ミニバン・SUV全盛の今だからこそあえて聞きたいことがあります!「オープンカーに乗ってみたいですか?」。恐らく大多数の方の答えは「あ、大丈夫です」かと思われる。
そもそも今の日本車にオープンカーは片手で数えるほどしか存在しないし、実用的でもない。今回はその思いが変わるかもしれない、便利で楽しくお手頃なオープンカーの狙い目モデル3選をご紹介!!
初夏に楽しめるオープンエアライド! ねらい目の国産中古4座オープンモデル3選
文/萩原文博、写真/レクサス、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱自動車
■新車で4シーターオープンモデルを楽しみたいならば1000万円以上を用意しなければならないが……
レクサスLCコンバーチブル。貴重な現行国産車ラインナップ中のオープン4座モデルだ
満開の桜の下が終わっても、青葉による緑のトンネルなど日本はこれからがオープンカーにとって最高のシーズン。こんな気持ちよさはたくさんの人で味わいたいもの。
輸入車では、メルセデスベンツCクラスやEクラス、BMW4シリーズなど数多く設定されている4シーターオープンカー。しかし、新車の国産オープンカーで、4シーターはレクサスLCコンバーチブルしかなく、2シーターでもマツダロードスター、ミツオカヒミコしかない。
しかもレクサスLCコンバーチブルは1000万円オーバーの高級車だ。そこで、ここでは割安な価格で手に入れることができる国産中古4シーターオープンカーを3モデル選んでみた。今、手に入れれば気持ちのいい初夏の風をいっぱい受けてドライブすることができる。
■レクサスSCで贅沢なオープンライドをお手頃価格で始められるかも!?
ソアラ→SC430と車名変更しつつ、初期のレクサス販売を支えたモデルだ。V8の4.3Lエンジンを搭載し、パワフルかつシルキーな走りが今ならリーズナブルな価格で手に入る……かもしれない
国産4シーターオープンの中古車で最も多いのがトヨタソアラ/レクサスSCだ。4代目となる最終型のソアラは2001年4月に登場。1981年の初代発売開始以来20年の節目を機にフルモデルチェンジを行った。
これまでは2ドアクーペがメインだったソアラだが、最終モデルは屋根を閉めた状態でもオープンにしても最高に美しいスタイルと最高の性能を追求したコンバーチブルとなった。
当時、新開発された電動開閉式のメタルトップは、スロースタート・スローストップ制御により、開閉時間は約25秒の滑らかな動作を実現。また、メタルトップ格納時にはトランクリッド前方が開放され、ラゲッジルームへ荷物の出し入れの際には後方が開くトランクリッド両開き構造を採用している。
ラグジュアリーな雰囲気の漂うインテリアは、インストルメントパネルやシートなどに自然素材のウッドパネルや本革など高級素材を採用。また、シートは柔らかな風合いで張りのある本革表皮と心地いいタイト感を持たせた形状によりスポーティ感を演出している。
全長4515×全幅1825×全高1255mmのボディサイズに2+2のシートレイアウトを採用。リアシートはあくまでも荷物置き場と割り切りたい。
搭載するエンジンは、最高出力280ps、最大トルク430Nmを発生する4.3L V型8気筒DOHCの1種類。組み合わされるトランスミッションは5速ATで駆動方式はFRとなっている。
デビュー当初のソアラの新車時価格は600万円とスペシャリティカーらしくかなり高価だった。このソアラが2005年7月のレクサス開業によってSCへと進化する。
内外観は、レクサス独自のデザインフィロソフィ「L-finess(エル・フィネス)」に基づき、流麗な外観と華を演出したインテリアとなった。そしてエンジンは4.3LのV8のままだが、組み合わされるミッションは滑らかな変速フィールとスポーティな操作性を実現したシーケンシャルモード付きの6速ATへ変更。
さらに、ブレーキは自然なペダルフィールで、ドライバーの期待どおりに、常に安定した制動性能を発揮できるように変更されている。また、先進装備としてテレマティックサービスG-Linkを採用し、車両本体価格は680万円だった。
現在、最終型ソアラの中古車は約117台流通していて、平均価格は約94万7000円。価格帯は約45万~約299万円となっている。
一方、レクサスSCは約79台流通していて、平均価格は約179.7万得。価格帯は約82万~約429万円となっている。両車で200台近くと国産4シーターオープンカーのなかでは断トツの流通台数を誇り、根強い人気となっている。
■レクサスIS C はセダンベースだが2ドアのオープンカーとして登場!!
