現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新車を大きく上回る5300万円! アストンマーティン「V12ヴァンテージ ロードスター」は最後の12気筒モデルだけに注目が集まりました

ここから本文です

新車を大きく上回る5300万円! アストンマーティン「V12ヴァンテージ ロードスター」は最後の12気筒モデルだけに注目が集まりました

掲載
新車を大きく上回る5300万円! アストンマーティン「V12ヴァンテージ ロードスター」は最後の12気筒モデルだけに注目が集まりました

純内燃機関V12を搭載する最後のアストンマーティンとは?

現在の国際オークションでは、時として新車、あるいは新車として発売されてから間もないクルマが出品されることもある。RMサザビーズ欧州本社が昨2023年11月25日に開催した「Munich 2023」オークションでは、興味深いクラシックカーやコレクターズカーが数多く出品されたなか、限りなく新車に近い2023年型アストンマーティン「V12ヴァンテージ ロードスター」も出品されていた。今回はそのあらましと、オークション結果をご紹介することにしよう。

「世界一有名なクルマ」が60周年! 「ボンドカー」でなくとも60年代を代表するスポーツカーだったアストンマーティン「DB5」を見直そう

現行型ヴァンテージのファイナルモデルは「V12」+「ロードスター」の全部乗せ

2022年8月の「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」にてワールドプレミアに供されたアストンマーティン V12ヴァンテージ ロードスターは、4LのV8ツインターボを搭載する現行型「ヴァンテージ ロードスター」にアストンマーティンの至宝、5.2LのV型12気筒ツインターボエンジンを詰め込んだ超ド級バージョン。V12ヴァンテージ ロードスターとしては2代目となる。

パワーユニットはクーペ版の「V12ヴァンテージ」と共通で、最高出力700ps、最大トルク753Nmを発生。組み合わされるトランスミッションは8速ATのみとされ、0-60mph(0-96km/h)加速3.5秒、最高速322km/hという目覚ましいパフォーマンスを誇る。

サスペンションのハードウエアもV12ヴァンテージと共通とされたいっぽう、アダプティブダンパーのチューニングはV12ヴァンテージ ロードスター専用とされている。

また、フロント410mm径ローター+6ピストン/リア360mm径ローター+4ピストンのカーボンセラミックブレーキを採用することで、強力なストッピングパワーを獲得するとともに、スチールブレーキ対比でバネ下重量を23kg削減。ステアリングレスポンスと乗り心地を向上させているという。

くわえて、V12ヴァンテージ ロードスターでは車体の軽量化が徹底されており、フロントバンパー、クラムシェルボンネット、フロントフェンダー、サイドシルなどが軽量・高剛性なカーボンファイバー製に置き換えられたうえに、リアバンパーとデッキリッドにも軽量・高剛性な複合マテリアルが使われている。

そして、アストン史上最速のオープンモデルのひとつとなったことをアピールするワイドボディデザインによって、スタイリッシュなヴァンテージ ロードスターにさらなる存在感が付与されることになった。

生産台数はグローバル総計で249台に限られ、正式リリース前に全車売約済みとなったことから、今後のコレクターズカー市場の趨勢が注目されていたところに、今回のRMサザビーズへの出品が行われたのだ。

「Q」仕立ての1台には、新車価格を超えるハンマープライスが!

アストンマーティンV12ヴァンテージ ロードスターのインテリアには、セミアニリンレザーが採用され、ウイングロゴの刺繍とパーフォレーションパターンをあしらった「スポーツプラス」シートを標準装備。また、通常のシートよりも7.3kgの軽量化に貢献するカーボンファイバー製のパフォーマンスシートもオプション設定されていたが、さる2023年11月の「Munich 2023」オークションに出品されたV12ヴァンテージ ロードスターは、前者のスタンダード電動スポーツシートを装備する。

くわえて、21インチのアロイホイールはサテンブラックかサテンブラック+ダイヤモンド旋削仕上げの2種類から選択可能とされたが、この個体では後者を選んでいる。

しかし何より特筆すべきは、ボディカラーである。このV12ヴァンテージは、アストンマーティンのビスポーク部門「Qプログラム」による魅力的な「サテン・ソーラー・ブロンズ」に、黒のアルカンターラがライニングに張られたソフトトップとの組み合わせとされ、セミアニリンの「オニキス・ブラック」と「リヒト・アルジェント」レザーで仕上げられたインテリアが、このコンビネーションを引き立てている。

もとよりドイツにデリバリーされた1台とのことながら、納車からまだ数カ月、ほとんど使用されていないことは明らかで、オークションカタログ掲載時の走行距離はわずか425kmに過ぎない。つまり登録はしたものの、事実上の新車ということである。

アストンマーティンにとって新型V12ヴァンテージ ロードスターは、V12エンジンを搭載する純ICE車としてのファイナルモデルになることが、すでに発表されている。

このようなマイルストーン的アストンマーティンを所有することへの関心は当然のことながら非常に高く、生産台数は全世界で249台に限定されたことも相まって、前述のとおり受注は正式発表の以前から締め切られていたという。

