輸入車 [2024.07.18 UP]
新型「MINIクーパーSE」 スペインで試乗!新しさの中に光る、原点へのリスペクト
MINI、日本初公開モデルをお披露目!東京・渋谷で試乗もできる体感イベント開催
新車価格:396万円~531万円 (MINIクーパー 全グレード)
THE NEW MINI COOPER SE【グーワールド コラム/インプレッション】
文●九島辰也 写真●MINI
問い合わせ:MINIカスタマー・インタラクション・センター
TEL:0120-3298-14
URL:https://www.mini.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2024年8月号の内容です)
これは「シン・MINI」だ!原点に立ち返った4代目
最近世の中にオリジナルをオマージュしたものが話題になっている。“シン・ゴジラ”や“シン・ウルトラマン”がそれで、そもそも子供向けの映画のはずが明らかに大人をターゲットとしている。配役もそうだし、複雑なストーリー展開からして、小学生の理解を超えている。“シン・ゴジラ”なんか大人社会のしがらみだらけ。日本の組織の問題点を示唆しているようだ。
そんな“シン・ゴジラ”や“シン・ウルトラマン”はなぜ今オリジナルを意識しているのだろう。もう一度原点に立ち返ってそれを新しく解釈しようとしているように思える。
5月中旬、4世代目となるBMW MINI クーパーをスペインで走らせながらそんなことを思った。このクルマは“シン・ゴジラ”なんだと。
言いたいのは、2世代目、3世代目と変化させてきたが、ここへ来て原点に立ち返ったような気がする。たしかに初代BMW MINIは新たな提案であり、見事それを成立させたオマージュすべきクルマである。こいつの成功なくしては今日のMINIは語れない。
これに類するモデルはいくつかある。メルセデス・ベンツ Gクラスやフィアット 500、アルピーヌ A110、ジープ ラングラーあたりがそう。それにディフェンダーも。どれもオリジナルモデルにリスペクトを持って現代的な解釈を行っている。至極まっとうに。
よって、新型MINI クーパーのデザインに奇を衒ったところはなく、スッと身体に馴染む。相変わらず、あるときは愛らしく、あるときは頼もしく見えるから不思議だ。
インテリアは大胆に変化しているからおもしろい。これまでのデザインを取り入れながらデジタルプラットフォームの進化を存分に味わえるよう仕上がっている。それを象徴するのはいうまでもなくセンターディスプレイ。ここまで大きな丸型モニターは見たことがない。大胆な発想だが、そこに目一杯MINIらしさを注入している。ディスプレイに表示されるエクスペリエンスモードでこれだけインテリアの雰囲気を変えるのだからすごく斬新だ。
harman/kardon製スピーカーにも驚いた。なんと両者合同の開発チームを作りゼロからスピーカーを設計、製造している。恐ろしいほどのこだわりである。
といった感じの新型MINI クーパー。オリジナルへのリスペクトを強く感じる。どうせなら“シン・MINI”って名前でもよかったかもね。
ロングホイールベースに短いオーバーハングが基本レイアウトのMINI。この角度ではリアライトをデザイン変更しているが、ピラーの角度などはMINIらしくオリジナルを意識しているのがわかる。
こちらが大胆なデザインを取り入れたダッシュボードまわり。クラシックMINIの時代からのセンターメーターにこだわるにせよ、ここまで大きくかつデジタルプラットフォームを活用するのは初めて。メータークラスターを排除し、ヘッドアップディスプレイを標準装備。
3ドアハッチのコンパクトなボディながらしっかり容量を保つカーゴエリア。2分割のリアシートをうまく使えば、買い物を運ぶのも容易い。
円の中に2本のラインが入るヘッドライト。ロービームとコーナリングライトは自動調整。3種類のシグネチャーライトをその日の気分で選べる。
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