TOYOTAはRAV4をフルモデルチェンジし、4月10日に発売した。
RAV4は、フレーム付き4WDがオフロード走行するためのクルマと位置付けられていた時代に発売され、乗用タイプのSUV(クロスオーバーSUV)という新たな市場を開拓したモデル。1994年に初代が登場し、2000年に2代目、2005年に3代目、2013年には日本未導入だが4代目と長い歴史を持つ。
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2018年3月に行なわれたニューヨーク国際自動車ショーで5代目となる新型RAV4が世界初披露され、この度日本でも発売された。新型RAV4は、「Robust Accurate Vehicle With 4 Wheel Drive(SUVらしい力強さと使用性へのきめ細かな配慮を兼ね備えた4WD)」をコンセプトに開発されており、新たな4WDシステムによる優れた走行性能のほか、使い勝手に優れた装備や最新の予防安全装備「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備。さらには車載通信機DCMを介したコネクティッドサービスの利用も可能となっている。
エクステリアはSUVらしい力強さを表現
外観は「Adventure&Refined」に基づいて、「アクティブで力強いワクドキ感(Adventure)」と「都会にも似合う洗練さ(Refined)」を併せ持つデザインを実現。幾何学形状の八角形(オクタゴン)2つを、90度ずらしてはめ合わせた「クロスオクタゴン」を造形テーマとし、随所に多角形を織り込んでタフさと安定感を表現。大径タイヤも採用することでSUVらしいリフトアップ感も演出しているという。
また、新型RAV4にはオフロードイメージを際立たせた「Adventure」を設定する。専用フロントグリルとフロントスキッドプレート、専用フロントバンパーとフロントフォグランプベゼルに加えて、専用デザインの19インチアルミホイールと大型化したホイールアーチモールも備え、ボリュームのある立体的なルックスとなっている。
乗員への気配りを徹底した機能的なインテリア
インテリアもSUVらしい機能性を追求。小物類をサッと置くのに便利なオープントレイを配置したインストルメントパネルは、高さを低めることで圧迫感を抑えるとともに、室内からワイパーを見えないように設計することで、すっきりとした前方視界を実現。リヤクォーターガラスの拡大やリヤドア後部のピラー断面を小さくすることで斜め後方の視界も確保されている。
荷室は、リヤシート使用時でもクラストップレベルの580Lを確保。6対4分割可倒式リヤシートや、ラゲージ床面の高さを2段階に調節できる2段デッキボードを採用し、荷物の形や大きさに応じて様々なアレンジが可能。なお、デッキボードは裏面が樹脂製となっており、反転させれば雪や泥などで汚れたものを気兼ねなく置ける。また、スマートキーを携帯している状態でリヤバンパー下に足を出し入れするだけでバックドアが自動で開閉する「ハンズフリーパワーバックドア」も一部グレードに設定されており、大きな荷物などで両手が塞がっていてもスムーズな積み込みをアシストする。
2種類のパワートレーンと3種類の4WD
パワートレーンは、直列4気筒直噴エンジン「2.0Lダイナミックフォースエンジン」と無段変速機「Direct Shift-CVT」に加えて、「2.5Lダイナミックフォースエンジン」を搭載した新型2.5Lハイブリッドシステムの2種類を設定。
駆動方式はFFと4WDを設定するが、4WDはパワートレーンによって異なり、「2.0Lダイナミックフォースエンジン」を積む「G“Z package”」と「Adventure」には新開発の4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を採用。前後トルク配分に加え、後輪トルクを制御するトルクベクタリング機構と、4WD走行が不要と判断した際には後輪への駆動系を切り離すディスコネクト機構が組み込まれている。
「2.5Lダイナミックフォースエンジン」を積むハイブリッド車の4WDには新型のE-Fourを採用。後輪の最大トルクを増加させるとともに、前後輪トルク配分を100:0~最大20:80まで変更可能な新制御を採用し、降雪や雨天における登坂発進時の安心感を向上させる。
なお、4WD車全車に4WD統合制御「AWD Integrated Management」を搭載。路面や運転状況に合わせて選択できるマルチテレインセレクトやTRAILモード、ドライブモードセレクトの走行モードに応じて駆動力、4WD、ブレーキ、ステアリングを統合制御し、優れた操縦安定性と走破性、快適な走行性能を実現するとのこと。
安全装備は最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準で装備。歩行者検知(昼間・夜間)および自転車運転車検知(昼間)を行なう「プリクラッシュセーフティ」をはじめ、全車速追従機能付きの「レーダークルーズコントロール」や、「レーントレーシングアシスト」「オートマチックハイビーム」「ロードサインアシスト」「先行車発進告知機能」が備わる。そのほかにも、低速走行時に壁や車両を検知するインテリジェントクリアランスソナーや、後退時に左右後方からせっきんする車両を検知して衝突被害の軽減に寄与するリヤクロストラフィックオートブレーキ、駐車場などでの安全を支援するパーキングサポートブレーキも搭載。
グレードは以下のとおり。
■2.0Lダイナミックフォースエンジン
X(FF/4WD):260万8200円/283万5000円
G(4WD):320万2200円
G“Z package”(4WD):334万8000円
Adventure(4WD):313万7400円
■2.5Lダイナミックフォースエンジン
HYBRID X(FF/4WD):320万2200円/345万600円
HYBRID G(4WD):381万7800円
ボディカラーは「Adventure」専用に新規開発したアーバンカーキを含む全8色を用意。加えて、「Adventure」では新規開発色のアッシュグレーメタリックを組み合わせた2トーンカラー全4色が設定されている。
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