それだけに、新車での入手の機会を見過ごしたエンスージアスト諸氏にとって「このオークションはV12ヴァンテージ ロードスターをコレクションに加えられる絶好のチャンス……!」と訴えるRMサザビーズ側のアピールは功を奏し、終わってみれば33万6875ユーロ、日本円に換算すれば約5300万円という、新車価格を大きく上回る落札価格で小槌が落とされたのである。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

夫の坪井翔もサポートし“同シーズン夫婦王者”を目指す斎藤愛未。ランク2位の翁長実希を襲うトラブル
夫の坪井翔もサポートし“同シーズン夫婦王者”を目指す斎藤愛未。ランク2位の翁長実希を襲うトラブル
AUTOSPORT web
メルセデスAMGの「ワンマン・ワンエンジン」の職人にインタビュー「世界中のオーナーからSNSを通じてメッセージが届きます」【みどり独乙通信】
メルセデスAMGの「ワンマン・ワンエンジン」の職人にインタビュー「世界中のオーナーからSNSを通じてメッセージが届きます」【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ゴルフVIIよりも「上」? フルSKYACTIV搭載 マツダ3代目アクセラ 発売前試乗プレイバック【10年前の再録記事プレイバック】
ゴルフVIIよりも「上」? フルSKYACTIV搭載 マツダ3代目アクセラ 発売前試乗プレイバック【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
WEC、ELMSで活躍する木村武史が2024年も盛大にクリスマスパーティを開催
WEC、ELMSで活躍する木村武史が2024年も盛大にクリスマスパーティを開催
AUTOSPORT web
高密度バッテリーで690km? 改良版 BMW iX 試作車へ試乗 マックス・モードも 実力更に上昇
高密度バッテリーで690km? 改良版 BMW iX 試作車へ試乗 マックス・モードも 実力更に上昇
AUTOCAR JAPAN
知れば知るほど面白い 自動車メーカーのエンブレムの意味 54選 後編
知れば知るほど面白い 自動車メーカーのエンブレムの意味 54選 後編
AUTOCAR JAPAN
知れば知るほど面白い 自動車メーカーのエンブレムの意味 54選 前編
知れば知るほど面白い 自動車メーカーのエンブレムの意味 54選 前編
AUTOCAR JAPAN
20代現役デザイナーが選んだ「アルフェッタGT1.8」は伊藤忠モノ! 4~5年探してやっとの思いで購入したアルファ ロメオとは
20代現役デザイナーが選んだ「アルフェッタGT1.8」は伊藤忠モノ! 4~5年探してやっとの思いで購入したアルファ ロメオとは
Auto Messe Web
基本メンテナンスで100年間! HEツーリッター・スポーツ(2) 1924年を感じさせない製造品質
基本メンテナンスで100年間! HEツーリッター・スポーツ(2) 1924年を感じさせない製造品質
AUTOCAR JAPAN
ブガッティとベントレーの愛のない結婚? HEツーリッター・スポーツ(1) 100年前に5年保証!
ブガッティとベントレーの愛のない結婚? HEツーリッター・スポーツ(1) 100年前に5年保証!
AUTOCAR JAPAN
美と走りの頂点へ! 一部改良で進化したレクサス「LC」がラグジュアリーの新たな幕を開ける
美と走りの頂点へ! 一部改良で進化したレクサス「LC」がラグジュアリーの新たな幕を開ける
VAGUE
ほぼ新車な「“クラシック”ディフェンダー」がスゴイ! V8搭載&超豪華内装化も可能!? TWISTED JAPANの「ハイパフォーマンスモデル」とは
ほぼ新車な「“クラシック”ディフェンダー」がスゴイ! V8搭載&超豪華内装化も可能!? TWISTED JAPANの「ハイパフォーマンスモデル」とは
くるまのニュース
冬のツーリングこそ楽しい! バイク界の“高級サルーン” 快適装備満載の人気「バガー」3選
冬のツーリングこそ楽しい! バイク界の“高級サルーン” 快適装備満載の人気「バガー」3選
VAGUE
名機・A型エンジン搭載の歴代『サニー』が集結…オールサニーズ・ミーティング
名機・A型エンジン搭載の歴代『サニー』が集結…オールサニーズ・ミーティング
レスポンス
2024年問題で高速の景色が変わった! トラックドライバーの労働時間を縛る愚策がもたらした結果
2024年問題で高速の景色が変わった! トラックドライバーの労働時間を縛る愚策がもたらした結果
WEB CARTOP
[15秒でニュース]ラムが初のBEVトラックの発売を延期…PHEVを優先展開
[15秒でニュース]ラムが初のBEVトラックの発売を延期…PHEVを優先展開
レスポンス
「ここ有料道路だったの!?」がやけに多い“千葉県”なぜ? 今やフツーに使ってる“実は神ルート”な道たち
「ここ有料道路だったの!?」がやけに多い“千葉県”なぜ? 今やフツーに使ってる“実は神ルート”な道たち
乗りものニュース
スバル「BRZ」の限定車「STIスポーツパープルエディション」実車初公開へ! 東京オートサロン2025では“さらなるサプライズ発表”も!?
スバル「BRZ」の限定車「STIスポーツパープルエディション」実車初公開へ! 東京オートサロン2025では“さらなるサプライズ発表”も!?
VAGUE

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

-万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
V12ヴァンテージ ロードスターの車買取相場を調べる

アストンマーティン V12ヴァンテージ ロードスターの中古車

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

-万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村