■ロータスの自転車界への帰還
ロータスは、内燃機関のみを使った最後のモデルとして「エミーラ」を発表して注目を集めている。しかし、その一方で東京オリンピック開催が近づいているいま、にわかに注目を集めている1台がある。それはなんと自転車。コンサルタント会社であるロータス・エンジニアリングが一部を開発した「ホープ/ロータス・トラック・バイク」である。
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今回は、このホープ/ロータス・トラック・バイクについてご紹介しよう。
ロータスが手がけた自転車は、オリンピックの英国代表チームがメダルを獲得するために開発されたものだという。ロータス・エンジニアリングは2021年7月12日、開発プロジェクトへの参加についての新しい映像を公開した。
映像では、開発チームメンバーの3人が、このバイクの革新的なフロントエンドのデザインが、なぜこれまでのトラックサイクリングの世界とは大きく異なるのかを説明している。そして同時に、ホープ/ロータスのバイクの印象的な画像も公開された。
3人のうちのひとりは、ロータスのチーフエアロダイナミストであるリチャード・ヒル氏で、同自転車の空力性能に関する開発作業を指揮してきた人物である。彼はこうコメントしている。
「ロータスがバイクデザインにもたらす利点は、我々がバイクデザイナーではないということだと思います。私たちはその業界に従事しているわけではないので、非常に純粋な視点で物事を見ています。これは、ロータスが外部クライアントのためのすべてのプロジェクトに、常にアプローチしてきた方法です」
同モデルの先駆的なデザインは、バイクとライダーの空力特性を個別にではなく、共に最適化することに基づいているという。
ロータスが開発した通常よりも幅の広いフォークは、ライダーの膝の真正面に位置し、ライダーの周りに空気が流れるよう綿密に計算されている。また、他のトラックバイクよりも幅広に設計されたバイク後部のシートステーは、空気の再付着を助け、バイクとライダーが一体となって最高のエアロダイナミクスを作り出すことに貢献すると説明された。
さらにロータスは、スプリントレースやパシュートレース用の2種類の軽量ハンドルバーの開発にも協力。これらのコンポーネントの中心となるのは、3Dプリントされたチタンとアルミニウム、そしてカーボンファイバーである。
革新的なデザインと高度な素材により、フォークとバーが非常に軽くなっただけでなく、剛性とフロントエンドのフィーリングが向上し、ライダーの自信を高めることに成功したという。
最適化されたエアロダイナミクス、軽量化、先進の素材、卓越したハンドリングなど、あらゆる面でロータスの真骨頂であるこのバイクは、卓越したパフォーマンスを発揮。ロータスは、フレームとホイールを供給するホープ・テクノロジー社と、エンジニアリングパートナーのレニショーとともに、このプロジェクトに取り組んできた。
このトラック・バイクは、東京オリンピックを目指して開発されてきた経緯があり、世界最高峰の舞台で走る姿を東京の地で見られるか、期待したいところである。
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みんなのコメント
だから何なの?
そんなに珍しいか?
ロータスの自転車は過去にツールドフランスのタイムトライアルに出走した事もあるんだがな。