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森永卓郎のミニカーコラム「エムテック製 日産スカイライン」

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森永卓郎のミニカーコラム「エムテック製 日産スカイライン」

エポック社のミニカー・ブランド「エムテック」

 エムテックは、野球盤やシルバニアファミリーで知られる玩具メーカーのエポック社が、1996年に発売したミニカーブランドだ。発売を知って、ボクは大いに喜んだ。標準スケール(43分の1サイズ)で、「ミニカーらしいミニカー」が誕生したからだ。ミニカーらしいミニカーというのは、子供が遊ぶ玩具としての安全性や低価格と、大人のコレクターが満足できる品質を兼ね備えたモデルということだ。

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リーズナブルな標準スケールモデル

 エムテックの乗用車は小売価格が1600円からと、標準スケールとしては、とてもリーズナブルな価格設定だった。にもかかわらず、コレクションケースに飾って十分鑑賞に耐えられる品質も備えていたのだ。もちろん京商とかエブロといった最初からコレクターを対象に作っているミニカーと比べたら、精緻さは劣る。それでも、エムテックには「省略の美しさ」があって、それがいかにもミニカーらしかったのだ。

 エムテック発売時には、日産スカイライン、マツダ・アンフィニRX-7、三菱ランサー・エボリューション、トヨタ・スープラの乗用車4車種とトヨタRAV4、三菱デリカのRV2車種、合計6車種が販売された。その後、外国車やバス、トラック、建設機械などにラインアップが拡大されて、最終的に数十車種が発売された。また仕様違いも多く製造され、キャラクター物やフィギュア付きの製品まであった。

 写真のスカイラインGT-Rは、「日産アルティア・ファルケンGT-R」として、スカイラインの仕様違いで発売されたものだ。いまは印刷技術が発達したので、もっと細かいステッカーなどの表現が可能になっているが、当時としては、これでもなかなかの水準だった。ただ、エムテックは2000年代には新製品の発売を止め、その後もカプセル・エムテックという72分の1スケールのミニカーだけが継続生産になっていた。ところが、最近はそれも見ない。どうやらブランドが途絶えてしまったようだ。

コレクションを始めるファンにお勧めのシリーズ

 ただ、新製品が出ないことが理由で、いまエムテックのミニカーはオークションサイトやフリマサイトで比較的安価での入手が可能だ。場合によっては、当時の定価よりも安く買えることもある。だから、いまから集める人には、イチオシのブランドだ。ボク自身も、すべてのバリエーションを収集できているわけではないので、これから少しずつ穴を埋めていこうと考えている。

森永卓郎 プロフィール



もりながたくろう/1957年、東京都出身。東京大学経済学部卒業。経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。個人のコレクションを展示する"博物館(B宝館)"を、埼玉県・新所沢で一般公開中(毎月第1土曜日)

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