クルマ、バイクを数台所有し、メンテナンスもこなす施主は、整備士の免許もお持ちの本格志向のオーナー。"居住スペースのあるガレージに住むことが夢"を具現化!
香川県の郊外の分譲地の一画に、Oさんのガレージハウスは建っている。ガレージハウスといえばメインは住宅部分で、ガレージ部分はあくまで付帯的なイメージだが、この物件はそのイメージを覆す。建物の3分の2のスペースをガレージが占めるのだ。
約70平米ある床面積に高さ約7mある広大な空間。さらに本格的な4柱リフトを備えるガレージ空間は、さながら整備工場の様相。住宅部分はこのガレージ部分に付帯的に接続する形で存在する。ガレージ付き住宅というより、まさに住宅付きガレージというのが当てはまる、既成概念を覆すガレージハウスだ。
潜入! 極上の空冷VWや、ダックスやモンキーなど小さなお宝たちがズラリと並ぶ、長閑なベルギーの田舎町に佇むVWカークラブの秘蔵ガレージ。【ガレージライフ】
長年想い描いてきた「ガレージに住みたい」という夢を温め続けていたOさんは、普段はサラリーマンでありながら、趣味でクルマやバイクのサーキット走行やレースの参戦をする筋金入りのモータージャンキーだ。自動車整備士の資格も持っているため、タイヤ交換やオイル交換などの基本作業から、各種メンテナンスやチューンナップまでこなす。そうしたライフスタイルをさらに充実させる空間を実現させるために、県内にあるガレージを得意とする設計事務所「アルカディアデザイン」を2022年初めに訪ねたという。
【写真18枚】整備工場顔負けの4柱リフトを備えたガレージ。
当初より、広大なガレージ空間とそれに耐えうる強度、そして家族が増えるなどの際に部屋を増設できるといった拡張性など、すべてを可能にするのは鉄骨構造だと決めていた。コストや細かな要望を擦り合わせて、想像以上のプランを提案してくれた「アルカディアデザイン」建築デザイナーの櫻井代表と密に打ち合わせを重ねた。
キッチンや洗面台、壁や床、天井の仕上げまでこだわり抜いて決めていき、文字通り一緒に作り上げていった。2023年春に出来上がった、ほぼ思い通りの仕上がりとなったガレージハウスを前に、満足感と達成感でいっぱいだったとOさんは語る。
単調にならないようにガルバ+レッドシダー。デザインにもこだわったガレージハウス。
真新しいガレージには、4台のバイクと2台のマツダ車が収まり、一台は「BENDPACK」製の4柱リフトの上で整備を待っている。このリフトはアルカディアデザインが代理店をしている「セーフティーライフ」より購入。200V電源を動力源に最大積載能力は4トンを誇り、リフトアップした後にさらに車体を持ち上げられるローリングタワーユニットを備える。この機構によりリフトアップしながらタイヤ交換やアライメントを取ることが可能だ。
ガレージ内は奥行きが8mあるため、リフトの後部にも十分作業スペースや収納を確保することができる。お気に入りの作業台やツールボックスなども購入し、どんどん理想のガレージが完成しつつあるが、まだまだ発展途上とのこと。ガレージ内のシンクや、住宅部のトイレへのアクセスなど、使い勝手よくプランしてくれたのは、ガレージ建築の経験豊富な櫻井氏の手腕によるところ。
住宅メーカーや一般の工務店では気づかない部分を設計に盛り込んでくれた「アルカディアデザイン」は『GrageLife』のオフィシャルビルダーも務めている。ただクルマやバイクと過ごすだけの空間ではなく、クルマを出せば友人を招いてのバーベキューも可能。使い方はアイデア次第で無限に広がりそうだ。
撮影時はまだ引き渡しから日も浅く、住宅部の家具や、ファサードの仕上げなど、これから手をつけていく部分が残っていたが、少しずつ完成に近づいていくガレージハウスの進化の過程を見ていくのも楽しみの一つである。これからこのガレージハウスを舞台とした、数々の新しいストーリーが生まれていくことだろう。
◆PLANNING DATA
所在地:香川県
家 族:1人
敷地面積:約258平米
ガレージ面積:約72平米
内装仕上げ:OSB合板
愛 車:1991年式 ツダ・サバンナRX-7 FC3F
2009年式 ツダ・ロードスター
2006年式 ズキ・ハヤブサ
2019年式 マハYZ250F
2009年式 ヤマハWR250F
◆OWNER'S CHECK
・一番気にいっているところは?
広いガレージ空間が確保できたことに加えて、「アルカディアデザイン」
の櫻井さんと一緒に考えた内装などが非常に気に入っています。
・ちょっと失敗したところは?
概ね満足していて、いまのところは特にありません。
・次の夢はなんですか?
住宅部分やファサードなど、まだまだ未完成部分があるので、徐々に
完成させていきたいですね。友人たちとバーベキューするのも楽しみです。
◆COMMENT FROM A BUILDER:株式会社アルカディアデザイン 櫻井広光さん
今回のご依頼は「ガレージに住みたい」という、特殊なご要望を実現させるものでした。僕自身がこのガレージに住みたいと思えるものを設計し、Oさまと一緒に細部まで仕上げていきました。完成してお引き渡ししてもまだまだ関係が続いていくのも、この仕事の醍醐味といえます。これからどんどん進化するガレージを見せてもらえるのが楽しみです。
香川県高松市中間町459 -1 Phone/087-813-7230
https://www.arcadia-design.co.jp/
『GarageLife Vol.96』掲載
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