この記事をまとめると
■ウェルカムライトやカーテシランプを採用するクルマがある
「HID」より暗いのになぜ? いまクルマのヘッドライトに「LED」が積極採用されるワケ
■ドアを開けると、地面に車名やブランドロゴなどの模様が映し出される
■ウェルカムライトの仕組みについて解説する
小さな光源とフィルム、レンズにより構成される
クルマのおもてなし機能として、このところ見かける機会が増えているのがウェルカムライトやカーテシランプと呼ばれるものだ。
具体的には、ドアロックやドアの開閉に連動して地面に車名やブランドロゴなどの模様を映し出すというもの。その灯りで足もとの安全を確保できるかどうかは微妙なものもあるが、まだまだ高級車に限定された機能ということもあり、所有満足度の向上につながる機能といえる。
純正アクセサリーとして、またサードパーティ製のアフターパーツとして注目度の高まっているウェルカムライトとは、どんな仕組みになっているのだろうか。
基本的には、光源・フィルム・レンズの3点で構成されている。
簡単にいうと、LEDを用いた光源とレンズによってフィルムに描かれた模様を地面に映し出すという仕組みになっていることが多い。
さてドアを開けると足もとにエンブレムなどが浮かび上がるタイプは、ウェルカムライトのプロジェクターユニットをドアに内蔵させている。夜間に見れば光源がわかりやすいが、ドア内張りあたりから地面に向かって照射するようになっているケースが多い。
ドアミラーにプロジェクターを内蔵するタイプも
細かい話をすると、レンズの焦点距離は固定されているので、ドア取り付け部から地面までの距離が変わるとピントが甘くなってしまい、ロゴなどがぼんやりと映ってしまうこともあり得る。
それほど車高変化にシビアという話ではないが、極端なリフトアップやローダウンといったカスタムをする場合は、照射されるロゴがぼんやりとなってしまう可能性があることも意識しておきたい。
ところで、かつては単色だったウェルカムライトが多色化しているのは、フィルムの印刷技術向上によるところが大きいという。
アフターパーツでは、自分の好きな模様をフィルムに印刷してくれ、世界に一つだけのウェルカムライトを作ることもできる。著作権などを守りつつ、オンリーワンの模様でウェルカムライトを楽しむことができる時代になっているのだ。
なお、ウェルカムライトの類いではドアにプロジェクターユニットを内蔵するのではなく、ドアミラー部分に内蔵するというレイアウトも存在している。
いずれにしても光源・フィルム・レンズという基本構成は共通で、ドアに内蔵するタイプはドアの開閉によって点灯するのに対して、ドアミラー内蔵タイプはキーロックの解除によって点灯することが多い。
ちなみに、ドア開閉連動タイプの多くは昼間でもウェルカムライトの機能は活きているため、明るいところでもよく見るとプロジェクターが照射している模様を確認できることがあったりする。そうした様子を、健気に感じてしまうのは筆者だけだろうか。
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