現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ新型「アクア」グレード差で何が違う? 価格・燃費・サイズ・装備で最廉価から最上級の装備差はどうなった?

ここから本文です

トヨタ新型「アクア」グレード差で何が違う? 価格・燃費・サイズ・装備で最廉価から最上級の装備差はどうなった?

掲載 更新 11
トヨタ新型「アクア」グレード差で何が違う? 価格・燃費・サイズ・装備で最廉価から最上級の装備差はどうなった?

■新型アクアのボディサイズ/カラー/価格/燃費/グレードはどうなったのか?

 トヨタのコンパクトカー「アクア」は、ハイブリッドの元祖である「プリウス」の弟分としてとして2011年に登場。

トヨタ新型「プリウス」正式発表! 黒トヨタマークがカッコイイ!

 1.5リッターエンジンとハイブリッドシステムを組み合わせ、小型で軽量、低燃費なコンパクトハイブリッドカーとして人気を得ました。

 2021年7月19日にフルモデルチェンジを受け、2代目となる新型アクアが発売されました。初代アクアとの違いや、グレードごとの仕様の違いはどのようになっているのでしょうか。

 新型アクアのグレードは、エントリーグレードから「B」「X」「G」「Z」の4つで構成されており、全グレードで、前輪駆動(2WD)と後輪をモーターで駆動するE-Four(電気式4WDシステム)の4輪駆動が設定されています。

 なお、アクアにE-Fourが搭載されるのは初めてのことで、これにより雪道でもより安心して走行できるようになったといいます。

 搭載する駆動用電池はグレードによって異なり、従来モデルではニッケル水素電池でしたが、「B」はトヨタ「ヤリス」と同じリチウムイオン電池、「Z」「G」「X」は新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池が世界で初めて搭載されました。

 エンジンは、ヤリス(ハイブリッド)と同じ1.5リッター直列3気筒エンジンを搭載。トランスミッションは従来モデルからの電気式無段階変速機です。

 新搭載のバイポーラ型ニッケル水素電池はコンパクトで高出力な性能を持つバッテリーで、従来モデルに搭載されているニッケル水素電池に比べて約2倍の高出力を実現。

 この高出力の性能を生かすことで、アクセル操作への応答性が向上するとともに、低速からパワフルでスムースな加速が可能になりました。

 また、電気だけでの走行可能速度域を拡大したことで、街中の多くのシーンでエンジンを使わない電気だけでの走行を実現します。

WLTC燃費は「B」が35.8km/L、Xが34.6km/L、Zが32.0km/Lを達成。クラストップレベルの低燃費を備えました。

 今回、「Z」「G」「X」では「快感ペダル」をトヨタ初採用。従来モデルの「POWERモード」が「POWER+モード」に変更されました。

 このモードではアクセルペダル踏み込み時のレスポンス向上に加え、アクセルペダルを離したときの減速感も向上。ドライバーはアクセルペダル操作のみで自在に速度を調整できます。

■新型アクアのグレードごとの装備を徹底解説

 新型アクアのボディスタイルは従来モデルからキープコンセプトですが、トヨタの新世代ボディ技術のTNGA(GA-B)を採用し、低重心化、軽量化、高剛性化がおこなわれました。

 ボディカラーは、「Z」「G」「X」は計8色から選択可能。「B」には専用色「スーパーホワイトII」を含む計3色が設定されています。

 ヘッドランプは、「Z」がBi-Beam式LEDでクリアランスランプもLED式を採用し、ターンランプ使用時はクリアランスランプの発光色を切り替える方式です。

 そのほかのグレードでも2灯式LEDヘッドランプを採用し、「G」「X」でもオプションでBi-Beam式に変更可能です。

 リアコンビネーションランプは全グレードがテール/ストップランプにLEDを採用し、「Z」はさらに近未来的なライン発光式のテールランプとなっています。

 タイヤは、「B」(2WD)が175/70R14でスチールホイールと樹脂フルキャップを装着。「B」(4WD)「G」「X」は185/65R15のスチールホイール+樹脂フルキャップ、「Z」は185/65R15でアルミホイールが標準装備されました。

