2023年12月7日、ホンダは上級ミニバンのオデッセイに一部改良を実施し、2023年12月8日に発売する。オデッセイは2021年12月に同社埼玉製作所狭山工場の閉鎖に伴い、日本市場向けが生産終了となっていたが、このたび海外生産車として2年ぶりの復活となった。価格は480万400~516万4500円。
生産終了後も販売店やユーザーから復活を望む声は大きく、国内での生産を模索していたという。じつは、狭山工場での生産終了の時点で、国内外の他工場での継続生産も検討していたが、決定には至らなかった。新たに稼働した埼玉製作所完成車工場(埼玉県大里郡寄居町)はシビック、フリード、ステップワゴンなどの小型車を生産、鈴鹿製作所では軽乗用車やフィットなどの小型車を生産しているが、大柄なオデッセイの生産に関しては設備の兼ね合いで難しかった。そこで、以前からオデッセイを生産していた中国に白羽の矢が立ったという。日本向けのオデッセイは、中国・広東省広州市にある広汽本田汽車有限公司の増城工場で生産される。
中国仕様との違いはラジエターグリル。中国仕様は改良前の日本仕様と同じデザインとなるが、今回、日本仕様のためにグリルを新作したという。新型は、グリルの開口部を拡大することでワイド感を強調。水平基調の5本メッキバーに突起状のデザインを組み合わせることで高級感をより高めた。またホンダのHマークをより前方に配置することで、フロント部の突き出し感を高め、迫力と重厚感を感じさせるデザインに仕上げた。
新グレードとして設定された最上級モデルの「e:HEVアブソルートEX ブラックエディション」は、中国で2023年6月に投入したブラックエディションと共通のモデル。ブラッククロームメッキのフロントグリルやブラックスモークレンズのリヤコンビランプ、マットベルリナブラックの18インチアルミホイール、ブラックのルーフ/ピラーライニングなど、内外装にブラック加飾を取り入れることで最上級グレードとしての洗練感をアピールしている。
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室内は、全車の2列目に4ウェイパワーシートを採用した点がポイント。これは中国仕様と共通で、オットマンとリクライニングの操作を電動化することによって、きめ細かな調整が可能となった。また、2列目シートにはシートヒーターや折り畳み式のセンターテーブル、ミニテーブル付きのアームレスト、シート足元にはUSBチャージャー(タイプC)を標準装備。エントリーモデルのe:HEVアブソルートを除く全車に、本革シートやワイヤレス充電器、ハンズフリーアクセスパワーテールゲートなどを標準とした。そのほか、国内オデッセイでは初採用となるエレクトリックギヤセレクターも中国仕様と同じアイテムである。
なお、前回のマイナーチェンジで採用された、手をかざすことでドアの開け閉めができたジェスチャーコントロールパワースライドドアは廃止された。中国では需要があるため、同装備は継続採用されるとのことである。
中国仕様にも設定される安全運転支援システムのホンダセンシングは、日本仕様はより機能が充実。改良前の日本仕様車に対して、新たに近距離衝突軽減ブレーキとオートハイビーム、急アクセル抑制機能を追加。フロントカメラの広角化によって衝突軽減ブレーキの検知対象を拡大し、新たに交差車両、右折時の対向車、横断自転車、二輪車、夜間の歩行者の検知が可能となった。新世代コネクテッド技術を採用した車載通信モジュールのホンダコネクトの採用も日本専用である。
今回の一部改良では、8人乗り仕様と純ガソリン車の設定がなくなり、ハイブリッド車・7人乗りのみの設定に。モーターに組み合わせる2L直列4気筒ガソリンエンジンの型式は「LFA」から「LFB11」となり、圧縮比が13.0から13.5に、最高出力145馬力/6200rpmはそのままながら、最大トルク17.8kgmの発生回転数が4000rpmから3500rpmと従来より低回転域でパワーを発揮する仕様になった。車両重量は20kg~30kg増加し、1920kg~1950kgに。燃費は若干低下し、e:HEVアブソルートEX /同ブラックエディションは19.8km/L→19.6 km/L、e:HEVアブソルートは20.0km/L→19.9km/Lとなった。
ホンダは2024年春に発売するアコードをタイから、同じく2024年春に発売する小型SUVのWR-Vをインドから輸入。オデッセイも中国から輸入と、最近の電動化への移行を前に、世界の生産拠点をフル活用する構えのようだ。
[バリエーションと価格]
〈FF・2L直4エンジン+モーター・電気式無段変速機〉
e:HEVアブソルートEX ブラックエディション…516万4500円
e:HEVアブソルートEX…500万600円
e:HEVアブソルート…480万400円
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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