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超高性能!? 話題の新アイサイトXの実力は? 新型レヴォーグを買うなら必須か?

掲載 更新 5
超高性能!? 話題の新アイサイトXの実力は? 新型レヴォーグを買うなら必須か?

 V6井ノ原快彦さん出演によるCMの放映が始まった、スバルの進化型高度運転支援システム「アイサイトX」。CM内では、井ノ原さんが、実際に減速や車線変更、衝突回避などを体験し、驚いている様子が公開されている。

 筆者も先月、このアイサイトXが搭載される新型レヴォーグのプロトタイプ試乗会に参加させていただき、アイサイトXの実力を、じっくり体感させていただいた。

GT-RやタイプRなど相次いで消滅? 燃費&騒音規制と国産スポーツモデルの存亡

 本記事では「究極のぶつからないクルマをめざした」というアイサイトXの実力はいかほどのものなのか、そして「買い」のシステムなのか、をお伝えしていこうと思う。

文:吉川賢一
写真:SUBARU、ベストカー編集部/撮影:池ノ平昌信

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アイサイトXは35万円

 新型レヴォーグのグレード構成は、17インチタイヤのベーシックグレード「GT」、18インチタイヤと助手席パワーシート、ハンズフリーオープンパワーリアゲート、アンビエント照明を備えた上級装備の「GT-H」、そして前後専用バンパーと専用アルミホイール、電制ダンパー、ドライブモードセレクトを装備した「STI Sport」だ。

 それぞれに、アイサイトX(+35万円)を搭載したグレードは「GT EX」「GT-H EX」「STI Sport EX」という呼び方となる。アイサイトXを搭載しない標準グレードでも、アイサイトVer.3ツーリングアシストが標準搭載だ。

フロントバンパーの造形が深くなり、厳つさも持ち合わせたスタイリッシュなデザインに進化。ボディカラーはラピスブルー・パール

 価格は現時点分かっていないが、おおよそのイメージは、282万円(GT)~336万円(STI Sport)、アイサイトXが備わるEXは、317万円(GT)~371万円(STI Sport)というところだ。

 「アイサイトX」は、車両価格の約1割にも及ぶ高価なメーカーオプションであるが、それだけのコストパフォーマンスはあるのか、という点が焦点となる。

現時点世界最高水準のテクノロジー

 「アイサイトX」のパフォーマンスが非常に高いことは、すでに様々なメディアや評論家の方々の試乗レビューでも評価されている。

 準天頂衛星やGPSの情報、3D高精度地図データを利用した、自動車専用道路での先進運転支援は、お見事のひとことだ。コーナー前での自動減速や、アクティブレーンチェンジアシスト、50km/h以下での渋滞時ハンズオフアシスト、料金所前速度制御(25km/h程度まで自動減速)、そして渋滞時の自動再発進機能もある(待機時間は10分とのこと)。

アイサイトXには、カーブ前速度制御や、料金所前速度制御、アクティブレーンチェンジアシストのほか、50km/h以下での渋滞時ハンズオフアシスト、渋滞時発進アシストも備わる

 また、ドライバーを常時モニタリングする「ドライバー異常時対応システム」は、万が一、ドライバーが走行中に気を失ってしまった場合に、車内にアラームが鳴り、外部にはハザードとクラクションで危険を知らせ、そして最終的には、完全停止まで行う。

「ドライバー異常時対応システム」は、ドライバーが走行中に気を失ってしまった場合、アラームが鳴り、外部にもハザードとクラクションで危険を知らせ、最終的には、完全停止まで行う

 いずれも体験させていただいたが、どの動作も至極なめらかな制御で、運転支援特有の怖さ(ハンドル取られやふらつき、車間が近いときの強め制動など)はみじんも感じられない。

 アイサイトXは、現時点で、最高品質の先進安全装備だといえる。しかも、このような先進装備を300万円台の量販車に採用したことに、大きな意味がある、と筆者は考える。

アイサイトXは「買い」のオプションか

 先進運転支援技術には、大きく分けて、頻繁に使う機能、緊急時にお世話になる機能の2通りある。前者は、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストなど、そして後者は、緊急時の自動ブレーキや警報などだ。

 頻繁に使う先進運転支援技術としては、アイサイトVer.3ツーリングアシストでは、全車速追従機能付きACCや、先行車追従操舵、車線中央維持をする機能、などだ。アイサイトXではそれらに、アクティブレーンチェンジアシスト、渋滞時ハンズオフ、渋滞時発進アシスト、カーブ前&料金所前での自動減速、などが搭載される。

カーブ前&料金所前での自動減速はなめらかに減速をするので安心だ 

 そして、緊急時の機能では、アイサイトVer.3ツーリングアシストでは、プリクラッシュセーフティや、歩行者衝突回避、後退時ブレーキアシストが備わっている。

 アイサイトXではさらに、プリクラッシュブレーキの作動範囲の拡大(広角カメラで視野が広がった)や、カメラで見えない前側方プリクラッシュブレーキ、プリクラッシュセーフティでは止まり切れない場合に操舵制御まで介入する緊急時プリクラッシュステアリングや、ドライバー異常時対応システムなどが搭載される。

緊急時のステアリング支援は、万が一の場合に、乗員の命を救ってくれる装置となるだろう

 正直なところ、普段運転するうえでは、ツーリングアシストがあれば十分だ。アイサイトVer.3ツーリングアシストの出来が素晴らしく、運転も楽になるし、追突する心配も無くなり、安心感が高い。しかも、高速道路を普段使わない方にとっては、その機能の半分は恩恵を受けられない。

 しかし、先進運転支援技術の本質は「運転が楽になる」ではなく、「事故を起こさない」ことにこそある。だからこそ、このアイサイトXは、300万円台の量産車に真っ先につけられたのだ。

自身の命を守るため、そして自らが加害者とならないため

 事故は、突然起きる。どんなに気をつけて運転していても、どれほど運転スキルがあっても、だ。自動車メーカーのテストドライバーだって公道で事故を起こすことはある。万が一のリスクを、限りなくゼロに近づけるため、お金で買える「安全」は、ぜひともつけるべきだ。

アイサイトXが付くEXグレードの価格は317万円(GT)~371万円(STI Sport) 装備内容を考えると「コスパが良い」としか言いようがない

 オプション価格で35万円は確かに高い。でも万が一、死角から飛び出した歩行者や自転車をはねたり、不注意でクルマをぶつけてしまった場合に、35万円程度で済むはずがない。お金では解決できないほどの懺悔と、一生の後悔を持ち続けることになる。

 究極のぶつからないクルマをめざし、事故を1件でも減らすため、スバルのエンジニア達が考えた、素晴らしい先進安全装備「アイサイトX」は、ぜひとも選択してもらいたいオプションだ。

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みんなのコメント

5件
  • 11.6インチディスプレイをつけない場合のコンソールがちょっと不格好すぎてつけないという選択肢がほぼ無い気がする
  • プロパイロット2.0がでたのが一年前だと考えるともう少し進化しててほしかったが普及価格帯に搭載されたことに意義があるといえる
    そもそも日産の研究開発費はスバルの4倍でトヨタはそのさらに倍。大手3社が本気で開発してる分野でその他のメーカーが勝つのは無理か。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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