 さらに、「Z」「G」の2WDは、オプションで195/55R16タイヤと切削光輝のアルミホイールを選択できます。

 シート表皮は、「Z」「G」はヘッドレスト別体の上級ファブリックが標準で、オプションで表皮が合成皮革+ストライプ柄ファブリックのものに変更可能です。

「X」はヘッドレスト一体のファブリックが標準で、オプションでヘッドレスト別体の上級ファブリックを用意。「B」はヘッドレスト一体のファブリックのみです。

 さらに、「Z」「G」はオプションでパワーシート、シートヒーターは「Z」「G」「X」でオプション選択可能です。

 ハンドルは「Z」「G」が本革巻きで、「X」「B」がウレタンです。

 メーターは全車デジタル式で、4.2インチカラーTFT液晶のマルチインフォメーションディスプレイも装備される一方、ヘッドアップディスプレイは「Z」のみオプション装着可能です。

 なお、後席ウインドウが「B」では手動操作式となり、営業車向け仕様の面が現れています。

 非常時給電システムのアクセサリーコンセントは全車に装着され、性能はAC100V、1500W、ガソリン満タンで約5日間使用可能です。

 USB端子は「Z」がType-AとType-C、そのほかのグレードではType-Aのみ装備されています。

 新型アクアの予防安全パッケージとして、全グレードに「Toyota Safety Sense」を搭載。前方または後方すぐ近くの障害物に対するブレーキ機能の「パーキングサポートブレーキ」は「Z」「G」が標準装備、「X」「B」はオプションとなります。

 また、ブラインドスポットモニターと後方接近車両を検出してブレーキをかける機能は、「Z」「G」「X」にオプション設定されました(「B」は選択不可)。

 なお、駐車支援機能の「トヨタチームメイト」は全グレードでオプションとなります。

 さらに、自車を見下ろすように表示するパノラミックビューモニタは、自車を透かして表示するシースルービュー機能付きは「Z」「G」オプション、シースルービュー機能なしは「G」「X」「B」でオプションです。

 また、バックガイドモニターは、「Z」「G」は標準、「X」「B」はオプション装着可能です。

 加えて、冬場にすぐ暖房が効く電気式暖房装置のPTCヒーターは、寒冷地仕様を選択すると装着されます。

 では、それぞれのグレードにおける価格はどうなっているのでしょうか。

 「B」の2WDが198万円、4WDが217万8000円、「X」の2WDが209万円、4WDが228万8000円、「G」の2WDが223万円、4WDが242万8000円、「Z」の2WDが240万円、4WDが259万8000円です。

 従来モデルはエントリーグレード「L」が178万5240円だったので、エントリー同士では価格が上昇していますが、それでも200万円以内に収めました。

 また、従来モデルの最上級グレードは「G “ソフトレザーセレクション”」(2WD)の208万6560円。

 新型アクアの最上級「Z」(2WD)は比べると30万円以上の値上がりとなっていますが、世界初のバイポーラ型ニッケル水素電池や最新のトヨタセーフティセンス、非常時給電システムのアクセサリーコンセントなどが標準になるなど、装備内容が充実した結果といえそうです。

