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“水平対向エンジン搭載のスポーツカー”スバル「BRZ」に走りを追求したコンプリートカー登場! レースで得た技術と知見を生かした「STIスポーツ・タイプRA」とは

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“水平対向エンジン搭載のスポーツカー”スバル「BRZ」に走りを追求したコンプリートカー登場! レースで得た技術と知見を生かした「STIスポーツ・タイプRA」とは

レーシングカーのような回転フィールを実現

 先ごろスバルのモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(以下、STI)は、ピュアスポーツカー「BRZ」の特別仕様車「STIスポーツ・タイプRA(STI Sport TYPE RA)」を発表しました。どんなモデルなのでしょう?

【画像】「えっ!…」これが珠玉のエンジンを積んだスバル「BRZ」の新コンプリートカー「STIスポーツ・タイプRA」です(17枚)

 水平対向エンジンを搭載する後輪駆動レイアウトのピュアスポーツカー「BRZ」は、2012年に初代モデルが誕生。2021年7月に現行モデルである2代目へと進化した後も、随時改良の手が加えられています。

 今回発表された「STIスポーツ・タイプRA」は、そんな「BRZ」をベースとするコンプリートカー。スバルとSTIがスーパー耐久シリーズを始めとするモータースポーツへの挑戦で培った技術やノウハウをフィードバックすることで、走る愉しさを追求しています。

 スタンダードな「タイプRA」と、リアスポイラー装着モデルである「タイプRA withリアスポイラー」が設定されており、前者は200台、後者は100台の計300台が限定販売されます。

 ちなみにグレード名の「RA」とは、Record Attempt=記録への挑戦という言葉の頭文字からとられたもので、モータースポーツを起源とするモデルであることがうかがえます。

 そんな「BRZ STIスポーツ・タイプRA」の最大の特徴は、スーパー耐久シリーズに2022年の第1戦から2024年の第2戦まで参戦したマシンである「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」と同様に、高精度にバランス取りしたFA24型エンジンを搭載していること。

 ピストン、コンロッド、クランクシャフト、フライホイール、クラッチカバーの重量や回転バランスの公差を徹底的に低減することで、振動が少なくなめらかに吹け上がるレーシングカーのような回転フィールを実現しています。

 さらに、強化されたエンジンに合わせて駆動系もブラッシュアップされているのがポイントです。

 その一例が“冷却フィン付リヤデファレンシャルケース”。これは「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」や「BRZ」のワンメイクレース用グレードである「Cup Car Basic」に採用されている装備で、過酷な条件下でも走行中のデフオイルの油温上昇を抑制し、トラクション性能の低下を最小限に抑えてくれます。

 また、トランスミッションにユニークな機構が導入されていることも見逃せません。それが“シフトアシスト機能(レブシンク/フラットシフト)”。これは、スーパー耐久シリーズの現場において「クルマとドライバーへの負担をどれだけ減らせるか」という課題から生まれた機能だといいます。

 レブシンクは、シフトダウン時にエンジン回転数を自動制御し、スムーズな変速と運転負担を軽減。対するフラットシフトは、アクセルペダルを戻さずにシフトアップする操作を可能とし、トランスミッションへの負荷軽減と鋭い加速レスポンスを両立してくれます。

 加えて、足まわりやボディには、スーパー耐久シリーズで培った知見をフィードバックしたZF製のフロント&リアダンパーとSTI製フレキシブルパーツを装備。これらにより、ドライバーの操作に対して忠実に応答する優れた操縦性を実現したといいます。

 さらに、「タイプRA」がマットグレイ、「タイプRA withリアスポイラー」がマットブロンズに塗られたSTI製のBBS18インチ×7.5Jアルミホイールが目を惹く足まわりには、ゴールドキャリパーを組み合わせたブレンボ製のベンチレーテッドディスクブレーキ(フロント=17インチ対向4ポット、リア=17インチ対向2ポット)を採用。制動性能にも期待が持てます。

●内外装にもこだわりの装備が満載

「BRZ」をベースとする新たなコンプリートカー「BRZ STIスポーツ・タイプRA」は、こだわりの内外装も見逃せません。

 エクステリアでは、STI製のフロントアンダースポイラーやリアサイドアンダースポイラーを装備するほか、「タイプRA withリアスポイラー」には同じくSTI 製のドライカーボンリアスポイラーを装着。リアに備わるラスターブラック塗装仕上げの「BRZ」オーナメントが、特別仕様車の後ろ姿を引き締めます。

 一方のインテリアでは、赤のステッチが入ったブラックのファブリックシートや、ブラック仕上げのインナードアハンドルを採用。ベースモデルとはひと味違うコーディネートとなっています。

* * *

 モータースポーツへの挑戦から得た技術とノウハウをギュッと凝縮した「BRZ STIスポーツ・タイプRA」は、2025年11月30日まで全国の販売店で抽選申込を受付中。

 気になる価格(消費税込)は「タイプRA」が497万2000円、「タイプRA withリアスポイラー」が547万8000円となっています。(VAGUE編集部)

文:VAGUE VAGUE編集部
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