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まさかの大成功! 顔が変わって復活したクルマ3選

■賛否両論でも慣れればカッコイイ?

 クルマの印象は、デザインで決まるといい、その良し悪しが販売台数に影響することも多いようです。そのため、新型車として発売したのち、しばらくするとビッグマイナーチェンジと称してデザインに手を加えることがあります。

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 今回は、マイナーチェンジでフェイスデザインを変更して、復活したクルマを3台紹介します。

●日産「スカイライン」

 日産を代表するモデルに「スカイライン」があります。初代モデルが1957年と60年以上の歴史を持つクルマです。そのため、歴代モデルでは売れたモデルや売れなかったモデルなどが存在します。

 とくに、11代目スカイライン(V35型)以降は、「GT-R」と別々の道を歩むことになったことで、ユーザー離れが起きたともいわれています。

 その後、2014年には現行型の13代目スカイライン(V37型)が登場します。日産の高級ブランド「インフィニティ」のエンブレムを装着したことや、ダイムラー製の直列4気筒ガソリンエンジンを搭載するなど、人気絶頂の頃と比べると従来からのスカイラインファンには遠い存在になったようです。

 しかし、2019年7月にはビッグマイナーチェンジがおこなわれ、現行GT-R(R35型)のフェイスデザイン寄りにデザインが変更されるとともに、日産のエンブレム戻ったことなど久しぶりの注目を集めました。

 同年9月17日に正式発売された際には、受注を開始してから約1か月半で、月間目標200台の約6倍近くとなる1760台の受注を獲得しています。

 これは、デザイン変更もさることながら、先進運転支援技術「プロパイロット2.0」の世界初採用やスポーティな「400R」というグレード追加などの影響もあるようです。

 プロパイロット2.0」とは、高速道路の同一車線内でハンズオフ可能なナビ連動ルートを実現したシステムで、ドライバーが常に前方を注視してハンドルを確実に操作できる状況であれば、同一車線内での手放し運転が可能となります。

 400Rのグレードは、スカイライン史上最高の405馬力を実現したモデルです。エンジンは304馬力のものと同じ3リッターV型6気筒ですが、400R専用にチューニングを施すことで最高出力がアップ。シャシ性能の向上や世界初のダイレクトアダプティブステアリング、インテリジェントダイナミックミックサスペンションが採用され、よりスポーティな走行性能を実現しました。

 とくに、400Rが予想以上に好調で、ガソリンターボのうち、400Rが半分を占めています。セダンの購入者は50代以上と年齢層が高いのですが、400Rの購入者は40代が3割近くを占め、20代・30代の若い世代の比率がほかのグレードより高いほか、これまで日産車以外に乗っていたユーザーが約2割を占めているといいます。

●三菱「デリカD:5」

 三菱「デリカD:5」のデビューは2007年で、じつに10年以上ものロングセラーなモデルとなっています。

 ミニバンでありながら本格的な4WDシステムを搭載し、優れた悪路走破性を実現。後にクリーンディーゼルエンジンが追加されるなど、唯一無二のミニバンSUVとして、アウトドア好きのファミリー層に絶大な人気を誇っていました。

 しかし、一般のユーザーからは日産「セレナ」やトヨタ「ノア」3兄弟や、「アルファード/ヴェルファイア」の方が、使い勝手やデザインなどトータルで人気があるのが実情です。

 そこで「デリカD:5」は2018年11月に大規模なデザイン変更が行なわれるに至りました。これまでのオフロードをイメージするようなアクティブな印象から、都会的な重厚感をもたせたデザインに変更をしました。

 当初こそ、大幅なフェイスデザインの変更は賛否両論ありましたが、デリカの唯一無二の価値観は失われていません。

 その結果として、マイナーチェンジ時の月間目標販売台数を1500台としていましたが、2019年2月の発売以降順調な販売台数を重ね、同年10月までで平均1600台と目標台数を達成していることから、フェイスデザインを変更したことは成功といえます。

■ハイブリッド車の代名詞は、イメチェンで浮き沈みを繰り返す?

●トヨタ「プリウス」

 現行のトヨタ「プリウス」は4代目として2015年に発売されました。先代からボディサイズを大きくしたにも関わらず、燃費も向上させるなど、トヨタとしては自信作でした。

 しかし、2代目や3代目のような爆発的な販売台数を記録することができなかったほか、ユーザーからはフェイスデザインが不評となり、一部では「歌舞伎顔」とまで比喩されるほどです。

 さらに、後に発売された「プリウスPHV」がおおむね好評だったこともあり、余計に4代目プリウスのデザインが酷評されてしまいました。

 そこで、2018年12月、ついに前後のデザインを変更することになり、ロサンゼルスモーターショーで発表。これまで縦基調だったヘッドライトとテールライトを横基調に変更し、それに伴いバンパーなども改修され、大きく印象を変えています。

 マイナーチェンジに至った経緯について、トヨタ広報部は次のように話します。

「デザイン面では、従来モデルオーナーからも“抵抗があった”という声が確かにありました。クルマを選ぶ段階でも『デザインが残念』という声が多かったようで、デザインを変えなければということで変更して、プリウスの良いところを見てもらうためにも、『好んで頂けるデザイン』にしています」

 その結果、2019年上半期(1月から6月)の登録車販売台数ランキング(輸入車除く)では、7万277台を記録してそれまで1位を維持していた日産「ノート」から首位を奪還しているのです。

※ ※ ※

 クルマのデザイン変更は、先代モデルと比べられるため、その後の販売台数に大きく影響を及ぼします。結果的に、人気が回復すれば自動車メーカーとしては成功ですが、ユーザーから支持されなければ販売台数は落ち込むといういわば「賭け」なのかもしれません。

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