この記事をまとめると
■ド派手な飾りとペイントでアートアップを施したトラックをデコトラという
いまバブルの遺産「豪華バス」が熱い! デコトラ乗りが「マイカー」として熱視線を送る「サロンバス」とは
■デコトラを愛車にしているオーナーの日常に迫る
■今回は「銀彩丸」のオーナーである後藤さんに話をうかがった
愛車はマツダ・タイタンのレッカー車!
デコトラといえば、ド派手な飾りとペイントでアートアップを施したトラック、と想像できるだろう。そんなデコトラを所有するオーナーはどんな人なのかご存じだろうか?
「イカツイ」「コワい」という先入観があるだろうが、それは間違いだとキッパリいえる。運送業だけではなく、色々な職業の人がデコトラのあるカーライフを楽しんでいるのも事実。本企画の5回目となる今回は、三重県の有名デコトラオーナーの意外な背景を紹介しよう。
今回の主人公は、愛知県の西尾張地方で移動販売(キッチンカー)による串焼き屋「可成利屋」を経営する後藤正浩さん。後藤さん所有の趣味車=デコトラ愛車「銀彩丸」のベース車両は、昭和50年式のマツダ・タイタンのレッカー車という、マニアも羨望する真性レトロトラックだ。串焼き屋のオーナーがなぜデコトラオーナーなのか? 深堀りしてみよう。
後藤さんが子どもの頃、父親もトラックを所有しており、また少し飾っていたこともありデコトラは物心つく頃から身近な存在だったという。祖父と映画『トラック野郎天下御免』を映画館で見て以来、すっかり火が付いた。
近所のクルマ屋にキャンペーンで来ていた『ベルサイユのトラック姉ちゃん』のトラックも見に行ったそうだ。小学校の高学年でデコチャリ製作を見よう見まねで開始したが、周囲には似たようなことをする友人もなく、お金も場所もいることで断念。プラモデルで改造車を作って遊んでいた。高校生のころにはデコトラ雑誌のプラモコンテストでペイント賞を獲得するくらい、上達していった。
そして18歳になり速攻で免許取得。父親が飾って乗っていた1BOX車をさらに飾ることに。卒業式にその車両で乗り付けたことで、先生に怒られたという逸話も。その後、専門学校へ行きながら430セドリックを入手し、20歳で大型免許取得。卒業後は冷凍車に乗りたくて念願の運送会社に就職。21歳になるとすぐにフルサイズの大型に乗り換えた。その頃、1BOX車を手放しヨンメリを入手。が、「なにか違うかも……」と違和感を覚え、2年ほどで退職しタイヤ屋に転職する。
デコトラが繋いだ縁でキッチンカーを開業
バニングに乗りたくてE24ホーミーロングを入手したものの、周囲からは「なぜロールーフなの?」と白い目で見られていたそうだ。バニングの仲間達は1mだ、2mだとエアロパーツを延長しまくっていたときに、後藤さんは2cmとか5cmとかにこだわりながら延長に精を出していた。最終仕上げと内装(天井にマーカー150個リレーさせて並べていた)はショップに依頼したが、ほぼすべてをハンドメイドで製作。「なごやのなっちゃん号」の完成だった。
その後、舟型バンパーを手に入れてデコバンの世界へ。この頃に三重の有名なデコトラ「夢千代丸」を所有するうどん処の浅田屋さんののれんをくぐり、オーナーの佐野息吹さんと静馬さんと出逢う。デコバンは飾りすぎて車検に通らなくなったり、オイル漏れが激しくなったのでナンバーを返納(現在は物置になっている)した。
そこで次へ。トラックかバスで悩んでいたけど娘が「バスがいい!」とのひと言でバス車両を購入。やりたいこと、付けたい物、Wマフラー化など好き勝手にやっていたそう。このころはまだバス所有者が少ない時代だったが、内装も自作しながらカスタム。室内にはナイアガラと呼ばれるシャンデリアを前から後ろまでずらっと並べるなど、なんとも豪華絢爛だ。
その後、バス界のハイデッカー車の存在を知り、ハイデッカーへ車両変更。また、前述の2台目のバスも東日本大震災を期に「どこでも生活できるように」内装も仕上げた。この頃には同時所有していた軽トラもギンギラ浪花会電飾仕様へ進化。マーカーランプは250個越えていたが、ダイナモ2個付けにして電球でもずっと付けていられるように改造を施した。残念ながら追突事故により売却することに。売却先のオーナーがいまでも大切に乗ってくれていることに感謝しているという。
しばらくバス1本だったが、たまたま見つけた昭和50年式マツダ・タイタンの極上レッカー車(実走行3万キロ台、5F、クーラー付き、腐りなし)を入手。これが彼の現在の趣味車(デコトラ)だ。昭和56年から眠っていた車検証も再登録して復活。少し楽しんでから売却するつもりだったが、買い手が見つからずズルズルと飾り続けていまに至る。そのおかげか、雑誌『トラック魂』にも見開きで掲載されたのは嬉しい思い出。ちなみにこのタイタンは現在も売却先を募集中とのこと。
現在は亡き師匠の佐野息吹さんが製作途中で残していった仕事車であるキッチンカーを、兄弟の静馬さんのご厚意により引き継いだ。息吹さんが生前、『あーしたい、こーしたい』って話していたのを友人の帽子屋さんと懐かしく話しながら飾っている。この姿で構造変更取得車両なので、大手を振って走って移動販売の営業が可能だ。
現在は脱サラして、佐野息吹さんがやりたがっていた『串カツ屋』を静馬さんに助けて貰いながら始めた。まさか自分がやるとは思ってもいなかったので「こんなことなら、もっと早くやればよかったなあ」と、少し後悔しているそうだ。キッチンカーの飾りの方は息吹さんが生前、話していた理想を形にしていく予定。ビジネスが軌道に乗ったら、今度は自分自身がやりたいようにデコレーションしたトラックでキッチンカーをつくりたい、そしてその車両で移動販売をしながら、全国を巡るのが夢だそうだ。
串焼きや 可成利屋
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みんなのコメント
そんな言い方したら、ネトで虚飾に命懸けなテスラーさんや欧州車おじとかスエーデンが虚しいデコ人生で、かわいそうでしょ!