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毎月1万台以上売れて快進撃が止まらない!! アルファードの勝因と新型の行方

掲載 更新 69
毎月1万台以上売れて快進撃が止まらない!! アルファードの勝因と新型の行方

 トヨタの最上級ミニバンである「アルファード」の快進撃が続いています。

 今年1~2月の登録台数は2カ月合わせてなんと2万118台で、前年同期実績は193.7%と、大幅増加。月販平均1万台以上売れており、登録車銘柄別ランキングでは2月単月で3位、まさにバカ売れ状態といえます。

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 現行モデルの登場が2015年1月25日であり、6年以上が経過している古いモデルでこの売れっぷりは、異例中の異例です。

 このアルファードの快進撃の主な要因は何か。販売現場に詳しい遠藤徹氏に、アルファードの勝因と、この先どれくらい続く見込みがあるか、そしてなにより気になる次期アルファードの情報などを踏まえて取材していただきました!!

文/遠藤徹 写真/ベストカー編集部、TOYOTA

【画像ギャラリー】トヨタが誇る大型高級ミニバン「アルファード」を画像でチェック

■アルファード快進撃のきっかけはマイナーチェンジ

 アルファードが快進撃を続けているのは、それなりの要因がある。まず現行モデルの発売以来、アルファードの人気は高かった。

 上級ミニバンらしい押し出しの強いフロントマスクを中心としたデザイン、質感の良さ、2.5LガソリンNA&ハイブリッド、3.5LガソリンNAエンジン搭載による走りのポテンシャルの高さなどが好評で、幅広い支持を集めていた。

 ただ当初は兄弟車のヴェルファイアの方が販売台数は多く、そのぶんアルファードは後塵を拝していた。

 ところが2019年12月18日に両兄弟車ともマイナーチェンジ。その時点でアルファードのフロントマスクの顔立ちが強烈な押し出し感をもつものに変更されたのに対して、ヴェルファイアはおとなしめのデザインの採用となった。これは従来までのキャラクター付けとは逆の外観であった。

2019年12月18日両車マイナーチェンジを行い、これまでとは逆の外観に

 このときからアルファードの販売台数が急速に伸びはじめ、ヴェルファイアを抜いた。

 これに追い打ちをかけたのは2020年5月からスタートしたトヨタ全系列店のトヨタ全車の併売態勢への切り替えである。

 アルファード、ヴェルファイアとも全系列店で扱うわけだが、各営業マンは人気が高く、リセールバリューの高いアルファードを優先してユーザーに勧めるようになり、両モデルの格差が余計に開くことになった。

■今後アルファード1本化に伴う販売格差の拡大が予想される

 今年1~2月のヴェルファイアの登録台数は2カ月合計で1999台で、前年同期比は46.2%減と半減した。2月時点での登録車銘柄別の販売ランキングは45位と大きく後退している。

 今後はさらに両モデルの格差が開きそうな状況が予想される。

 アルファード/ヴェルファイアはともに2021年4月28日に一部改良を予定しているが、この際に両モデルのラインアップが大幅に再編される。今回の変更はヘッドランプの法規対応の実施に伴うものである。安全対策強化のためにオートライト装備(ヘッドランプを夕暮れ時に自動的に点灯、つけ忘れによる事故防止を強化する)というもの。

 これに合わせた両モデルのラインアップ再編は販売不振のボディカラーである「ラグジュアリイホワイトパール」の廃止、ヴェルファイアは特別仕様車の「Zゴールデンアイス」のみを残し、あとのカタログモデルをすべて廃止する、というものである。

ヴェルファイア Z“GOLDEN EYES”ガソリン・2WD

ヴェルファイアZ“GOLDEN EYES”インパネ

 この施策により、さらにアルファードの販売は伸びる見込みで、次期型は「ヴェルファイアを廃止してアルファードに1本化する」という見通しが濃厚になる。

■一部改良版が4/28発売、生産開始は5/10

 この原稿の執筆時点(2021年3月下旬)での最新販売状況と、新型情報をお届けする。

 GW直前に一部改良が実施され、現在販売店に見積もりをとりにいくと、この一部改良車と在庫車を薦められる。従来モデル(在庫車)は最終仕様の割り当てぶんのみであるが(もし在庫があれば大幅値引きが期待できる)、アルファード/ヴェルファイアともに、在庫は少なく、改良モデルの事前受注待ちの店がほとんどである。

