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「飛ばしすぎ!?」 なぜトヨタ車に「公道最速」の異名がついた? 商用バン「プロボックス」が「最速」と呼ばれるワケ

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「飛ばしすぎ!?」 なぜトヨタ車に「公道最速」の異名がついた? 商用バン「プロボックス」が「最速」と呼ばれるワケ

■「公道最速」の理由は?鍵はユーザーからのイメージ?

 トヨタの商用バンとなる「プロボックス」は、「ハイエース」と並ぶ商用車を代表するクルマです。
 
 そんなプロボックスはSNSや一部ユーザーから「公道最速」と称されることもあります。

【画像】これがプロボックス? 全くの別物になったカスタム仕様が凄すぎる!(37枚)

 そのように呼ばれる理由はどこにあるのでしょうか。

 ビジネスに使われるクルマとして、たとえばトヨタでは乗用車のエントリーグレードとして「B」や「Bパッケージ」(ともにビジネスのB)が設定されます。

 一方で商用車としては、トラックや軽自動車意外に前述のプロボックスやハイエース、さらに先代カローラとなる「カローラアクシオ(セダン)」、「カローラフィールダー(ワゴン)」など幅広くラインナップされています。

 そんなラインナップのなかで、プロボックスは「プロボックスがトヨタ最強マシン」「悪魔の営業車」「公道最速のクルマはプロボックスだと思っている」というような声がSNSで見受けられており、トヨタのビジネス向け仕様のなかでも「公道最速」との表現が目立ちます。

 なぜ、商用バンであるはずのプロボックスが公道最速と呼ばれているのでしょうか。

 ユーザーの「プロボックス=公道最速」というイメージには、実際に街で見かけた際の印象が関係しているようです。

 SNSでプロボックスを公道最速と称しているユーザーの投稿を見てみると、「うちのクルマのほうがパワーも排気も大きいのに、プロボックスを離せなかった…」「プロボックスにあっという間に抜かされた」「プロボックス、速すぎて見えなかった」という投稿が見られます。

 このように、実際にプロボックスの走りを目の当たりにして「速い」と感じたことから、「公道最速」と称している人が多くいることがうかがえます。

 また、なかには、プロボックスについて「営業マンがノルマと締切を気にして爆速で走行している」というイメージを述べている人も見られます。

 プロボックス自体ではなく、プロボックスを活用するユーザー層に対する「急いでいる」というイメージから、「プロボックス=最速」に結びついていることもあるようです。

 では、公道最速と呼ばれるプロボックスですが、実際に「速いクルマ」と呼べるのでしょうか。

 プロボックスには、1.5リッターと1.3リッターの直列4気筒エンジンがラインナップ(ハイブリッド車では1.5リッターのみ)。

 とくに1.5リッターエンジンは走行性能に優れており、低中速域でのトルクがじゅうぶんに確保されているため、街中での発進や低速走行にもストレスがなく、伸びやかな加速を実現。

 一方、1.3リッターエンジンでは、吸排気のバルブ開閉のタイミングが綿密に設計され、低中速域はもちろん、高速域でも高出力なのが魅力となっています。

 また、商用車として最低限の機能のみを備えているモデルになるため、車重は比較的軽めな1090kgから1160kgです。車体の軽さはスピードを出すことにおいては、かなり有利となります。

 さらに、高性能なサスペンションも採用。積載量にかかわらず、正確な操舵性と車両安定性が実現できるように設計されているうえに、路面の振動を抑えるつくりになっており、乗り心地の良さも特徴です。
 
 このように、「公道最速」は単純にイメージだけでのものではなく、プロボックスは実際に走行性能が重視されたモデルといえます。

 商用バンについてトヨタの販売店担当者は

「プロボックスは、カローラフィールダーより荷物が載せられて、ハイエースより長距離を走っても疲れない、さらに価格帯が安いといった部分で法人ユーザーから長年支持されています。

 とくに営業マンが営業活動と荷物運搬を兼ねている会社では重宝されている印象です」

※ ※ ※

 プロボックスは決して派手なクルマではありませんが、そうした走行性能の高さから、あえて自家用車として所有している人もいるようです。

 SNSでは「夫婦でプロボックス購入しました」という人もおり、プロボックスが幅広く活用されていることがわかります。

 プロボックスは、今後も商用車としてはもちろん、自家用車としても多くの人に親しまれていくといえるでしょう。

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