現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > メルセデス・ベンツGLCクーペが初のフルモデルチェンジを敢行

ここから本文です

メルセデス・ベンツGLCクーペが初のフルモデルチェンジを敢行

掲載
メルセデス・ベンツGLCクーペが初のフルモデルチェンジを敢行

 メルセデス・ベンツ日本は2023年11月28日、プレミアムミドルサイズSUVクーペの新型GLCクーペを発表し、同日より発売した。車種展開はGLC220d 4MATICクーペのみをラインアップし、車両価格は898万円に設定する。

 初のフルモデルチェンジで第2世代に移行する新型GLCクーペは、スタイリッシュなフォルムとSUVらしい存在感を両立した伸びやかで美しいエクステリアや、リアルウッドインテリアトリムを配した質感の高いインテリア、ダイナミックなドライビング特性、サポートの精度を高めた安全運転支援システム、進化したコネクテッド機構などを採用して、プレミアムミドルサイズSUVクーペとしての訴求力をいっそう引き上げたことが特徴である。

商品改良を果たしたメルセデス・ベンツGLE/GLEクーペのハイパフォーマンスモデル「メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+」が日本上陸

 まずエクステリアは、メルセデスのデザインの基本思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」を継承したうえで、よりIntelligence(知性)とEmotion(感情)を感じさせるSUVクーペのスタイリングに仕立てる。フロント部はグリル周囲を縁取るクロームトリムとアンダーガード調のワイドなクロームトリムを装備し、合わせて上質なスターパターングリルを配して、精悍かつ印象的なマスクを形成。また、グリルと連続したスリムなヘッドライトやより精悍さを増した新造形のバンパーがワイド感を強調する。一方でサイドビューは、ラインやエッジを大幅に削減して曲線を描く彫刻的な面構成と逞しいホイールアーチにより、ボディの陰影を強調。また、ヘッドライト/リアコンビネーションランプからそれぞれ伸びる前後のホイールアーチ上のラインと前後ドアパネル下部を貫くラインが伸びやかなサイドの曲面に絶妙なエッジを加えることで、力強く表情豊かなアピアランスを具現化する。AMGラインパッケージ仕様ではボディ同色のワイドホイールアーチを配備し、より都会的で洗練されたエクステリアを演出した。そしてリアセクションは、力強く張り出したフェンダーや水平基調のバンパー、2ピース構造で内部に立体感があるスリムな造形のコンビネーションランプなどを配して、ワイドかつシャープな後ろ姿を実現。アンダーガード風に仕立てたうえで、左右のエグゾーストエンドと一体化したクローム仕上げのバンパーアクセントなども印象的だ。ボディサイズは本国仕様で全長4769×全幅1920×全高1606mm/ホイールベース2890mmに設定。空気抵抗係数(Cd値)は従来の0.30からさらに少ない0.27を実現している。

 インテリアについては、上下2段に分けた新デザインのダッシュボードを配した点が目を引く。上部は翼のような広がりのある形状に、航空機エンジンのナセルを思わせる丸みをつけたやや横長の角型エアアウトレットを組み込み、スポーティかつ個性的なスペースを創出。一方で下部は、大きく広がるトリムを配したうえで、トリム自体にリアルウッドを装備して質感を向上させる。ウッドトリムは標準仕様でブラックの光沢仕上げのハイグロスアッシュウッドを、AMGライン仕様でブラックに近いダークグレーで着色したアンスラサイトライムウッドを、レザーエクスクルーシブパッケージ/AMGレザーエクスクルーシブパッケージ仕様でブラックのウッドにオープンポア(マット)仕上げを施したブラックオープンポアウッドを採用した。

 機能面に関しては、ドライバー側に6度傾けた縦型11.9インチのメディアディスプレイと、自立型でダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見える12.3インチの大型コックピットディスプレイを配備。コックピットディスプレイとメディアディスプレイは3つのスタイル(ジェントル、スポーティ、クラシック)と4つのモード(ナビゲーション、アシスタンス、サービス、オフロード)の中から選択することが可能だ。最新世代の対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を採用するとともに、MBUX AR(Augmented Reality=拡張現実)ナビゲーションを設定したこともトピック。生体認証(指紋、声)によるポジションおよびディスプレイ表示の設定や、ウルトラハイビーム付きDIGITALライト(片側130万画素の高機能ヘッドライト)などの先進機能も組み込んでいる。また、ナビゲーションとインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能性を有した新世代のステアリングホイールを採用。さらに、ステアリングのリムに静電容量式センサーを備えたパッドを配することで、ステアリングホイールにかかるトルクがなくてもドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシストディストロニックの使い勝手を向上させる。AMGラインでは、3本ツインスポークの本革巻きスポーツステアリングを装着した。室内を彩るアンビエントライトも改良され、64色から選択可能としている。ラゲッジ容量は後席使用時で545リットル、後席格納時で最大1490リットルを確保した。

