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WRCトルコ:ふたりのセバスチャンが同タイム2番手。首位ヌービルは独走で最終日へ

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WRCトルコ:ふたりのセバスチャンが同タイム2番手。首位ヌービルは独走で最終日へ

 WRC世界ラリー選手権第5戦トルコは9月19日、競技2日目・デイ2のSS3~8が行われ、前日2番手につけていたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位に立った。トップから33秒2遅れの総合2番手はセバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)、“もうひとりのセバスチャン”トヨタのセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)が同タイムで総合3番手につけている。
 
 荒れた路面と暑さによる影響でWRC屈指の過酷さで知られるラリー・トルコ。その競技2日目はSS3~8、計6本のSSで争われたが、オープングステージではいきなりドラマが待ち受けていた。

 第4戦エストニアのウイナーであるオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)は前日のデイ1を総合7番手で終え、この2日目での巻き返しを狙っていた。
 
 しかし、タナクのマシンはSS3でステアリングトラブルに見舞われ、ステージの短いストレート脇でコースを外れる。タナクはその場での修復を試みるも解決には至らず、やむなくデイリタイアを喫することになった。

【順位結果】2020年WRC第5戦トルコ SS8後

 現チャンピオンの脱落の一方でタイトル奪還を狙うオジエと、初タイトル獲得を目指すヌービルのトップ争いは朝から激しさを増した。デイ1を総合3番手で終えたオジエは、この日のオープニングでベストタイムを記録して総合首位に躍り出ると、続くSS4でもステージ優勝を飾ってみせる。
 
 対するヌービルもこれに応戦。SS5で最速タイムを刻み、オジエから1.6秒差の総合2番手で午前のループを終えた。

 昼のサービスを挟んで迎えた午後のループ。ここでも2台によるトップ争いが続くものと予想されたが、午後の1本目となったSS6でオジエが大きく遅れる。このステージを制したヌービルから31.5秒遅れの5番手でフィニッシュしたオジエは総合3番手に後退。失速の原因はギヤシフトのトラブルだった。

 ライバルの脱落で楽になったヌービルは続くSS7でもステージ優勝を飾って独走態勢に入ると最終的に、2番手に33.2秒の大差を付けてラリー2日目を終えている。
 
 そのヌービルに続く総合2番手となったのはデイ1を首位で終えたローブだ。元9連覇王者はSS3でタイヤ選択に失敗し、グリップが得られず18秒を失って総合4番手に後退したものの、その後はペースを取り戻していく。
 
 オジエの後退後は、かつての“セバスチャン対決”を彷彿とさせる接戦が繰り広げられるなか、SS8ではローブが最速タイムを記録。このステージで総合4番手から2番手に浮上している。なお、総合3番手につけるオジエとのギャップは0.0秒、両者が同タイムで並んでいる。

 総合4番手はタイヤの摩耗に苦しんだエルフィン・エバンスで首位との差は1分00秒8と、ふたりのセバスチャンからも大きく遅れをとっている。総合5番手以下はカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)、テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)、エサペッカ・ラッピ(フォード・フィエスタWRC)、ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)、ルイス-ピエール・ルーベ(ヒュンダイi20クーペWRC)というオーダーだ。

 WRCトルコの競技最終日となる20日(日)のデイ3は今大会最長ステージ、全長38.15kmの“チェティベリ”と、今大会最短ステージとなる全長6.28kmの“マルマリス”を各2回ずつ走行する予定で、SS9からSS12の計4ステージで争われる。最終ステージとなるSS12チェティベリ2は、上位フィニッシュドライバーにボーナスポイントが与えられるパワーステージだ。4本のSSの合計距離は88.86km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は230.45kmとなっている。

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