現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「ランプが点灯しております…」の店内放送なぜする? 商業施設のアナウンスは意味がある!? 意外な理由とは

ここから本文です

「ランプが点灯しております…」の店内放送なぜする? 商業施設のアナウンスは意味がある!? 意外な理由とは

掲載 48
「ランプが点灯しております…」の店内放送なぜする? 商業施設のアナウンスは意味がある!? 意外な理由とは

■「ハザードランプが点灯しております」はなんのため?

 商業施設では、「〇〇のおクルマのお客さま、ハザードランプが点灯しております」「ルームランプが点灯しています」といった店内アナウンスを耳にすることがあります。
 
 なぜあえて店内にそのようなアナウンスをおこなうのでしょうか。

【画像】ヤバい! バッテリー上がった!? でもDIYで解決できる「秘密兵器」を画像で見る(10枚)

 駐車場が併設されている商業施設では、クルマで店を訪れるという人も多く見受けられます。
 
 駐車場内では、ほかのクルマとの意思疎通のためにハザードをランプを点灯させたり、屋内駐車場ではヘッドライトやルームランプを点灯させる人もいます。

 しかし、いざ買い物に行く際にそれらのライトを消し忘れてしまうこともあるようで、そうした場合には前述のような店内アナウンスが放送されるようです。

 駐車場内の迷惑駐車やトラブルなどであれば店内アナウンスをする必要がありますが、なぜライトの消し忘れまでも知らせているのでしょうか。

 首都圏の大型ショッピングモールでは、実際に、次のようなかたちでアナウンスをおこなうといいます。

「当店では、ランプが点灯しているお客さま様や従業員のクルマを見つけたら、警備員に連絡をし、警備員が巡回してランプの点灯を確認します。

 実際に点灯が確認できたら『ランプが点灯しております。〇〇のおクルマのお客様は消灯してください』というようなアナウンスをします。

 ランプが点灯したままになっていると、クルマのバッテリーが上がってしまう可能性がございます。そのため、少しでも早くハザードランプを消灯していただけるようにアナウンスをおこなっております」

 また、客側から「駐車場にランプが点きっぱなしのクルマがいた」などの情報提供を受けた際などでも、警備員が巡回して実際に点灯しているかどうかの確認をおこなっているそうです。

 一方で、店内アナウンスをおこなう別の理由について、関西圏の大型ホームセンターの担当者は次のように話しています。

「ライト点灯のアナウンスは、来店頂くお客さまへの配慮のためという点が大きいですが、同時に『駐車場もしっかりと警備をしています』というアピール面もあります。

 これは通常のお客さまには安心感を持って来店頂きたい、ということに加えて、車上荒らしなどの行為に対しての抑止効果もあると考えています」

※ ※ ※

 また、ライトの消し忘れにより「バッテリー上がり」を起こしたケースも見られるといいます。

 通常、エンジンをかけている場合では、車内の発電機(オルタネーター)が稼働し、ハザードランプやヘッドライトなど、灯火類を使用しながらの状態でも発電がおこなわれています。そのため、バッテリーが上がるということはまずありません。

 一方、エンジンを切っている場合には、オルタネーターが稼働しておらず、発電がおこなわれないため、灯火類はただバッテリーを消費する「過放電」状態となってしまいます。

 国産車の純正バッテリーの容量は40Ahが多く、例えばHIDヘッドライト搭載車の場合には、消費電力が8.5Aから9.0Aとなるため、約5時間でバッテリー上がりに陥る計算です。

 また、ハザードランプでは消費電力が4.0Aから8.0Aとなり、充電が満タンの状態では5時間から10時間程度の過放電でバッテリー上がりになると試算できます。

■もし…外出先でバッテリーが上がったらどうする?

 万が一、出かけた先でバッテリー上がりになった場合にはどのような対処をすれば良いのでしょうか。

 基本的にバッテリー上がりの場合は、メーター上に赤い警告灯が点灯し、エンジンを始動しようにもスターターが回りません。

 そのため、ほかのクルマから電気を一時的に分けてもらうことでエンジンを始動させることになり、これはブースターケーブル(赤/黒)のコードを2台のクルマに繋げておこないます。

 方法は、最初に電気を供給する側のクルマ(救援車)を用意し、エンジンを停止して、ボンネットを開けます。

 肝心なブースターケーブルを繋ぐ順番は「バッテリーが上がったクルマのプラス → 救援車のプラス → 救援車のマイナス → 上がったクルマのマイナス(端子ではなくエンジンの金属部分など)」となります。

 繋いだあとには、救援車のエンジンを始動し、エンジン回転を少し高く保ち、バッテリー上がりとなったクルマのエンジンを始動。無事にエンジンが始動したら、繋いだ順番とは逆の流れで取り外していきます。

 その後、バッテリー上がりのクルマはしばらくアイドリングさせ、バッテリー残量を回復させますが、一度バッテリー上がりをおこしたバッテリーは劣化していることもあり、早めに新品に交換することが望まれます。

 また、バッテリー上がりは「エンジン始動がしにくくなった」という予兆があることもありますが、「さっきまでは問題なかったのに…」と突然トラブルに見舞われることもあるのです。