 パワートレインは、新世代のクランクシャフトの採用によってストロークを従来の92.3mm(1950cc)から94.3mmに拡大したうえで、燃料噴射圧力を従来の2500barから2700barに引き上げるとともに可変タービンを組み込む水冷式ターボチャージャーを配した“OM654M”1992cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(最高出力197ps/3600rpm、最大トルク440Nm/1800~2800rpm)に、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)/モーター(最高出力17kW、最大トルク205Nm)とリチウムイオン電池を組み合わせたマイルドハイブリッドを搭載。トランスミッションには9G-TRONIC(電子制御9速AT)を配し、駆動機構には電子制御4輪駆動システムの4MATICを採用する。また、スイッチ操作1つでエンジンやトランスミッションの特性が切り替えられるDYNAMIC SELECTにOFFROADモードを設定。OFFROADモードでは、360°カメラシステムを駆使してメディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像 (フロントタイヤとその操舵方向を含む)を仮想的に映し出すトランスペアレントボンネット機能も使用可能とした。一方、足回りはCクラスで定評のある前4リンク式/後マルチリンク式を踏襲したうえで、SUVクーペ向けに専用セッティングを実施。また、標準仕様には快適な乗り心地、高い静粛性、俊敏なハンドリングを提供するAGILITY CONTROLサスペンションを配備し、さらにオプションとしてAIRMATIC サスペンションを設定する。良好な取り回しと優れたハンドリングを実現するリアアクスルステアリングをオプション設定したことも、新型GLCクーペの訴求点だ。

 サポートの精度を高めた安全運転支援システムの採用も見逃せない。インテリジェントドライブには、メルセデス・ベンツの最新ハードウェアおよびシステムを導入。機能としては、必要な車線認識を従来のステレオマルチパーパスカメラだけではなく360度カメラシステムも使用することで対応可能なカーブが増えたり、高速道路上で今まで以上に精密に車線中央を維持したりすることができるアクティブステアリングアシスト、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックやアクティブステアリングアシストが使用されていない場合でも作動するようになったアクティブエマージェンシーストップアシスト、警告や緊急ブレーキ機能を含むアクティブブレーキアシスト、自車と同じ方向や反対方向に進む歩行者および自転車を含む車両も検知する緊急回避補助システム、芝などの路肩に対しても反応するように設定したアクティブレーンキーピングアシスト、停車時でドアを開けようとした際に後方から障害物が迫っている場合の警告機能を組み込んだアクティブブラインドスポットアシストなどを採用する。また、最新のテレマティクスサービスの「Mercedes me connect」も装備した。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
くるまのニュース
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
レスポンス
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
ベストカーWeb
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レスポンス
メルセデスが3セッション連続で最速! 終盤の赤旗中断で、アタック未完了のマシン多数……勢力図は不明瞭|F1ラスベガスGPフリー走行3回目
メルセデスが3セッション連続で最速! 終盤の赤旗中断で、アタック未完了のマシン多数……勢力図は不明瞭|F1ラスベガスGPフリー走行3回目
motorsport.com 日本版
ルノーがハイブリッド車に使ったF1直系の技術……って聞くとなんかたぎる! 「ドッグクラッチ」ってそもそも何?
ルノーがハイブリッド車に使ったF1直系の技術……って聞くとなんかたぎる! 「ドッグクラッチ」ってそもそも何?
WEB CARTOP
F1ラスベガスFP3速報|赤旗で消化不良に。ラッセルがトップタイム、RB角田裕毅は16番手
F1ラスベガスFP3速報|赤旗で消化不良に。ラッセルがトップタイム、RB角田裕毅は16番手
motorsport.com 日本版
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
くるまのニュース
WRCラリージャパン、SS12キャンセル原因は“無許可の車両によるステージ侵入”とFIA発表
WRCラリージャパン、SS12キャンセル原因は“無許可の車両によるステージ侵入”とFIA発表
motorsport.com 日本版
山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?
山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?
乗りものニュース
昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
レスポンス
ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力
ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力
バイクのニュース
ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
AUTOSPORT web
バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは
バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは
Merkmal
46台の輸入EVが丸の内に集結!「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」リポート
46台の輸入EVが丸の内に集結!「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」リポート
LE VOLANT CARSMEET WEB
【プロカメラマン】が大量画像で記録!「腐っていたKLXが終に熟成!四国MSBR撮影後の修理と詰めの改良!」(最終回)  
【プロカメラマン】が大量画像で記録!「腐っていたKLXが終に熟成!四国MSBR撮影後の修理と詰めの改良!」(最終回)  
モーサイ
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
くるまのニュース
ホンダが全固体電池のパイロットラインを初公開。一連の生産工程を再現しながら徹底検証
ホンダが全固体電池のパイロットラインを初公開。一連の生産工程を再現しながら徹底検証
Webモーターマガジン

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1207.51254.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248.0568.0万円

中古車を検索
クーペの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1207.51254.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248.0568.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村