現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ「アルファード」風な「ハイエース」があった? 豪華な「後席オットマン仕様」 謎の「ファインテックツアラー」とは

ここから本文です

トヨタ「アルファード」風な「ハイエース」があった? 豪華な「後席オットマン仕様」 謎の「ファインテックツアラー」とは

掲載 更新 1
トヨタ「アルファード」風な「ハイエース」があった? 豪華な「後席オットマン仕様」 謎の「ファインテックツアラー」とは

■10人乗りの快適ビジネスハイエース!「ファインテックツアラー」とは

 トヨタの多人数乗車モデルといえば、乗用ベースミニバンでは「シエンタ」、「ノア/ヴォクシー」、「アルファード/ヴェルファイア」、商用や送迎では「ハイエース」や「グランエース」など数多くのモデルがありますが、ハイエースをベースにトヨタ車体が特装車として製造をしている10人乗り「ファインテックツアラー」というモデルが存在します。

【画像】アルファードみたいな「ハイエース」が存在! 快適過ぎる「ファインテックツアラー」の写真を見る(18枚)

 いったいどのような特徴のあるクルマなのでしょうか。

 トヨタハイエースのファインテックツアラーは、トヨタ特装車シリーズ「TECS」で用意されているモデルの1つです。

「TECS」は、効率的な輸送・荷役作業システムにより、物流コストの低減をはかることを目的とした「TOYOTA EASY CARRY SYSTEM」として1972年に1号車を発売し、トラックの特装車などを中心に生産していました。

 1981年からは社会福祉や高齢化への対応としてウェルキャブ(福祉)車両の企画・開発をスタート。

 1996年には、「TOYOTA EXCELLENT CONVERSION SERIES」(トヨタの優れた特装車シリーズ)と名称を変更しました。

 TECSの商品は、小型トラック「ダイナ」をベースにした冷凍・保冷車や、車両運搬車(キャリアカー)などがあり、またハイエースをベースとした送迎用の幼児バスなども開発されています。

 そのなかで、ハイエースビジネス送迎車として販売されているのが「ファインテックツアラー」です。

 2.7リッター直列4気筒ガソリンエンジンに6速ATが組み合わされるハイエースワゴンをベースに、ロング(ミドルルーフ・ベースはGLグレード)とスーパーロング(ハイルーフ・ベースはグランドキャビングレード)の2種類のグレードが用意され、2WDと4WDがそれぞれで選択可能となっています。

 ファインテックツアラー最大の特徴は、2列目・3列目に装着される「リラックスキャプテンシート」です。

 定員人数はベース車両と同じ10人乗りですが、このファインテックツアラーは標準仕様のシートが外されレイアウトが大きく変更されています。

 まず、両側アームレストやオットマン、また折りたたみ式サイドテーブルが装着された、ロングスライド可能な専用の独立シートが装着を装着(サイドテーブルはロングには2列目のみ、スーパーロングには2列目・3列目ともに装備)。

 サイドテーブルが装着されているシートは横にスライドすることもでき、ショルダーサポートがあるシートが装着されていながら車室内のウォークスルーも可能となっています。

 また10人乗りのフル乗車モードだけでなく、4人掛けとなる4列目シートを左右に跳ね上げることで6人乗り状態にしたスーパーリラックスモード、リアシートをすべて前方にスライドさせた4人乗車状態でのビックラゲージモード、2列目・3列目シートをリクライニングして倒し車中泊なども可能なリアフラットモードなど、状況に合わせて対応できる多彩なシートアレンジも実現しています。

 そのほか、このファインテックツアラー専用の装備があり、「ロング」ではベースグレードには設定のない左右デュアルスライドドアの5ドア仕様に。

 また「スーパーロング」は、通常では畳めない4列目シートが左右に折りたためるスペースアップシートが装着されており、日常の使い勝手という面でも、より便利で幅広いユーザーへのニーズに応えた仕様となっています。
 
 ちなみに、同じような多人数乗車の豪華仕様車として、トヨタには2019年10月に発表された「グランエース」も存在します。

 グランエースは送迎需要の高まりなどに対応すべく、荷物運搬だけでなくより人の快適な移動空間の提供に焦点を当てて設計されたモデルで、2.8リッター直列4気筒ディーゼルエンジンに6速ATが組み合わされています。

 内外装ともに多くの装飾が施されており、安全装備や快適装備なども充実し、ハイエースファインテックツアラーよりもさらに豪華な仕様となっています。

 グランエースとハイエース ファインテックツアラーと比較してみると、まず大きな違いが価格(以下税込み)です。

 グランエースは「8人乗り・G」が620万円、「6人乗り・プレミアム」が650万円ですが、ファインテックツアラーは435万4200円から536万8000円という価格帯になっています。

 ベースとなるハイエースワゴンは315万100円から401万5000円で、ファインテックツアラーはおよそ120から135万円ほどアップしていますが、それでもグランエースと比較するとまだ随分下の価格帯です。

 また、グランエースは2WDのみの設定ですが、ファインテックツアラーには4WDの設定があり、冬場の移動や、雪国でのホテルやスキー場の送迎時などの使用状況ではより重宝されそうです。

