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マツダ キャロル(昭和37/1962年2月発売・(KPDA型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト012】

掲載 更新 2
マツダ キャロル(昭和37/1962年2月発売・(KPDA型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト012】

この連載では、昭和30年~55年(1955年~1980年)までに発売され、名車と呼ばれるクルマたちを詳細に紹介しよう。その第12回目は、軽自動車初の4ドアモデルをラインナップしたマツダ キャロルだ。(現在販売中のMOOK「昭和の名車・完全版Volume.1」より)

大人気となったマツダの軽自動車
昭和36(1961)年の東京モーターショーに参考出品されたプロトタイプ「マツダ700」を軽自動車規格に合わせて改良、翌37年2月に発売されたのがキャロルだ。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

発表会で松田社長が「ホンモノの自動車の音がする」と誇ったように、パワーユニットは世界最小排気量の水冷直4OHV。しかもオールアルミでクランクシャフトは5ベアリングという、贅沢なエンジンを搭載して周囲を驚愕させた。

基本構成は、モノコックボディのリアにエンジンを横置き搭載したRRで、前後にトレーリングアーム/トーションラバー式サスペンションを備えるなど、先に登場したR360クーペと同じ設計思想だが、個々のユニットは長足の進歩を遂げている。エンジンは先述のようにオールアルミの直4。

バルブ駆動はOHVだがクロスフローで、放熱性の高いアルミヘッドと半球形燃焼室によりレギュラーガソリンで10.0の高圧縮比を実現した。最高出力を6800rpmで、最大トルクを5000rpmで発生するため高回転型に見えるが、2500~5000rpmまでほとんどフラットなトルクカーブを描く柔軟性を持っている。

最高速度のカタログ公称値は90km/hだった。 新設計のサスペンションはフロントがダブルトレーリングアームで、日本ではマツダでしか見られない方式。ゴムバネ特有のソフトな乗り味が好評だった。

昭和37(1962)年5月にデラックスを追加、翌38年9月のマイナーチェンジでエンジン出力を18psから20psへ、トルクを2.1kgmから2.4kgmにアップすると同時に、軽自動車初となる4ドアも追加された。

キャロル(1962年・KPDA型)主要諸元
●全長×全幅×全高:2980×1295×1340mm
●ホイールベース:1930mm
●車両重量:525kg
●エンジン型式・種類:DA型・直4OHV
●排気量:358cc
●最高出力:18ps/6800rpm
●最大トルク:2.1kgm/5000rpm
●トランスミッション:4速MT
●タイヤサイズ:5.20-10 4P
●新車価格:37万円

[ アルバム : マツダ キャロル はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

2件
  • fxnhe501
    2代目のオートザム・キャロルも初代のような2ドアセダンとして開発されていて、ドイツ・フォードから出向してきていたデザイナーに、トラビ(トラバント)と呼ばれていた。でもマツダの経営危機により計画は没になり、従来型のボディパネルだけを変えた新型がデビューすることになる。
  • zpf********
    現在はスズキのアルトのOEM
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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