続いて紹介するのは、2009年5月に登場したレクサスISコンバーチブル。メルセデスベンツCクラスなどと同様に、インテリジェントスポーツセダンのISをベースに開発された4シーターオープンカーだ。
当初はIS250Cのみだったが、2010年8月に3.5L V型6気筒エンジンを搭載したIS350Cを追加した。電動開閉式のメタルトップは、軽量なアルミ合金を使用し、オール電動システムを採用。開閉操作にはスムーズな制御が行われるが、約20秒という短い開閉時間となっている。
ISコンバーチブルは「L-finess(エル・フィネス)」に基づき、「2モードスタイル」をテーマとしている。ラゲッジ上部に抑揚のある造形を与えて、流麗なシルエットのオープンモード。そしてキャビンとボディの一体感あるスポーティな佇まいのクローズボディを実現。
インテリアは、スポーティなフロントシートとラグジュアリーなリアシートを大胆で洗練された造形で一体化。ルーフを開けた際に独自の存在感が際立つ。シート表皮には本革とファブリックを設定している。
大人4人が快適に乗車できるキャビンスペースと同時に、コンパクトに折りたためる3分割式ルーフの採用によって、ルーフを開けた時でも9インチのゴルフバックが1個収納可能なスペースを確保している。
IS250に搭載されるパワートレーンは、最高出力215ps、最大トルク260Nmを発生する2.5L V型6気筒DOHCエンジン+6速AT。IS350には最高出力318ps、最大トルク380Nmを発生する3.5LV型6気筒DOHCエンジン+6速AT。
駆動方式はFRのみ、ISコンバーチブルの新車時価格は495万~645万円だった。現在、ISコンバーチブルの中古車は約54台流通していて、平均価格は約223万9000円。中古車の価格帯は約89万8000~約329万8000円となっている。流通している中古車のグレードは圧倒的にIS250Cが多く、豪華装備仕様のバージョンLが中心となっている。
■シルビア ヴァリエッタはS15のなかで隠れた名車。今や新車価格以上で取引されている
オープンの姿がビシッと決まっている「シルビア ヴァリエッタ」。車両の性格上ノンターボモデルのみの設定だった。ベース車にあった汗臭さを微塵も感じない爽快な走りが魅力のクルマだった
中古国産4シーターオープンカーで3台目として取り上げるのは、2000年7月に販売開始された、日産シルビアヴァリエッタ。バリエッタとはイタリア語の変化からの造語となっている。
当時、日産のファクトリーブランドだったオーテックジャパンが手がけたモデルで、「遊び心溢れるオープンカーに快適さを備えた、自在に変化を楽しめる、スポーツクーペ」がコンセプト。
2ドアクーペのS15シルビアをベースに、爽快さと快適さを両立させた国産初のフルオープンタイプの電動メタルルーフを採用し、4名乗車が可能な2+2のオープンカーに仕立てている。
ルーフの開閉は、手元のスイッチ操作で電動により、約20秒で完了し、オープン時にはルーフを完全にトランクルームへ収納でき、美しいロングデッキプロポーション、ルーフを閉じると美しいクーペスタイルとなるのが特徴。
フロントシートのメイン部に、世界で初めてモルフォ蝶の鱗粉の発色原理を応用したモルフォテックスをシートクロスに織り込んだシート地を採用した。これは、繊維が光の干渉により発色するもので、濁りのない澄んだ色が得られる。また、見る方向によって光の干渉度が変わり色調が変化する。
シルビアヴァリエッタは、NAの2L直列4気筒DOHCエンジンを搭載したスペックSをベースとしていて、組み合われるトランスミッションは5速MTと4速ATが用意され、車両本体価格は279万8000~289万5000円だった。
現在、シルビアヴァリエッタの中古車は約17台流通していて、平均価格は約194万4000円。中古車の価格帯は約150万~約328万円となっている。
今回取り上げた3モデルともに生産終了から、かなりの時間が経過しているが中古車相場は安定している。特にシルビアヴァリエッタは新車時価格を超える中古車も流通しており、人気の高さを示している。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?