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もっともコスパのいい国産車は「ランドクルーザー プラド」は本当? 際立つコスパや驚異の残価率を検証してみる

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もっともコスパのいい国産車は「ランドクルーザー プラド」は本当? 際立つコスパや驚異の残価率を検証してみる

“もっともコスパのいい国産車”の称号の理由とは
2022年8月に特別仕様車「マットブラックエディション」を登場させた「トヨタ ランドクルーザープラド」は、ある意味で“もっともコスパのいい国産車”という評価を受けています。なぜそう言われるのか…今回はその背景を見ていきましょう。

現行モデルがデビューしたのは2009年9月とかなり時間が経っていますが、プラドの人気はまったく衰えることがありません。着実にマイナーチェンジを受けて各部をアップデートされているため、先進運転支援システムは十分に現代のレベルになっていますし、スマホと連携するディスプレイオーディオも標準装備するなど、古さを感じさせないのも事実です。

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プラドの初代モデルが誕生したのは1990年。ランドクルーザー・シリーズの末弟で、なおかつ街乗りユーザーも考慮したクロスカントリー4WDのエントリーモデルというのが、その立ち位置で、いい意味での取っ付きやすさは4代目となる現行モデルでも健在です。

ラダーフレームやデフロック機構を備えた4WDシステムなどの本格的なメカニズムはランドクルーザーの名前にふさわしいもの。エンジンは2.8Lディーゼルと2.7Lガソリンの2種類(どちらも4気筒)を設定、それぞれ6速ATを組み合わせています。またボディは1種類ならが5人乗り(2列シート)と7人乗り(3列シート)を設定しています。

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300系にも引け目を感じない存在感、際立つコストパフォーマンス
ファンにとって嬉しいのはリーズナブルな価格でしょう。

ガソリン車・・・・・・367万6000円~433万7000円
ディーゼル車・・・・・433万円~554万3000円

ボディサイズは全長4825×全幅1885×全高1850mmと立派なもので、堂々たるフロントグリルといい、ランドクルーザー・シリーズの末弟という引け目のようなものはありません。ライバル車が価格上昇してきたこともあり、もともとお買い得な存在だったプラドの相対的なコスパがさらに高まっているというのが、現在の状況なのです。

>>トヨタ ランドクルーザー プラドのカタロググレードをチェックする
>>トヨタ ランドクルーザー300のカタロググレードをチェックする

10年落ちでも残価率は驚異の6割! 唯一の弱点は燃費
さらにランドクルーザープラドのコスパのよさとして見逃せない要素が、優れたリセールバリュー。10年落ちで6割前後のリセールバリューを誇るほど圧倒的です。中古車の買取価格はコンディションに左右されるとはいえ、ランドクルーザープラドの残価率が国産車トップクラスにあるのは間違いありません。

唯一の欠点は燃費性能。電動化とは無縁のパワートレインで、とくにガソリン車の燃費は、WLTCモードで8.3km/Lと厳しいスペックになっています。レギュラーガソリン仕様とはいえ燃料価格が高騰している昨今ですから、ここは気になるところかもしれません。ディーゼルであればWLTCモードで11.2km/Lと少しは良くなりますが、それでも良好とは言えないでしょう。

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あえてライバルを挙げるならジープ ラングラー
ランドクルーザープラドとキャラの被るようなモデルは数少ないのですが、価格を無視すれば「ジープ ラングラー」がもっとも近いモデルといえるでしょう。ジープといえばランドクルーザーと並ぶ本格クロスカントリー4WDブランドであり、その中でもラングラーはタフなキャラで知られています。

現行ラングラーのカタログモデルが搭載するエンジンはダウンサイジング指向の2.0Lターボで、トランスミッションは8速AT。WLTCモード燃費は9.2~10.0km/Lとランドクルーザープラドよりは“マシ”なレベルとなっています。またラングラーの場合は、輸入車ながらレギュラーガソリン仕様なのでランニングコストの点でも有利です。

数字的な話をすれば、最高出力ではラングラーが優位ですが、トルクはランドクルーザープラドのディーゼルが上回っています。

■ランドクルーザープラド
2.7L直列4気筒ガソリン:163ps/246Nm、8.3km/L
2.7L直列4気筒ディーゼル:204ps/500Nm、11.2km/L

■ジープ ラングラー
2.0L直列4気筒ガソリンターボ:272ps/400Nm、10.0~9.2km/L

ちなみに、ジープ・ラングラーの価格帯は830万円~860万円です。キャラだけで見ればランドクルーザープラド(367万6000円~554万3000円)のライバルですが、予算的には大きくかけ離れています。じつはラングラーもリセールバリューは良好なのですが、そもそも価格がリーズナブルだというのが、ランドクルーザープラドのコスパのよさを実感できるポイントではないでしょうか。

>>トヨタ ランドクルーザー プラドのカタロググレードをチェックする
>>ジープ ラングラーのカタロググレードをチェックする

文:山本晋也
写真:
1~7枚目:トヨタ ランドクルーザー プラド 特別仕様車 TX“Lパッケージ マットブラックエディション

8~9枚目:トヨタ ランドクルーザー プラド TZ-G
10枚目:トヨタ ランドクルーザー プラド内装
11枚目:ジープ ラングラー リミテッドエディション ウィズ サンライダーフリップトップ フォー ハードトップ

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