現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > レクサスが世界初採用したドアミラーレス車、普通のミラーと何が違う? すでに課題も!? 

ここから本文です

レクサスが世界初採用したドアミラーレス車、普通のミラーと何が違う? すでに課題も!? 

掲載 更新
レクサスが世界初採用したドアミラーレス車、普通のミラーと何が違う? すでに課題も!? 

■ついにドアミラーレスの量産車が登場! しかし課題も?

 レクサスが間もなくドアミラーレス仕様(デジタルアウターミラー)を日本でも10月に発売となる新型『ES』に設定すると発表しました。カメラで映した画像を車内に設置された液晶画面に表示するという技術で、すでに実用化されているルームミラーにカメラの画像を表示する機能のドアミラー版と考えていただければ、わかりやすいと思います。

クルマのルームミラーなぜ小さい? ミラーモニターも徐々に普及、今後はどうなる

 今回、レクサスが正式にミラーレス仕様の採用を発表しましたが、多くのメディアは「ドアミラーレス車が出る」という情報しか伝えていないようです。先進技術ということもありますが、すでに課題もあるようなのです。

 新型ESのエクステリア写真を見ていただきたい。レクサスだけでなく各自動車メーカーがドアミラーレス車両を開発しているのですが、日産やホンダのデザイナーに話を聞くと、「後方を見るカメラをカッコよく取り付けるかで大きな論議になります」といいます。車体の後方だと側方が見えず、かといってドアミラーの位置に付けるとなれば車体から少し離れた位置でないいと後方が見えないからです。

 確かに新型ESのカメラ位置はドアミラーの位置と同じ。デザイン的にドアミラーと変わらないだけなら良いけれど、このカメラを後方から見ると奇妙な形状になってしまっているので、日産やホンダのデザイナーが悩む理由もわかる気がします。

 また、車両から飛び出した位置にあるドアミラーが不要になるなら実質的な車幅は狭くなるなどメリットもあるものの、やはりドアミラー同様に飛び出してます。

 100歩譲ってデザインが大幅にカッコ良くなくて、通常のドアミラーで実現出来ないような優れた機能を持っているなら納得出来るのですが、技術面でもまだ様々な課題を抱えているようなのです。

■キーがオフ状態だと後方を見ることはできない?

 そもそも車両の電源を入れないと後方は全く見えないです。クルマに乗っている人ならご存知の通り、キーをオフにした状態で後方を確認する機会も少なくないと思います。

 また、後方の映像を表示する車内の画面も、少しばかり強引過ぎる感じです。ドアミラーと同じ場所なら、ドアミラーを見るのと同じ。かといって正面に映像を出すと、左右の安全確認が疎かになるなど弊害も出てきます。これもまた、他メーカーのデザイナーが言う通り、デザイン的に全く成立していないと思います。

 機能面でも現在のカメラ画像は実像には届きません。カメラの画像を表示するルームミラーの車両に乗るたびに「気持ち悪い」と感じるのがタイムラグ。ミラーに映る実像だと全くタイムラグなく見えているのに対し、わずかながら遅れるて見える状況。TVの4K画像だって人間の目で直接見るレベルになっていないのと同じです。

 もちろん夜間の映像が明るく見えたりするメリットはあるものの(レクサスはバック時に下の路面を映すとアピールしてるが、普通のミラーでも採用している)、逆に言えばそのくらいです。将来的に危険性のある接近物体を判断して表示くれるなど次世代の機能が加わってくれば面白いと思いますが、もう少し時間はかかるでしょう。