 この一部改良モデルは3月末か4月上旬にかけて先行予約を開始する見通し。商品内容は従来モデルとほぼ変わらないので、車両本体価格は据え置かれる可能性が強い。一部改良モデルの発表、発売は4月28日であるが、生産開始が5月10日頃であり、初期受注分の納期は早くても5月下旬あたりから…と予想される。

■両車とも2022年中盤頃にフルモデルチェンジか

 次期型はどうなるか。

 まだ正確な情報は流れていないが、アルファード/ヴェルファイアともに2022年中盤頃にフルモデルチェンジすることが濃厚になっている。

 この時点でヴェルファイアを廃止し、新型アルファードに1本化されるわけだが、ヴェルファイアについては今年中にオーダーストップとなる可能性もある。

アルファード 特別仕様車 S“TYPE GOLD”(ガソリン・2WD)<オプション装着車>

 次期型はキープコンセプトであり、全高を若干引き下げ走行安定性の向上を図るものと思われる。パワートレインは2.5Lエンジン+モーターのハイブリッドを搭載する。現行モデルについては3.5LのV6エンジン搭載仕様も用意されているが、次期型に純ガソリン仕様が用意されるかどうかは、まだ明確な情報は入ってきていない。

 2030年から東京都内で純ガソリン車の販売ができなくなる可能性があるとすると、次期型には純ガソリン仕様は用意されない可能性もある。

■「40万円近い値引きも」証言1:首都圏トヨペット店営業担当者

 アルファードが絶好調で売れているのは、同モデル自体の人気の高さに加えて、ヴェルファイアがモデル廃止になるとの情報が流れて、こちらにお客さんが流れていることが第一要因に上げられる。

 もうすく無くなる車種を売るのは修理部品の供給リスクを抱えることになるので、「(アルファードとヴェルファイアで)どっちがいいかな」と迷うお客さんには、さりげなく「アルファードにしましょうよ」と誘導することもある。試乗車がアルファードばかりなのも大きい。

ヴェルファイア廃止の情報により、お客さんがアルファードに流れている

アルファード リア

 またエスティマの生産中止やクラウン、マークXなど高級車ユーザーが乗り替えていることの影響もある。現時点では特別仕様車「2.5ガソリン仕様 S"タイプゴールド"」を中心に売れている。ナビ、ETC、ドライブレコーダー、コーティング装備だと、総支払い額で40万円近いの値引きが可能になっている。

■「これまで扱っていなかった店が」証言2:首都圏ネッツ店営業担当者

 最近、販売実績でヴェルファイアがアルファードに大きく引き離されているのは、次のフルモデルチェンジでアルファードに1本化されるという情報が流れ、お客さんがヴェルファイアの購入をためらう傾向が強まっているからだ。

 特に2020年5月からトヨタ車の全店併売態勢となり、これまで両モデルを扱っていなかったトヨタ店とトヨペット店がヴェルファイアを売らず、アルファードばかり扱うようになり、さらにアルファードが集中して増加するようになっている。

 次回(4月28日)の一部改良でヴェルファイアは特別仕様車の「Zゴールデンアイス」のみの販売になり、カタログモデルは廃止になるので、さらにアルファードへの集中的な売れ方が加速するようになることが予想される。特別仕様車だけになるが、主要装備をつけての値引きは30万円程度からのスタートとなる。

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みんなのコメント

69件
  • ほとんど残クレでしょ!
  • 良く売れている車の話し
    どうしてこんな高い車を買えるのか?と考える人は多いだろうが
    自分の金を使っている以上
    誰が何を乗ろうが勝手な話し
    それに対してどうせ残クレだろうとか言っている奴の単にやっかみ
    オーナーさんは気にする必要無いですね
    会社社長がリースで買ってるベンツも考え方は同じ事
    自分の固定財産にするのかある一定期間を自分の金で借りていると考えたら何がいけないのだろうか?
    どうせ〇〇て言葉は人として憎悪として聞こえてくるが
    人は人自分は自分所詮は価値観の違いであり決定つける必要は無い。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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