は程なく晴れ、翌日は快晴になりましたが・・・)。しかし、そんな悪天候はその2回ほどでした。自動車のイベントにおいて天候は最も重要なファクターなことは誰もが認めることと思います。
テーマは、20周年の3200GT
さて、今回はといえば素晴らしい好天でした。中伊豆ワイナリーヒルズの全面的協力のもとに美しいワイナリーを一望するグリーンを占有し、存分に楽しむことができました。富士山の美しい姿を眺めながら総勢100名を超える参加者たちは伊豆の週末を満喫しました。また、年々海外からの参加者が増えるマセラティ・デイですが、今回はイタリア、スイス、そして中国から熱心なマセラティスタを歓迎することができました。その中でもイタリアのトスカーナを拠点とするグループは昨年に引き続いての参加で、MCJサルティアーノ(トスカーナ南部地区)支部という飛び地? のような不思議なブランチの開設も想定されています。ちなみに来年はMCJとしてトスカーナ・ツアーも企画予定です。
参加車両はクラシックのセブリング、メキシコ、ギブリ、450S(英国製レプリカ)から、ビトウルボ系、レヴァンテなどの最新ラインナップまで、バラエティに富んだものとなりました。今回のマセラティ・デイにおけるテーマは20周年を迎えた3200GTですから、同モデルの様々な個体が集まりました。最初期ロットから最後期のATモデルまで、少量生産モデルならではの微妙に差異を確認しながらの会話は終わることを知りません。3200GT以外に1960年代の人気モデルであるミストラルも希少な3.5ℓエンジンを搭載したスパイダーを含み、多数の個体が参加しました3200GTのデビューに際して、直前まで “ミストラル” というモデル名が検討されたという当時のエピソードを考えると面白いシチュエーションでした。
夜はドレスアップ ガラ・ディナーへ
美しい夕日も暮れるころには、マセラティ・デイのハイライトともいえるガラ・ディナーがドレスコード付きで開催されます。堺正章さんの乾杯で宴は始まり、世界のマセラティスタからのメッセージが披露されます。3200GT 20周年にちなみデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロ氏にからのビデオコメントにも会場は盛り上がりました。諸説ある3200GTブーメランライト誕生を含む開発秘話のレクチャーや、MCJ年間の活動総括などが行われました。
2日目は、早朝からぶどう畑をバックにドローンなどを駆使した撮影が繰り広げられ、紅葉に染まった伊豆スカイラインにてツーリングを楽しみます。まさにツーリング日和の中、海外からのゲスト達も十分、マセラティによるツーリングを満喫したことと思います。ワインディングの走りを楽しんだ後、ゴール地点の十国峠にて解散となりました。
MCJでは新規会員募集中ですので、ご興味ある方はぜひコンタクトをお待ちしています。
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