1910年にアルファロメオが創立されたイタリア・ミラノで、4月10日に華々しいワールドプレミアを実施し、ブランドの「新しいデザイン言語を示す」モデルとして注目を浴びたコンパクトハッチ『MILANO(ミラノ)』だが、発表わずか数日でイタリア政府より“横槍”が入り、その名称を『JUNIOR(ジュニア)』へと変更する騒動に。モデル自体は可変ジオメトリーターボを備えた48VハイブリッドVGTに加え、WLTPモードで410kmの航続距離を誇るピュアEVも設定される意欲作となっている。
そのラウンチからわずか5日後の4月15日付で、イタリア政府より「法律で禁止されている」との通達を受けたアルファロメオは、一般公募から決定していた新型モデルの名称を再検討し「新しいクルマの名前よりも重要な課題が(政府には)あると考えていた」としつつ、改めてその名を『JUNIOR(ジュニア)』とすることをアナウンスした。
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「ジュニアの名前はブランドの歴史に強く結びついており、始めから我々が評価していた名前のひとつでもある。一般の方にも支持されていたため、その選択は非常に自然なものだった」と、改めて声明を発表したジャン=フィリップ・インパラートCEO。
「アルファロメオは、この名前(MILANO)がすべての法的要件を満たしていると確信していたが、一般からのポジティブなフィードバックや、イタリアのディーラーネットワークからの支援、新型車に対するメディアの注目を集めてくれたジャーナリスト、またこの議論によってもたらされた無料の宣伝に対し、政府に感謝している」
こうして華々しいデビューを飾ったジュニアは、近年の『Giulietta(ジュリエッタ)』や『Mito(ミト)』の実質的後継に位置付けられるコンパクトモデルで、全長4.17m、全幅1.78m、全高1.5mのサイズ感を有する。
そのうえで「セグメントでもっとも軽量かつ最適な重量配分のプラットフォーム」をベースとし、有名なバロッコのテストセンターで『Giulia GTA(ジュリアGTA)』の開発に携わったチームが開発を担当したという。
結果、ステアリングはセグメントでもっともダイレクト(ギア比14.6)で極めて正確に反応するよう躾けられ、4種類のパワートレインと3種類のパッケージオプションを用意(本国仕様)するという力作となっている。
■標準が156PSのところ最上位グレード“ヴェローチェ”は240PS
そのうち内燃機関のICEにモーターを組み合わせたハイブリッド仕様となる“IBRIDA(イブリダ)”には、前輪駆動モデルと伝統の4輪駆動“Q4”を設定。ICEには可変ジオメトリーターボとディストリビューションチェーンを備えた1.2リッター3気筒ミラーサイクルエンジンを採用し、48Vのリチウムイオンバッテリーと6速デュアルクラッチトランスミッションに組み込まれた21kWの電気モーターにより136PSのアウトプットを確保する。そのうえで、インバーターおよびトランスミッション制御ユニットと連携し、効率化を優先しつつ最大150km/hでの電動走行も可能としている。
そして注目となるブランド初BEV(バッテリーEV)の“ELETTRICA(エレットリカ)”は、54kWhのバッテリーを搭載した156PSの標準仕様と、最上位モデルで240PSを出力する“VELOCE(ヴェローチェ)”を用意。とくに後者はスポーツサスペンションの採用で車高が25mm低く設定され、前後のアンチロールバーはグリップを高めて素早いコーナリングを実現するべく、さらにスポーティな仕様とされる。
またブレーキシステムには4ピストンのモノブロックキャリパーと、380mmを超える大径のフロントディスクを採用。機械式セルフロッキングディファレンシャルに、20インチのハイパフォーマンスタイヤも電気自動車専用のものとし、優れたグリップ力を発揮するアルファらしいモデルとなっている。
そのうえで、エネルギー密度が高く定格エネルギーと使用可能エネルギーの比率において優れた性能を発揮するという54kWhのリチウムイオンバッテリーパックは、規定のWLTPでは410km、市街地で590kmの航続距離を実現。100kWのDC急速充電ステーションで10%から80%まで充電するのに30分以内という利便性も兼ね備えた。
そのほかコネクテッドナビの機能を活用し、ドライバーの充電ニーズを自動的にストレスなく管理する“EVルーティング”や、あらゆるサービスを提供する“Alfa Connect Services”も搭載。本国ではシリーズ最上位のローンチエディションとして“SPECIALE(スペチアーレ)”の限定受注が開始されており、日本市場への導入時期やグレード構成、価格などは追ってアナウンスされる見込みだ。
公式サイト:https://www.alfaromeo-jp.com
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