日産のクロスオーバーEVである「アリア」が、予約注文専用の「limited」に続いて、「B6(バッテリー容量66kWh)2WD」の正式注文受付が始まった。価格は539万円、2022年3月下旬に発売開始とのことだ。
日産によると、2021年6月に発表されたlimitedは、すでに約6,800台の予約注文を受けている、とのこと。Limitedは、B6 2WDでも660万円だったことを考えれば、(それでも充分に高いが)多少は現実的な価格となり、バッテリーEVであるアリアにはさらに、「補助金」という恩恵もある。
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正式注文受付が始まった、ということで、購入検討されている方に向け、「アリアB6 2WD」の概要とlimitedとの違い、また補助金について、解説していこう。
文/吉川賢一、写真/NISSAN
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豪華仕様のlimitedとは違い、多くの目玉装備がオプションに
全長4595mm、全幅1850mm、全高1655mmというボディサイズは、マツダCX-5に近いサイズ感。ホイールベースは2775mm。前後のオーバーハングが短く、クーペルックのSUVスタイルとなる
アリアには、バッテリー容量91kwhの「B9」と、バッテリー容量66kWhの「B6」があり、それぞれ、2WDとe-4ORCEが設定されるが、今回正式注文受付が始まったのは、このうちB6の2WDのみ。なお、この正式注文受付が開始となったことで、B6 2WDについては、予約注文限定モデルの「limitd」が受付終了となっている。
最高出力は160kW、最大トルクは300Nm、0-100km/h加速は7.5秒を誇り、一充電での走行距離は470km。リーフe+を軽くしのぎ、ニッサン製のバッテリーEVでは、最高スペックとなる。
今回発表された、標準仕様の「B6」(税込539万円)と「B6 limited」(税込660万円)との価格差は、121万円。B6 Limitedには、プロパイロット2.0やプロパイロットリモートパーキングなど最先端の運転支援技術、パノラマガラスルーフや、高品質のナッパレザーシート(ブルーグレー)、BOSEプレミアムサウンドシステム(10スピーカー)、専用色19インチアルミホイールカバー、アリアロゴ付LEDキッキングプレート(フロントドア、リアドア)、などが標準搭載となっていた。
いっぽうB6では、プロパイロット2.0やプロパイロットリモートパーキングなど、最先端の運転支援技術がセットオプション化、ヘッドアップディススプレイや、アドバンスドアンビエントライティング、ダブルシャークフィンアンテナなどもセットオプション化される。また、パノラミックガラスルーフや、高品質のナッパレザーシート(ブルーグレー)、BOSEプレミアムサウンドシステム(10スピーカー)、アリアロゴ付LEDキッキングプレート(フロントドア、リアドア)、などもオプション化される。
B6 Limitedでは標準採用となっていたアイテムが、B6では、かなりはぎ取られてしまっている。豪華仕様のlimitedと比較してしまうと、ちょっと「あれ?」と思ってしまう内容だが、アリアの車両価格の多くは、駆動用の大型バッテリー代だ。62kWhのリーフe+ですら441万円もするので、車格の高いアリアが539万円、という価格は、まあ妥当と言えるだろう。
東京都在住の場合、実質452万円に!! 免税も!!
アリアのような、バッテリーEVを購入すると受けることができる補助金はいくつかあり、国からの補助金、県からの補助金、市区町村からの補助金、といったかたちで、各行政機関から補助金を受けることができる。加えて、クルマにかかる各種税金が免税もしくは減税となる。
現時点でうけることができる国からの補助金「令和3年度 CEV補助金」(令和2年度第3次補正予算事業による補助金は11月8日分で終了)は、アリアの場合は42万円。この金額は、当該モデルの充電一回あたりの走行可能距離とクルマに給電(電気を取り出す)装備があるかで、金額が決められている。ちなみに、日産リーフ(40kWh)もアリアと同じ42万円だが、テスラ車の場合は給電ができないので、40万円だ。
2021年11月末現在で、アリアを購入してうけられる国からの補助金は、この42万円のみ。その他は、V2H充放電設備や外部給電器に対しての補助金なので、それらを導入すれば申請することができる。
そのほか、都道府県や市町村からの補助金に関しては、各行政機関によって、内容にかなりばらつきがあるため、お住まいの都道府県、市町村で確認してほしい。例えば、東京都在住の方(個人)の場合、東京都からの補助金は45万円だ。都内在住の場合、アリア「B6 2WD」は、車両代539万円-国の補助金(42万円)-東京都補助金(45万円)=452万円で購入することができることになる。
あとは免税だが、新車登録時に支払う必要がある、環境性能割(旧・自動車取得税)が非課税となり、自動車重量税も免税(現在の制度では車検3回目以降は課税対象)となる。自動車税については現在(令和3年4月1日~令和5年3月31日)グリーン化特例によって、おおむね75%軽減措置がとられているが、なかには東京都のように免税となる自治体も。東京都の場合、免税一切無しの2.0Lガソリン車と比較すれば、約30万円近くは安くなる。
また、65歳以上の方の場合はさらに、最大で10万円のサポカー補助金を受けられる。
■令和4年度は補助金予算が倍増に!?
ちなみに、令和4年度では、補助金に充てる予算を令和3年度の155億円から、355億円と2倍以上要求すると、経済産業省が明らかにしている。予算の概算要求が明らかになっただけの段階なので、まだわからないが、現時点42万円のアリアの国からの補助金が、令和4年度では増額となる可能性もなくはない。
そうなると、「いま買うのは得なのか」、という疑問も出てくるが、先延ばしにすることで得をするのか損をするのかは判断が難しいところだ。補助金は新車登録後に申請するものなので、注文から納車までにどれだけかかかるのかもからんでくる。気になる方は、日産ディーラーに相談してみてほしい。
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みんなのコメント
まだ今はPHVが現実的な選択、早目に安めの軽EVを官民一体で普及させてから、大型化するのが現実的なのでは?