 そうした自体を避けるためにも、定期的な点検をしておくのが良いでしょう。

 JAFは「バッテリーには寿命があり、一般的に2年から3年といわれています。ただ状況によっては交換時期が早まる可能性もありますので、破損・劣化がないか1か月に1回は点検しましょう」として、バッテリーの状態を定期的に点検することを勧めています。

関連タグ

こんな記事も読まれています

スバルの「小さなヤツ」登場! “軽ボディ”に“直4スーチャー”の超ド級マシン! 「ヴィヴィオ」が借りられる
スバルの「小さなヤツ」登場! “軽ボディ”に“直4スーチャー”の超ド級マシン! 「ヴィヴィオ」が借りられる
くるまのニュース
〈人テク展2024横浜〉住友電工、自動運転可能な電動小型モビリティを初公開
〈人テク展2024横浜〉住友電工、自動運転可能な電動小型モビリティを初公開
日刊自動車新聞
メルセデス、チグハグな開発方針から脱却? 次のアップデートに自信「”魔法”はないと受け入れた」
メルセデス、チグハグな開発方針から脱却? 次のアップデートに自信「”魔法”はないと受け入れた」
motorsport.com 日本版
オートポリスに“巨人”出現。JRP、鈴鹿市に続き大分県日田市と『地域連携パートナーシップ』を締結
オートポリスに“巨人”出現。JRP、鈴鹿市に続き大分県日田市と『地域連携パートナーシップ』を締結
AUTOSPORT web
【ブレイズ】5/25・26開催の「tvk かながわMIRAIストリート2024」に出展
【ブレイズ】5/25・26開催の「tvk かながわMIRAIストリート2024」に出展
バイクブロス
傑作という名のモデルが登場!アウディ、「A4」「A4アバント」および「A5スポーツバック」の特別仕様車を発売
傑作という名のモデルが登場!アウディ、「A4」「A4アバント」および「A5スポーツバック」の特別仕様車を発売
LE VOLANT CARSMEET WEB
HJCヘルメット、クアルタラロの『ル・マン スペシャル2024』レプリカを7月に発売/MotoGPフランスGP
HJCヘルメット、クアルタラロの『ル・マン スペシャル2024』レプリカを7月に発売/MotoGPフランスGP
AUTOSPORT web
ダイハツの合弁「プロドゥア」、初のEVプロトタイプ発表
ダイハツの合弁「プロドゥア」、初のEVプロトタイプ発表
レスポンス
アバルト、限定車「F595Cセカンドエディション」発売 5速MTの電動ソフトトップ仕様
アバルト、限定車「F595Cセカンドエディション」発売 5速MTの電動ソフトトップ仕様
日刊自動車新聞
車中泊にもバッチリ対応! アウトドアにぴったりハマる三菱 デリカミニがベースの軽キャンパー
車中泊にもバッチリ対応! アウトドアにぴったりハマる三菱 デリカミニがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
世界初! 1日の「ソーラー充電」だけで“30キロ”走行可能!? めちゃ凄い新型「3人乗りトライク」初公開!
世界初! 1日の「ソーラー充電」だけで“30キロ”走行可能!? めちゃ凄い新型「3人乗りトライク」初公開!
くるまのニュース
「ディフェンダー」の2025年モデル受注開始! ロングボディの「130」にも“最強”5リッターV8エンジン搭載車を用意
「ディフェンダー」の2025年モデル受注開始! ロングボディの「130」にも“最強”5リッターV8エンジン搭載車を用意
VAGUE
クルマ作りで最も大切なのは[壊すこと]!? [衝撃のGRヤリス]姿に納得! トヨタ車が信頼性抜群のワケ
クルマ作りで最も大切なのは[壊すこと]!? [衝撃のGRヤリス]姿に納得! トヨタ車が信頼性抜群のワケ
ベストカーWeb
車外でシャワーも使える便利な相棒! トヨタ タウンエースがベースのキャンパー
車外でシャワーも使える便利な相棒! トヨタ タウンエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
昭和のサーキットを華やかに駆け抜けた名レーサー 都平健二氏との思い出
昭和のサーキットを華やかに駆け抜けた名レーサー 都平健二氏との思い出
バイクのニュース
トヨタ、プリウスの後席ドアハンドルのリコール対応 6/14めどに開始 生産再開は6/17から
トヨタ、プリウスの後席ドアハンドルのリコール対応 6/14めどに開始 生産再開は6/17から
日刊自動車新聞
ポップアップエキジビション「LBX LOUNGE」を期間限定でオープン!次世代LEXUSの「Premium Casualな世界」が全開だ
ポップアップエキジビション「LBX LOUNGE」を期間限定でオープン!次世代LEXUSの「Premium Casualな世界」が全開だ
Webモーターマガジン
日本ではその性能のすべてを発揮できない! 出力270kWの充電が可能なアウディQ6 e-tron登場
日本ではその性能のすべてを発揮できない! 出力270kWの充電が可能なアウディQ6 e-tron登場
THE EV TIMES

みんなのコメント

48件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村