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冬の日と二馬力は"Winter's day and 2CV!"

掲載 4
冬の日と二馬力は"Winter's day and 2CV!"

運営元:外車王SOKEN
著者 :まつばらあつし

幼少期に憧れたポルシェにも乗れる!カーシェアリングしたクルマの意外な利用方法とは?

冬、というのは寒いですよねウインター。



寒いとはいえ、クルマの中に入っちゃえば、家よりタイトだから暖房の効きも良いわけだし結構ヌクヌク・・・・・、というわけには参りませんのです2CVというクルマは。



というわけで、今回は旧い2CVの冬の過ごし方についてであります。



ご存知の方も多いと思いますが、シトロエン2CVは「空冷」のエンジン。空気で冷やすタイプのアレです。昔のバイクとかプラスティックモデルで作ったWWIIの戦闘機なんかのエンジンも多くは空冷で、エンジン本体にヒレヒレがいっぱいついてますよね。



したがって強引に表面積増やして冷やすタイプですが、2CVのエンジンには「ヒレヒレ」がついてません。ヒレヒレはないけど、空冷なので、エンジンルームにラジエーターもございません。・・・ので、概ねご想像の通り「走って冷やす」タイプです。



エンジンと連動してくるくる動くファンがついてるので、とにかく動いてりゃなんとかエンジンは冷却が可能という案配です。



というワケで冬のお話。前置き長くて申し訳ない。



さて、上記のようにラジエーターついてない2CV。バッテリの容量も少ないし、正直冬は寒いクルマであります。いや、なんか「ヒーター」は付いてますよ。



ダッシュボードに何やらちいさなレバーが付いてて、これを操作すると「エンジンルーム内の温かい空気」が室内にも流れてくる!ので「温かい」のです。



・・・・・・コレ単にエンジンルームと室内の間にあるフタを開ける(笑)だけなので、走ってりゃ温かいんですけど、信号待ちとかで停まっちゃうと、それほどアタタカクはありませんわね。



ともあれ、冬でも室内は暖かさを得ることが「なんとなく可能」レベルではありますが、このささやかなヒーターがあるおかげで、この寒い季節、寒い季節だからこそ2CVならではのオープンエア体験がとても気持ちイイんですよ実は。(←倒置法)



シトロエン2CV、屋根が「がばっ!」と開く仕組みになっています。サンルーフとか、そういう限定屋根の一部が開くぜレベルのものじゃなくて、屋根全部が「ゴムびきの布(笑)」だから、開けた分ガバッと開く。



ちょうど真ん中あたりに「筋交い(すじかい・補強財みたいなもの)」があるので、そこで留めれば前方シートがオープンエア。一番後ろまでくるくる巻きにして留めれば前後まとめてフルオープン、という案配でございます。



このオープン時の走りがキモチいいんすよ。超キモチいい。



なんたって屋根がない。両脇にはドアもガラスもある。でも、屋根だけがないから空の見晴らしがとても良いです。晴れてる日ならバンバン日差しが届いて、運転しながら光合成(笑)も可能です。



外の空気もガンガン入ってきては出てゆく、まさにオープンエア。オープンカーほどの爽快感はないけれど、クローズドのボディとオープンボディのちょうど中間点くらいの感じがこのクルマの良いところ。



ささやかなヒーターも(走っていりゃあ)大活躍!。なので、冬の寒い時期にも、ワタクシは基本屋根を開けて走っております。



見上げれば空。遠くに飛行機雲。空中を走る電線も悪くないし、なんたって秋冬の都内は銀杏の黄色がとても綺麗。頭の上の視界に入ってくる黄色く彩られた道をトコトコ走るだけで、ちょっと楽しい気分になるってもんです。



信号待ちなんかでは、ひらひらと葉っぱが室内に舞い込んできたりするのも、趣がありますねえ。



いやもちろんマイナス面もありますよ。



例えば高速道路の下とか。ばっちい水が垂れてきたり、むっちゃ薄暗くって寒かったり。鳥のバクダン攻撃にも気をつけなければなりませんね。



また、ちょっと前が空けばアクセル踏み込んで「速度上げる=上半身オープンエアに近い」から、まあ、やっぱり「寒いっす」みたいな。



ので、冬の2CV乗りには、それなりの覚悟と装備が必要です。



では、その装備をご紹介。クルマ運転するスタイルというよりは、まあ、ほとんど冬の外出着(笑)。「えりまき=マフラー」は必須。帽子は速度上げると飛んじゃうかもなので、オプション扱い。



雨や雪が心配のときにはショートコートでフォローする。外からみるとなんて大袈裟な!と思うかもしれませんが、これが二馬力乗り・冬の正装という感じなのであります。オープンカーほどカッコ良くはありませんが、それに近い感じのフル装備。いやマジで、冬はこんな感じなのであります。プリウスとかメルセデスに乗っているのとは違います。



昔から江戸っ子は「粋(イキ)」というものを重視しますね。要するに「エエかっこしい」ってやつ。



武士は食わねど高楊枝みたいなことわざ通り、イキに見せる(というより、見てもらう)ためには、平気で痩せ我慢しちゃう。アホですか、と言われてもニッコリ笑って「てへ」とか言っちゃう文化がありまして・・・。



ええ、まあ、2CVに限らず、冬の晴れた日に屋根開けて走ってるオープンカーの人とかは、おおむね、たぶん、そんなメンタリティで、すこしくらい寒くてもにっこり笑いながら、マフラー首に巻いで走ってるワケなのです。みんな江戸っ子なのか?



信号待ちの時に「寒っっ」とか思ったりしつつ。



いや、屋根閉じて走りゃいいじゃんってのはナシで。



●まつばらあつし(Atsushi Matsubara)
・東京右半分生まれ
・お絵かき屋さん&文字書き屋さん・ときどきガッコの先生



[ライター/まつばらあつし]



 

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みんなのコメント

4件
  • 2CVといえは、ミュージシャンの高橋幸宏氏が
    コンサートの会場に乗り付ける番組を見たことがあります

    ご冥福をお祈り申し上げます
  • かわいい車だな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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