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【スーパーカー年代記 058】フェラーリ 360モデナは軽量化と剛性アップを両立させた新世代のピッコロ フェラーリ

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【スーパーカー年代記 058】フェラーリ 360モデナは軽量化と剛性アップを両立させた新世代のピッコロ フェラーリ

クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第58回は「フェラーリ 360モデナ」だ。

フェラーリ 360モデナ(1999-2005年)
V8エンジンをミッドシップ搭載したピッコロ フェラーリは、308/328、348/F355のように、2世代ごとに大きく進化する。世界的にも人気を集めたF355から一新された後継モデルとして、「360モデナ」がワールドプレミアされたのは1999年のことだった。

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車名の360はエンジン排気量の3.6L(正確には3586.20cc)から、モデナはフェラーリの本拠地であるマラネロが属する県の名前だ。ちなみに、モデナ県の県庁所在地はモデナ市である。

F355から大きく変わったスタイリングをデザインしたのは、ピニンファリーナ社でプジョー 406クーペやBMW 5シリーズ(E60)などをデザインした、ダビデ・アルカンジェリ。だがディレクターは、エンツォフェラーリをデザインしたケン・オクヤマこと奥山清行だった。コクピットの後ろはF355まで採用されていたトンネルバック スタイルではなく、ガラスのエンジンフードで外からもパワーユニットが見えるようになった。

シャシはF355のスチール製モノコックからアルミニウムの押し出し材を用いたオールアルミニウム製のスペースフレームになった。しかもボディパネルはもちろんのこと、サスペンションのウイッシュボーンにまでアルミニウムを採用している。その結果、F355よりサイズは10%大型化しているが剛性は40%アップし、重量は28%も軽量化されている。

パワーユニットはF355のV型8気筒 5バルブDOHCを基本に、ストロークを2mmアップして排気量を3.5Lから3.6Lに拡大している。その結果、最高出力はF355より20psアップした400ps、最大トルクは1.0kgmアップした38.0kgmというパワースペックを発生している。組み合わされるミッションも、6速MTをセミATのF1マチックが設定されていた。

公称のパフォーマンスは、最高速度が295km/h以上、0→100km/h加速が4.5秒、0→1000m加速が22.9秒というものだった。

レザー仕立てのインテリアは、エアコン、パワーウインドー、エアバッグなどは標準装備。シート後方にゴルフバッグ2セットを積むことも可能だった。

クーペが発表された翌年の2000年には電動開閉ソフトトップを採用したフルオープンモデルの360スパイダー(およびスパイダーF1)もラインアップされたが、F355までに設定されていたタルガトップのGTSは、この360モデナ以降は用意されていない。

フェラーリ 360モデナ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4477×1922×1214mm
●ホイールベース:2600mm
●乾燥重量:1290kg
●エンジン種類:90度V8 5バルブDOHC
●排気量:3586cc
●最高出力:400ps/8500rpm
●最大トルク:38.0kgm/4750rpm
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●トランスミッション:6速MT(AMTもあり)
●タイヤサイズ:前215/45ZR18、後275/40ZR18
●当時の価格:1758万円

[ アルバム : フェラーリ 360モデナ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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