■普通車150円、自転車も20円
埼玉県にある有料道路「新見沼大橋有料道路」が1年後に無料化されます。
【画像】超便利!? これが無料になる「新見沼大橋有料道路」の位置とルートです! 画像で見る
どのような道路なのでしょうか。
新見沼大橋有料道路は、国道463号「越谷浦和バイパス」上にあります。
越谷浦和バイパスは、越谷から入間に向け、埼玉南部を横断するように走る国道463号のバイパスで、国道4号の北越谷から「埼玉スタジアム2002」のある浦和美園、東北道の浦和ICと国道122号、さいたま市緑区の中心部を通り、浦和駅の西側で国道17号と接続します。
国道4号から国道17号という、埼玉県内の主要な国道を結ぶことで、かなりの交通需要がある国道463号ですが、旧道「越谷街道」は2車線の狭い道路で、浦和ICとも直結せず、市街地を縫うように走り、慢性的に渋滞。
そこで越谷浦和バイパスが2001年に開通。4車線で整備され、しかも浦和ICと直結。非常に走りやすく、県南部の東西アクセスが飛躍的に向上しました。
いっぽう、浦和ICから浦和駅方面に行くには、途中で芝川という川を渡りますが、この橋に架かるのが新見沼大橋有料道路となります。
1996年11月28日に開通した新見沼大橋有料道路は、事業費は108億円をかけた超大作で、旧道と比較して約10分も短縮できるというとても便利な道路です。通行料金は普通車が150円、大型車が270円または590円、軽自動車等が100円、軽車両等が20円です。
しかし、開通以来クルマだけでなく、自転車などの軽車両まで有料となっていることから、利用者はさほど多くありません。
実際には、この新見沼大橋有料道路を通らずに芝川を渡るクルマがほとんどで、北側に回って「見沼大橋」経由にしたり、旧道の「念仏橋」経由で通行料金を節約する地元住民もいます。
さて、そんな新見沼大橋有料道路ですが、開通から30年を迎える2026年11月27日、通行料金が無料化される予定です。
無料化されれば、通行料金回避のために迂回していたクルマもここを通ることになり、旧道や浦和IC周辺の混雑も解消するものとみられます。
※ ※ ※
ちなみに越谷浦和バイパスは、浦和のJRをまたぐ橋「新浦和橋」も当初は有料道路でした。こちらは2003年とかなり早い段階で無料化し、橋の周囲にはかつて料金所だったスペースが残されています。(くるまのニュース編集部)
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