■日常使いの「ヨンマル」、なぜこんなに高価に?
14年ぶりのフルモデルチェンジで話題沸騰中のトヨタ「ランドクルーザー」ですが、1980年式の「ランドクルーザー(FJ40型)」が海外オークションに出品され、約1000万円の推定落札額が提示されています。
このランドクルーザー、かつてあるハリウッドスターによって仕立て上げられた1台のようです。
【画像】ハリウッドスターのランクル&キャンピングカーがスゴい! 内外装を見る!(21枚)
トヨタを代表するクルマのひとつであるランドクルーザーは、2021年で初代誕生から70周年を迎えるクルマです。
今回の新型モデル(300系)や歴代モデルは、道を選ばず走れるそのタフさなどから、世界中で人気を集めています。
近年は中古車価格も上昇傾向にあり、とくにコンディションの良いものに関しては、かなりの高値でオークションに出品される事例も見られるようになりました。
そんななか、1980年式のランドクルーザー(FJ40型)が、イギリスのオークションハウス「ボナムス」に出品され話題となっています。
このランドクルーザーは、4.3リッターゼネラルモーターズ製V型6気筒エンジンへと換装され180馬力を発揮し、それにともないトランスミッションもゼネラルモーターズ製の5速MTとなっています。
さらに、サスペンションは「オールド・マン・エミュー」のものが採用され、しなやかでコシのある乗り心地となっているようです。
インテリアも手が加えられています。前席シートには、ポルシェのハイバックシートが装着され、カリフォルニアの気候にも耐えられるよう、さらに強力なエアコンが搭載されています。
カーペット敷きの後部座席は、純正仕様の中央向きの折りたたみシートが用意され、さらにはルーフラックなども装備され、実用性も高められています。
外装色の「ラスティック・グリーン」のペイントは、「道具」としてのランドクルーザーの魅力を引き立てる味のある色です。
このランドクルーザーは全体的に手が入っており、かなりのマニアによる「作品」といえますが、一方で、日常的に使用されていたためか、いわゆる「オークション・クオリティ」と呼ばれるほどの状態ではありません。
にもかかわらず、約820万円から約1400万円もの推定落札額が設定されているのにはある理由があります。
このランドクルーザーがこれほどまでに注目を集めているのは、このクルマを仕立て上げたのがハリウッドスターのトム・ハンクス氏だということです。
ボナムスによると、トム・ハンクス氏は、このランドクルーザーを、荒野と高速道路の両方で性能を発揮するようにオーダーしたそうです。
その結果、ゼネラルモーターズ製のV6エンジンを搭載することになったのですが、もちろんカリフォルニア自動車修理局によって認証された正当な個体であることがアピールされています。
所々に経年劣化があることが明記されていますが、それはこのランドクルーザーが日常的に使用されていたことの証であり、トム・ハンクス氏の歴史を感じることのできる1台といえることでしょう。
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