マツダが一部ソフトウェアの無償アップデートを開始。法改正で今後は各社がテスラ方式を採用か

マツダは2月19日、「MAZDA 3」および「MAZDA CX-30」の初期モデルを対象に、制御プログラムの無償アップデート「MAZDA SPIRIT UPGRADE（マツダ スピリット アップグレード）」を実施すると発表した。

この措置は、昨年11月にMAZDA 3、12月にCX-30へ行われた商品改良を、既存モデルのオーナーにも提供するもの。その内容は以下のとおり。

1. 新世代ガソリンエンジン「e-SKYACTIV X（イー・スカイアクティブ エックス）」エンジン搭載車のエンジンとATトランスミッション制御プログラム （2019年11月8日～2020年11月27日生産のe-SKYACTIV X搭載車対象）

素早いアクセル操作に対する応答性とコントロール性が向上し、高回転まで気持ちよく伸びるドライビングフィールが進化し、マツダが目指す人馬一体の走りにさらなる磨きがかかる。

2. クルージング＆トラフィック・サポート（CTS）の制御プログラム （2019年4月2日～2020年12月1日生産のCTS装着車対象）

作動上限車速を約55km/hから高速域まで引き上げ、高速道路や自動車専用道路の渋滞時等に運転疲労の軽減をサポート。

3. マツダ・レーダー・クルーズコントロール（MRCC）の制御プログラム （2019年3月5日～2020年8月28日生産の全車対象）

追従走行における加減速制御を、より人間特性に合わせより滑らかに変更。

この中でも特に、e-SKYACTIV Xエンジンの改良は、2019年に初めて導入された同エンジンのオーナーから提供される走行データなどをベースに実現したとのことで、今回アップデートを無償としたのも、こうした貢献へ感謝を表する意図があるという。なお、対象のオーナーにはマツダから個別にサービスキャンペーンの案内が届き、受け取り次第最寄りの販売店で制御プログラムの最新化が適用可能となる。

今回のアップデートは、昨年11月の道路運送車両法一部改正で、使用過程時の車両へのソフトウェアアップデートによって性能変更や機能追加（改造）が可能になる許可制度が創設されたことを受けたもの。購入後の機能追加はテスラの専売特許だったが、法改正もあり、今後こうした対応が日本車でも当たり前になってくるかもしれない。今回のマツダのリリースは、そんな期待を大いに膨らませるものとなった。

Comments

やっぱり規制改革で実現したんですね。
今回はデータ提供があったから無償のようだけど、なんなら有償でもいいと思う(できれば安価で)。
他メーカーへの波及を期待します。

マツダ車を購入すると、マツダコネクトの被害者となる。
そしてネットではマツダアンチとなる。
車造りをするメーカーは、アンチ造りをしてしまった。
発端のはじまりはメーカーから仕入れたディーラーですね。