こんな記事も読まれています

ダイハツ「斬新オシャレ軽トラ」がスゴい! “丸目”レトロデザイン×屋根なし仕様!? めちゃカワイイ「バスケット」とは
ダイハツ「斬新オシャレ軽トラ」がスゴい! “丸目”レトロデザイン×屋根なし仕様!? めちゃカワイイ「バスケット」とは
くるまのニュース
自動車レースはゴルフのように男女別にすべきか。“変革期”の今だからこそ聞く、女性モータースポーツ界の目的地
自動車レースはゴルフのように男女別にすべきか。“変革期”の今だからこそ聞く、女性モータースポーツ界の目的地
motorsport.com 日本版
圏央道に「インターもう1つ!」千葉県&成田空港が要望 “アクアライン直結”目指す新IC構想とは
圏央道に「インターもう1つ!」千葉県&成田空港が要望 “アクアライン直結”目指す新IC構想とは
乗りものニュース
マツダが“赤い”新型「和製スポーツカー」実車展示! “市販化”進むロータリーマシン!  RX500&RX-EVOLVとの関係は? 白もある「アイコニックSP」とは
マツダが“赤い”新型「和製スポーツカー」実車展示! “市販化”進むロータリーマシン! RX500&RX-EVOLVとの関係は? 白もある「アイコニックSP」とは
くるまのニュース
ホンダが「アウトドアにちょうどいい」小型ミニバン初公開! アクティブなルックスの「フリードクロスター」は“SUVのようなゴツさ”が魅力的
ホンダが「アウトドアにちょうどいい」小型ミニバン初公開! アクティブなルックスの「フリードクロスター」は“SUVのようなゴツさ”が魅力的
VAGUE
初めてバイクを買う人必見!新車と中古車のメリット・デメリット
初めてバイクを買う人必見!新車と中古車のメリット・デメリット
バイクのニュース
【ホンダ フリード 新型】「フリードらしいデザイン」とは? 新型で実現したデザイナーたちの挑戦
【ホンダ フリード 新型】「フリードらしいデザイン」とは? 新型で実現したデザイナーたちの挑戦
レスポンス
835馬力、新型V12気筒エンジンを発表! アストンマーティンはV12を捨てずに継続して開発することを決定しました
835馬力、新型V12気筒エンジンを発表! アストンマーティンはV12を捨てずに継続して開発することを決定しました
Auto Messe Web
青島文化教材社からヤマハVmax(1985~)、1/12スケール完成品モデル3色が8月より発売予定
青島文化教材社からヤマハVmax(1985~)、1/12スケール完成品モデル3色が8月より発売予定
モーサイ
「DGR東京イーストライド」が5月19日に迫っている!クラシック&ヴィンテージスタイルで走り、前立腺がん研究などに貢献!  
「DGR東京イーストライド」が5月19日に迫っている!クラシック&ヴィンテージスタイルで走り、前立腺がん研究などに貢献!  
モーサイ
暗い車内でもよく見える! LEDライト付きベビーミラー「K-MIRA09」
暗い車内でもよく見える! LEDライト付きベビーミラー「K-MIRA09」
月刊自家用車WEB
この椅子めっちゃラク! あぐらがかけるキングサイズのアウトドアチェア【車に積みたいアウトドアアイテム】
この椅子めっちゃラク! あぐらがかけるキングサイズのアウトドアチェア【車に積みたいアウトドアアイテム】
月刊自家用車WEB
ジープ「ラングラー」6年ぶり改良 フロントデザイン変更 799万円のエントリーグレード追加
ジープ「ラングラー」6年ぶり改良 フロントデザイン変更 799万円のエントリーグレード追加
日刊自動車新聞
ステランティス DS4 にひなげしの花をイメージしたChat GPT搭載の特別仕様車「DS 4 RIVOLI BlueHDi Coquelicot Edition」を発売
ステランティス DS4 にひなげしの花をイメージしたChat GPT搭載の特別仕様車「DS 4 RIVOLI BlueHDi Coquelicot Edition」を発売
Auto Prove
50号車フェラーリが最速も最低重量違反で予選失格。5号車ポルシェが繰り上がりポール獲得|WEC第3戦スパ6時間
50号車フェラーリが最速も最低重量違反で予選失格。5号車ポルシェが繰り上がりポール獲得|WEC第3戦スパ6時間
motorsport.com 日本版
日産「新型コンパクトSUV」まもなく登場!? トヨタ「ヤリスクロス」サイズの「斬新モデル」! 「新ジューク」日本再上陸の可能性とは
日産「新型コンパクトSUV」まもなく登場!? トヨタ「ヤリスクロス」サイズの「斬新モデル」! 「新ジューク」日本再上陸の可能性とは
くるまのニュース
ボルボ、人気モデル『XC40』を仕様変更。特別限定車“プラスB3セレクション”も同時設定
ボルボ、人気モデル『XC40』を仕様変更。特別限定車“プラスB3セレクション”も同時設定
AUTOSPORT web
FIA、雨対策用F1ホイールカバーの改良版をテスト。フェラーリがフィオラノで走行
FIA、雨対策用F1ホイールカバーの改良版をテスト。フェラーリがフィオラノで走行
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村