こんな記事も読まれています

【調査レポート】北京モーターショー2024におけるHMIの最新動向
【調査レポート】北京モーターショー2024におけるHMIの最新動向
レスポンス
このクルマ大丈夫? トヨタ・ホンダなども型式指定で「不適切事案」内部調査で発覚[新聞ウォッチ]
このクルマ大丈夫? トヨタ・ホンダなども型式指定で「不適切事案」内部調査で発覚[新聞ウォッチ]
レスポンス
サステナブルな車両で8耐参戦の「チームスズキ CN チャレンジ」 参戦体制を発表
サステナブルな車両で8耐参戦の「チームスズキ CN チャレンジ」 参戦体制を発表
バイクのニュース
なんとコルベットが「ハイブリッド」しかも「AWD」ってアリ!? ついに日本を走った「E-Ray」はどんなクルマ?
なんとコルベットが「ハイブリッド」しかも「AWD」ってアリ!? ついに日本を走った「E-Ray」はどんなクルマ?
WEB CARTOP
GMがキャデラックのラグジュアリーエントリーEVモデル「オプティック」を発表
GMがキャデラックのラグジュアリーエントリーEVモデル「オプティック」を発表
カー・アンド・ドライバー
【コンセプトモデル】Z8や503などクラシックモデルを彷彿とさせるデザインスタディ「BMWコンセプト スカイトップ」発表
【コンセプトモデル】Z8や503などクラシックモデルを彷彿とさせるデザインスタディ「BMWコンセプト スカイトップ」発表
AutoBild Japan
【MotoGP】ホルヘ・マルティン、複数年契約で2025年からアプリリア移籍が決定。マルケスがドゥカティファクトリー昇格か?
【MotoGP】ホルヘ・マルティン、複数年契約で2025年からアプリリア移籍が決定。マルケスがドゥカティファクトリー昇格か?
motorsport.com 日本版
VW ゴルフ GTI に300馬力の「クラブスポーツ」、最高速267km/h…欧州発表
VW ゴルフ GTI に300馬力の「クラブスポーツ」、最高速267km/h…欧州発表
レスポンス
2024年問題に挑むトラック業界! 「荷物の積み降ろし」「トラックそのもの」「給油機」とさまざまな方法で対策は進む!!
2024年問題に挑むトラック業界! 「荷物の積み降ろし」「トラックそのもの」「給油機」とさまざまな方法で対策は進む!!
WEB CARTOP
2024年のニュル24時間は史上最短に。50周を走ったシェーラー・スポーツPHXのアウディが優勝
2024年のニュル24時間は史上最短に。50周を走ったシェーラー・スポーツPHXのアウディが優勝
AUTOSPORT web
ホンダ「NW F125」 ユニークでレトロなスタイルの原付二種スクーターを海外で発表
ホンダ「NW F125」 ユニークでレトロなスタイルの原付二種スクーターを海外で発表
バイクのニュース
[カーオーディオ・素朴な疑問]メインユニットの「純正品」と「市販品」って、何が違うの?
[カーオーディオ・素朴な疑問]メインユニットの「純正品」と「市販品」って、何が違うの?
レスポンス
レッドブル、次戦F1カナダGPでも苦戦必至? フェルスタッペン悲観。原因はシムと実車のズレか
レッドブル、次戦F1カナダGPでも苦戦必至? フェルスタッペン悲観。原因はシムと実車のズレか
motorsport.com 日本版
【スーパー耐久シリーズ】富士24時間耐久レースを編集部員が初観戦!知識ゼロでも楽しめた!
【スーパー耐久シリーズ】富士24時間耐久レースを編集部員が初観戦!知識ゼロでも楽しめた!
月刊自家用車WEB
BMW、麻布台ヒルズにブランドストア「FREUDE by BMW」をオープン
BMW、麻布台ヒルズにブランドストア「FREUDE by BMW」をオープン
月刊自家用車WEB
ホンダ プレリュード【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
ホンダ プレリュード【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【買っておきたい21世紀名車】上質で速い、独自の走りの世界を提案。レクサスIS Fの肖像
【買っておきたい21世紀名車】上質で速い、独自の走りの世界を提案。レクサスIS Fの肖像
カー・アンド・ドライバー
アウディ「RS4アバント」誕生25周年記念車が欧州で登場 限定250台のスーパーワゴンは20馬力アップの470馬力
アウディ「RS4アバント」誕生25周年記念車が欧州で登場 限定250台のスーパーワゴンは20馬力アップの470馬力
VAGUE

みんなのコメント

11件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

214.6283.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0299.6万円

中古車を検索
アクアの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

214.6283.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0299.6万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村