 またボディカラーの選択肢も、グランエースは4色というところに対し、ファインテックツアラーは7色から選べる点も、ハイエース兄弟ならではのバリエーションと販売数の多さの利点といえます。

※ ※ ※

 ハイエースならではの機動性はそのままに、最大で10人という多人数で乗車可能なレイアウトをもちながら、専用キャプテンシートの装着で後方4名の人は快適に移動可能。

 また多様なシートアレンジをもつことで荷物の積載性との両立ができ、冬場や雪国で頼りになる4WDモデルも選べるのが、このファインテックツアラーの特徴といえそうです。

こんな記事も読まれています

中嶋一貴TGR-E副会長が分析する宮田莉朋のFIA F2での現状と今後の可能性「個人的な感想では期待以上」
中嶋一貴TGR-E副会長が分析する宮田莉朋のFIA F2での現状と今後の可能性「個人的な感想では期待以上」
AUTOSPORT web
たった6人で全国大会決勝進出! 奇跡の実話を映画化した感動青春ムービー『リバウンド』
たった6人で全国大会決勝進出! 奇跡の実話を映画化した感動青春ムービー『リバウンド』
バイクのニュース
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】全国の道路別・渋滞予測まとめ!
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】全国の道路別・渋滞予測まとめ!
くるくら
トヨタから新しいSUV、bZ3Xが出た!──GQ新着カー
トヨタから新しいSUV、bZ3Xが出た!──GQ新着カー
GQ JAPAN
ニコ・ヒュルケンベルグ、今季限りでハース離脱。来季はザウバーから参戦へ
ニコ・ヒュルケンベルグ、今季限りでハース離脱。来季はザウバーから参戦へ
motorsport.com 日本版
マツダが「新型SUV」世界初公開! 次期型「CX-5」登場か!? 新次元の「魂動デザイン」採用した圧倒的“造形美”実現し北京登場!
マツダが「新型SUV」世界初公開! 次期型「CX-5」登場か!? 新次元の「魂動デザイン」採用した圧倒的“造形美”実現し北京登場!
くるまのニュース
「デロリアン」から「大門軍団」そして「ステップワゴン」も!8月発売のアオシマ新製品情報【CARSMEETモデルカー俱楽部】
「デロリアン」から「大門軍団」そして「ステップワゴン」も!8月発売のアオシマ新製品情報【CARSMEETモデルカー俱楽部】
LE VOLANT CARSMEET WEB
日産の謎解きイベントが話題! 「眠っていたブループリント」は5月6日まで。GWは本社ギャラリーに行こう。
日産の謎解きイベントが話題! 「眠っていたブループリント」は5月6日まで。GWは本社ギャラリーに行こう。
くるくら
BMW X5の燃料電池車をゼロエミッションカーに位置付け、実証実験の継続を決定
BMW X5の燃料電池車をゼロエミッションカーに位置付け、実証実験の継続を決定
Auto Prove
トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開
トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開
レスポンス
新星アコスタは、”MotoGPのフェルスタッペン”になるか。シーズン途中のKTM昇格はある?
新星アコスタは、”MotoGPのフェルスタッペン”になるか。シーズン途中のKTM昇格はある?
motorsport.com 日本版
【ストリーモ】5/4~6に開催される「GINZA SKY WALK 2024」にてストリーモの試乗体験を実施
【ストリーモ】5/4~6に開催される「GINZA SKY WALK 2024」にてストリーモの試乗体験を実施
バイクブロス
ホンダ新型「ヴェゼル」登場! 3年ぶり“刷新”で何が変わった?  オシャグリーンな「ハント」も新設定の「小さなSUV」約265万円から
ホンダ新型「ヴェゼル」登場! 3年ぶり“刷新”で何が変わった? オシャグリーンな「ハント」も新設定の「小さなSUV」約265万円から
くるまのニュース
ホンダが新型EVの『e:NP2』を発売
ホンダが新型EVの『e:NP2』を発売
レスポンス
三菱自動車、欧州でコンパクトSUV「ASX」の大幅改良モデルを発表
三菱自動車、欧州でコンパクトSUV「ASX」の大幅改良モデルを発表
月刊自家用車WEB
WEC第3戦スパのエントリー発表。フォーミュラE重複の影響多数、ハプスブルクの復帰には疑問符も
WEC第3戦スパのエントリー発表。フォーミュラE重複の影響多数、ハプスブルクの復帰には疑問符も
AUTOSPORT web
超ガチ仕様だし今思えば激安じゃない!? [ランドクルーザー250も70]も超絶魅力的!! でもでも[メガクルーザー]こそ誇るべきモデルじゃないか説
超ガチ仕様だし今思えば激安じゃない!? [ランドクルーザー250も70]も超絶魅力的!! でもでも[メガクルーザー]こそ誇るべきモデルじゃないか説
ベストカーWeb
KTM新型390デューク試乗「実は日本でベストバランスのストリートファイター!?」
KTM新型390デューク試乗「実は日本でベストバランスのストリートファイター!?」
モーサイ

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

620.0650.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

480.01180.0万円

中古車を検索
グランエースの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

620.0650.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

480.01180.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村