トヨタ「C-HR」の次期型コンセプトモデルを見た小川フミオの感想とは?
ゲームの世界から現実世界へ!?
近い将来の登場がうわさされている、新型トヨタ「C-HR」。そのスタイリングを予感させるコンセプトモデル「C-HRプロローグ」が公開され話題を呼んでいる。
トライカラー(3色)の塗り分けの車体。とりわけ、ボディ後部をブラックにし、黄色のルーフスポイラーを組み合わせたカラースキームが目をひく。
ボディ側面は、近年のトヨタ車とおおきく異なり、手が切れそうなぐらいエッジの効いた(デザイナーは“クリスピー”といったりする)キャラクターラインを採用。
デザインを担当したのは、現行C-HRのプロトタイプを手がけた南仏ニースにトヨタがもつデザインスタジオ「ED2(イーディースクエア)」だとされる。
トヨタ自動車でデザイン領域統括部長を務めるサイモン・ハンフリーズ氏も、2016年にはEDスクエアのプレジデントだった経歴をもつ。
「いままで以上にエキサイティングで大胆なデザイン」と、C-HRプロローグを発表したToyota Europeはニュースリリースで記す。
興味ぶかいのは、SUVでありながら、機能性をベースにしたデザインではないこと。
いまも高いオフロード性能を示唆するのを忘れないランドローバーなどと異なる。まるでたとえば、レースゲーム「ビジョン・グランツーリスモ」の画面から抜け出してきたみたい。
「目立つことを恐れはしません。このクルマのドライバーも同様です」
先述のニュースリリース中の文言だ。
車体を大胆に塗り分けする手法は、昨今ではプジョーが知られる。「208GTi」(2020年デビュー)の赤と黒、あるいは「508PSE」(同)のグレーと黒のオプティカルパターンがすぐ思いつく。
プジョー車が通常の車体と大胆な塗り分けの組合せだったのに対して、C-HRプロローグは、さらに踏み込んでいる。
今回公開された車両では、キャビン部分をシルバーに、もしハイブリッドならば後輪駆動用のモーターユニットがおさまるリア部分がブラック、という具合。
「私たちの使命は、さらに深掘りするところにありました。これまでよりもさらに深く。あたらしいC-HRをお届けするのが楽しみです」
EDスクエアでデザインディレクターを務めるランス・スコット氏は上記のように述べている。
思い出されるC-HRコンセプト遡ると、EDスクエアが手がけたC-HRコンセプトは、2014年パリ自動車ショーでお披露目された。
今回のC-HRプロローグが先述したとおりエッジの効いたキャラクターラインをもっているのに対して、面の表情で力強さを感じさせるグッドデザイン。
このときも2ドアでデザインされていた。量産車は4ドア化されたが、一見2ドア的なデザイン処理がされていて、そこも個性である。
個人的には、塗り分けや強いキャラクターラインをもたずに、強い存在感を主張するC-HRコンセプトは、高く評価したいデザインだ。
いっぽう、今回のC-HRプロローグは、もうすこし“背負うもの”が増えている感じだ。憶測になってしまうけれど、プリウス・ファミリーのバリエーションとしての位置づけが強くなるのではないだろうか。
5代目になる新型「プリウス」と共通性を感じさせるフロントマスクがひとつの証左になりそう。プリウス同様、デザインテーマは「ハマーヘッド」(シュモクザメか)と、呼ばれる。
新型プリウスが、あらたに2.0リッターハイブリッドシステム搭載で、カローラに飽き足らない層も取り込むスポーティな走りを提供しようというのが昨今の流れ。C-HRプロローグも、プリウス・ファミリーに属するとなるとスポーティな走りとなるはずだ。
おそらくC-HRプロローグが、時期C-HRになるなら、そのとき、ボディは4ドア化されるはず。
その上で、もし、C-HRプロローグのような“けれん味”たっぷりのディテール処理が、量産モデルに継続されるなら、おもしろい!
文・小川フミオ
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