フルチョイスシステムで一躍売ったダルマさん
1970年12月に登場したトヨタ・セリカは、我が国初のスペシャルティカーである。新奇で見栄えの良いデザインと、実用的な4座のキャビンを備えた、スポーツカー風味の乗用車――というコンセプトは、アメリカのフォード・マスタングやシボレー・カマロなど、いわゆるポニーカーを日本的に翻案したものだ。
懐かしくも貴重なおもちゃを展示即売! 日本有数のアンティーク・トーイの蚤の市 「ワンダーランドマーケット2022」イベントレポート
【画像49枚】あちこち手が入りまくったセリカとその制作工程を見る!
当時の国産車としてはきわめて斬新かつ個性的なスタイリングは、前年の東京モーターショーに出品されたコンセプトカーEX-1のモチーフを活かしたものとされているが、初代セリカとEX-1の間にはかなりの隔たりが感じられる。確かにEX-1のディテールにはいくつかセリカと共通するものもあるが、全体のプロポーションはEX-1ではファストバック、セリカはノッチバックと、完全に異なる。直接には、チャレンジャーやバラクーダ、あるいはカマロなどの影響が大きいのではないだろうか。
レイアウトは当時の国産小型車としては一般的なものであったFRで、メカニカル・コンポーネンツは同時に開発された中級乗用車カリーナと共有している。サスペンションはフロントがストラット、リアが4リンク式のリジッド。エンジンは全て直列4気筒で、1.4Lと1.6LのOHVがあり、後者にはツインキャブ仕様もあってOHVは合計3種、さらに1.6LのDOHCがあり、全4種類。このDOHCはトップグレードであるGT専用ユニットとなっていた。
この1600GTを唯一の例外として、グレードを設定せずにユーザーが好みの仕様を組み合わせて購入することができるという、フルチョイス・システムが初代セリカの売りである。すなわち、ST/LT/ETの3種の外装と8種の内装、前述のOHVエンジン3種、そして3AT/4MT/5MTの3種のトランスミッションを自由に組み合わせることが可能だった。これはやはり、同様にユーザーが自分好みの仕様に仕立てることができた初代マスタングを真似たものと言えるだろう。
こうした斬新なコンセプトとルックスが人気を集め、初代セリカは登場と同時に大ヒットとなった。1973年には、ハッチゲートを持つリフトバック(セリカLB)が加わり、SOHCとDOHCの2リッター・エンジンも搭載可能になった。ハードコアなスポーツカーを持っていなかったトヨタのラインナップ中、最もスポーティな車種として、その後も改良を加えながら1977年まで生産され、大きな成功をおさめて2代目にバトンタッチしたのである。
安いベース車両をコツコツとチューンしたイメージで
新車当時から高い人気を誇った初代セリカは1/20、1/24の各スケールでいくつものプラモデルがリリースされた。現在(2023年1月)でも、ハセガワとアオシマの1/24スケール・キットが入手可能である。ハセガワのキットは2000年代に入ってからリリースされたもので、ワタナベのホイールを装着した最初期1600GTを再現したものだが、近年になってノーマルホイール仕様が何度か限定発売されているほか、最近ではレジン製パーツでグリルとリアガーニッシュを再現したST仕様も登場している(こちらも限定品、ホイールはワタナベのまま)。
一方のアオシマは、同じく1600GTながら、こちらは中期型となっている。これは1972-1974年のタイプで、燃料タンク位置が変更されリアピラーに給油口が移設されたほか、テールランプが2分割タイプとなるなどの特徴によって識別される。このキットは1980年代初頭にチューニングカー・シリーズの一作としてリリースされたもので、オプションパーツが多数付属するのが特徴だ。
ここでお目にかけている作品は、ハセガワ製キットをベースに、往年の街道レーサーをイメージして制作したものである。ベース車両は中期型ET、時期は1980年頃、叩き出しのフェンダーとワイド化したてっちんホイールを装着……という想定のもと、各部を改修してフィニッシュ。さらにエンジン(2T-Gではなく2T)を搭載するなど、作者のテクニックが存分に発揮されたものとなっているが、その詳細については工作中の写真に添えたキャプション、そして追って公開する後編の記事でお読みいただきたい。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント