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「最新モデル試乗」 ホンダ車に精通した技術者集団が手掛けたコンプリートモデル、フリード・モデューロXの実力

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「最新モデル試乗」 ホンダ車に精通した技術者集団が手掛けたコンプリートモデル、フリード・モデューロXの実力

最新2型は一段と空力特性をリファイン。さらに男前に変身

 フリード・モデューロXがマイナーチェンジした。モデューロXは、ホンダ4輪車の純正用品を手掛けるホンダアクセスが、ホンダの100%出資会社という立場を生かして開発したコンプリートスペシャル。テストコースや風洞など、ホンダが持つ大規模な開発設備を活用し、走行性能向上にフォーカスしたパーツを開発。それを各種専用アイテムとともに組み込んだファインチューンドカーである。正式なカタログモデルで、全国のディーラーで販売されている。

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 現在ラインアップするモデューロXは、S660、ヴェゼル、ステップワゴン、そしてフリードの4車種。5月に発表された最新フリードは、昨年10月に行われたベース車両のマイナーチェンジを受けて各部を改良。開発陣は「1型」と呼んでいる。

 2型はいちだんとスタイリッシュで上質になった。エクステリアは、フロントバンパーのデザイン変更により、「X」のモチーフが鮮明に表現され、シートのメイン素材はファブリックからスエード調に変更。走行テイストの向上を主要テーマに置くモデューロXだけに、もちろん機能性アップにも徹底的にこだわっている。

 今回重点的に手が加えられたのは、新開発のエアロパーツ類だ。フロントバンパー両サイドに突起状のエアロフィンを設け、同じくバンパーの中央下部には箱形のエアロスロープをセット。そして、バンパーリップの両サイド下部からは、エアロボトムフィンと名付けられたアイテムが見える。いずれも空気の流れをコントロールする機能パーツで、「実効空力」と呼ばれる、日常の走行速度域から操縦安定性に効果を発することを目的に開発されている。控えめな造形だが、走りに与えるプラス要素は大きいという。

絶妙なサスペンションセッティング。抜群の直進性に感銘

「意のままに操れる操縦性」をコンセプトに、ローダウンせずに専用チューニングを施したサスペンションシステムや185/65R15サイズのタイヤは、「1型」からキャリーオーバー。そのため、基本的なフットワークテイストは従来型の印象に極めて近い。

 路面を問わない4輪接地感の高さや正確性に富んだステアリングの印象は、いずれも「コンパクト・ミニバンとは思えない」レベル。ドライバーの意思に気持ちよく応えるてくれる。基本的にはやや硬質と思えるものの、大きな揺れを一発で収束させるダンピングのよさもあり、乗り心地は十分に「上質」という表現が当てはまる。

 そのうえで「なるほどこれが新型の魅力だ」と実感したのは、「ミニバンの常識を明らかに超えた高い直進性」だった。
 フリード・モデューロXは、矢のように真っすぐに走る。ミニバンならではのスクエアなプロポーションにもかかわらず、「修正舵不要」で走れる感覚は、実用域の60km/h程度から明確。しかも、速度が高まるほど印象は鮮明になる。「エアロパーツ類は、受ける空気の流れが速くなるほど大きな効果を発揮する」という理屈からすれば、それは当然だろう。

「一対の箱型形状から成るエアロスロープが、床下中央に速い空気の流れを生み出し、それがあたかも風のレールのように作用して安定感を高めている」という開発陣のコメントが素直に納得できた。走りの完成度は、ミニバンの水準を明らかに超えている。

走りはハイブリッドが好印象。ライバル不在、こだわりのGTミニバン

 フリード・モデューロXのパワーユニットは、従来どおり1.5リッター直4(129ps/153Nm)の純エンジン仕様と、1.5リッター直4(110ps/134Nm)とモーター(29.5ps/160Nm)を組み合わせたハイブリッドから選べる。トランスミッションは純エンジン仕様がCVT。ハイブリッドはモーターを組み込んだ7速DCTだ。

 両仕様に試乗し、動力性能がより好印象だったのはハイブリッド。純エンジン仕様は、CVTのラバーバンド感がどうしても気になった。対してハイブリッドは小気味いい加速感が印象的。「走りのモデューロX」というキャラクターにベストマッチなフィーリングが味わえた。WLTCモード燃費は20.8km/リッター。同17.0km/リッターの純ガソリン仕様に対して明確なアドバンテージを誇る。

 フリード・モデューロXは、全長×全幅×全高4290×1695×1710mmのコンパクトサイズの内側に、3列シートのゆったりキャビンを実現。走りの充実度が高い個性派だ。ライバルは不在。こだわりのドライバーにぴったりのGTミニバンである。

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みんなのコメント

1件
  • ボディーにはなんの補強も無しなんですか?

    スポット増しもなし?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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