2023年5月27~28日にスーパー耐久24時間レースが行われました。編集スタッフであり、ST-3クラスにエントリーしている尾崎俊介がなんとクラス優勝を果たしました!!! ベストカー出身者にはレースの大井貴之さん、ラリーの国沢光宏さんなど偉大な先輩がいるものの、現役ベストカー編集スタッフが24時間レースで優勝するのは初とのこと。早速その様子をお届けします。
文/尾崎俊介、写真/塩川雅人、藏本浩大
ベストカー史上初快挙!! 現役アルバイトが24時間レースを優勝! 逆転勝利に導いた戦略とは
■豪華メンバーで迎えた国内唯一の24時間レース
ついにやってきました! 1年に1回、そして国内唯一の24時間レース
まずは富士24時間レースについて少し触れておきます。富士24時間レースはスーパー耐久シリーズの中の1戦で、国内で唯一の24時間レースです。
とにかくお祭り的な要素が強く会場内では花火が打ち上げられたり、多くの方がBBQを楽しまれたり、他の自動車イベントが催されるなどレース観戦と共に様々なことを楽しめる2日間になっています。
普段は2~3人で回すスーパー耐久ですが、24時間レースに限っては助っ人ドライバーを呼び最大6人で回すチームもいます。
助っ人ドライバーは年々豪華になっていて今年は元F1ドライバーである中嶋一貴さんや現役GTドライバーである伊沢拓也さんなど豪華ドライバーで迎えた24時間レースでした。
■予選は惜しくも2位…… 決勝で意識したこととは?
Aドライバーの近藤さん、Bドライバーの石森さんの活躍するも惜しくも1位には届かず2位
ST-3クラスにエントリーしている我々38号車「ヒグチロジスティクスサービスRC350 TWS」は助っ人ドライバーを2人追加し、5人で回しました。予選はAドライバーの近藤選手とBドライバーの石森選手の活躍で0.077秒差で1位には届きませんでしたが2位を獲得。
開幕戦に続き再び予選2位とこれまた悔しい……(笑)。24時間レースの予選だし、ましてやDドライバーの僕のタイムは全く持って関係ないですが、悔しいことには変わりありませんね。
24時間レースで重要なことはノートラブルで走り切ること。通常のスーパー耐久は3~5時間で行われるため、24時間レースはいつもの5倍近くの時間を走ることになります。それだけクルマに負荷がかかるので、1周の速さよりもクルマを壊さず労わりながら走行を続けることに重点を置いていました。
トラブルが起きるとピットで作業する必要があり、例えばたった10分で修復できる内容であっても敵チームからは5ラップほど遅れを取ることになるので、そうなると取り返しがつかないことになります。
なので予選が行われる前の練習走行の時点からとにかくクルマを壊さない走りと、混走して走るクルマに当てないことを意識した走りをしていました。
■24時間先のゴールを目指しレーススタート
27日15時からレーススタートし、28日15時のゴールを目指します。レース中は長かったですが終わってみればあっという間の24時間
27日の15時にレーススタート! ここから長い長いレースの始まりです。元々の戦略では7時間弱乗る予定。開幕戦鈴鹿に続いてレーススタートからライバル車であるフェアレディZがかなり速く、どんどん引き離される展開。
それでも重要なのはやっぱり24時間先にゴールなので、惑わされることなく労わりながら走行を続けます。縁石に乗らないこと! エンジンを上まで回さないこと!
最初のスティントは20時から。チームメイトの睡眠時間を確保することからもここで2スティント連続で走りました。1スティントは約1時間20分。なのでいきなり2時間40分を走り切りました。
この時点ではクラス4位で、1位とは1分ほど引き離されてる状況。23時前に自分のスティントを終えて、次のドライバーさんに交代しました。
次のスティントは4時を予定してましたが、直前に大きなクラッシュがあったのでピットもドタバタ…… こういったタイミングはタイム差をひっくり返すチャンスでもあるので、予定より少し早い3時半くらいにドライバーチェンジ。
僕のスティントがやってきました。ここも2スティント2時間40分を予定してましたが、事故が大きく赤旗中断となりました。
5時に再開のアナウンスがありそこから2スティント乗り次のドライバーへ。この時点では2位までポジションを戻していました。
■作戦が功を奏し残り50分でクラス1位に
レース終了後ピットロードを逆走し完走したマシンを出迎えるのは富士24時間レースならでは!!
明け方にも乗りました。この時点で1位とは3ラップ差と絶望的な状況。もし大きなクラッシュが発生してSCやFCYが導入されても逆転は厳しい状況に。
この3ラップは縮まらないまま残り3時間、2時間…… と経過して行きます。もう流石に無理と諦めかけた時でした! 残り時間50分のところで1位のフェアレディZがトラブルでストップ。ここで逆転し24時間レースを優勝することができました!
本当に嬉しかったし、練習から続けていた「遅くてもゴールまで持っていく」作戦が功を奏し、24時間レース優勝を果たせました!
もちろんしっかりとした睡眠時間を取れなかりったり、連続3時間弱の運転があったりと大変なレースではありましたが、ドライバーのためおそらく24時間以上起きてサポートしてくれたメカニックさん、マネージャーさん、その他大勢スタッフさんに感謝したいと思います。
次戦は九州オートポリス。この波に乗ってシリーズチャンピオンを取りに行きたいと思いますので24歳、「尾崎俊介」の応援を引き続きよろしくお願いします!
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