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異例尽くめの新型トヨタ クラウンクロスオーバー 変革の要点を解説

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異例尽くめの新型トヨタ クラウンクロスオーバー 変革の要点を解説

車のニュース [2022.12.10 UP]


異例尽くめの新型トヨタ クラウンクロスオーバー 変革の要点を解説

新型クラウン クロスオーバー/ターボ車公道試乗!

トヨタ クラウン クロスオーバー●新車価格:435万円~640万円(全グレード)
異例尽くめの新型クラウン クロスオーバーを解説|技術面でも熟成と挑戦のクロスオーバー【ニュースキャッチアップ】

文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグー本誌 2022年12月発売号掲載の内容です)

トヨタを代表する高級車として歴史を積み重ねてきたクラウンがフルモデルチェンジした新型で大きくコンセプトを変更。新型はなぜセダンとSUVの特徴を合わせたクロスオーバーとなったのか。自動車ジャーナリストの大音安弘氏が解説する。


新型クロスオーバーとはどのようなクルマなのか
 先々代の「クラウンリボーン」や先代の「クラウンビヨンド」といったキャッチコピーからもわかるように、近年、クラウンの在り方の模索が続けられてきた。
 しかし、高級車のニーズも変化し、今やスーパーカーや超高級なSUVがヒットする時代である。トヨタも顧客の声に応えるべく、クラウンも大変革を決断。それが既存のクラウン像を打ち破る異例尽くめの新型車「クラウンクロスオーバー」だ。
 その誕生の背景には、クラウン不振を危惧した豊田章男社長の英断があり、急遽、先代のマイナーチェンジを中止。わずか2年ほどの期間で、クロスオーバーが誕生した。スピーディな開発を可能としたのは、TNGAの恩恵も大きいが、次世代車の先行開発技術が前倒しも行われたため。クロスオーバーは、熟成を図った既存技術と挑戦的な新技術の融合が生んだ最もフレッシュなトヨタ車でもあるのだ。一方で、それがクラウンらしさを薄めたのも事実だろう。
 しかし、クラウンを名に恥じないクルマに仕上げるべく、技術者たちはプライドを掛けて挑んだ。それは、走りの心地よさなどの味として表現され、クラウンイムズを感じさせる。
大切なのは、ここから新生クラウンの深化が始まること。きちんとセダンも継続される。歴史と伝統を守りつつ、クラウンの挑戦は続くのだ。


[CLOSE UP]大変革を遂げた新型クラウンはSUVを中心とした4車種展開
 今年7月のワールドプレミアでは、新生クラウンがSUVを中心とした4車種展開となることが明かされ、大きな話題に。第1弾のセダンとSUVを融合させた「クロスオーバー」を皮切りに、スタンダードSUVの「エステート」とスポーティSUVの「スポーツ」、そして、定番の「セダン」も投入される計画だ。そして、トヨタのフラッグシップとして、再び世界にも挑む。セダン不振の危機感から、豊田章男社長の英断で大変革を迎えたクラウンだが、セダン継続を指示したのも章男社長だという。新セダンの在り方にも注目だ。


クロスオーバーは、ドライバーズカーを目指したため、スポーティな走りも得意。その上、高い静粛性と快適な乗り心地を備えており、伝統のクラウンらしさも追求している。

インパクトのある外観に対して、内装はシック。これも誰にも使いやすく快適な空間を追求したクラウンのこだわりだろう。

新型はハイブリッド4WDを基本。さらに最上位の「RS」には、高性能なデュアルブーストハイブリッドを投入。2.4Lターボの刺激的な走りを武器とする。


1955年から現代まで続くトヨタのフラッグシップ
 1955年にトヨタのフラッグシップモデルとして誕生したクラウンは、時代のニーズに応え、さまざまな仕様とボディを用意し、顧客の期待に応えてきた。その歴史を鑑みれば、クロスオーバーやSUVへの挑戦するのも当然の結果と思えてくる。


異なるキャラで展開する新しいクラウンの世界
 新生クラウンはSUVが中心だが、重要なのは、新シリーズの全容を最初に明かしたこと。つまり、ボディタイプによるキャラクター性も重視しているわけだ。それぞれの違いを楽しみ、マイベストが選べるのも新型の大きな武器となる。

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みんなのコメント

35件
  • レクサスやクラウンが
    本当に貧相になった
    モダンと言うのは
    ただ新しくするのでは子供でも出来る
    上品に乗りたいし、周りに見られたいユーザーは多い
    根底は上質や上品さが欠けては、全て台無し
  • 通常ならクラウンも何かしら受賞したと思うが、
    全車種深刻な納車遅れが出ていて、
    スマートキーまで節約しなきゃならない台所事情にも関わらず
    次々と新型を発表する傲慢な会社体質に、
    さすがの審査員達もウンザリしてたのは確か。
    あと、言うほど良くなかった。が本音
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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