現在、トヨタブランドのSUVはピックアップトラックの『ハイラックス』を含めると、8車種となっている。2021年秋にはニューモデルの『カローラクロス』が加わる予定で、さらなる商品ラインアップが充実することになる。
今回、中古車情報を紹介するトヨタ『C-HR』が2016年12月に登場した時は、『ランドクルーザー』『ランドクルーザープラド』『FJクルーザー』『ハリアー』という車種ラインアップで、C-HRは最小モデルだった。
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しかし、その後2019年11月に『ライズ』、2020年8月に『ヤリスクロス』が追加され、スタイリッシュコンパクトSUVとポジションが変更された。
今回は、C-HRの最新の中古車情報に加えて、ライズやヤリスクロスの登場はどの程度影響を与えたのかを検証する。
文/萩原文博
写真/TOYOTA、編集部
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■登場から5年 こまめに消費者のニーズに応える改良を実施
トヨタ『C-HR』は『プリウス』に続く「TNGA」採用車として2016年12月に登場。クーペスタイルの外観デザインを採用し、1.2Lターボエンジンと1.8Lエンジンのハイブリッドシステムを搭載して高い走行性能を追求したコンパクトSUVとして人気を博し、2017年SUV新車登録台数No.1をホンダ『ヴェゼル』から奪取した。
写真左からマイナーチェンジ前の『C-HR』、中央『C-HR GR SPORT』、右がマイナーチェンジ後の『C-HR』
その後、2019年10月にマイナーチェンジを行い、内外装の変更に加えて走りに磨きを掛けたカスタムモデルの“GR-SPORT”を設定。1.2Lターボエンジンに6速MT車を採用するなど走りのよさをアピールしている。
そして2020年8月には一部改良を行い、予防安全パッケージ“トヨタセーフティセンス”の機能のひとつであるプリクラッシュセーフティの検知対象に夜間の歩行者、昼間の自転車運転者に加えて、交差点右折時に直進してくる対向車や右左折時の対向方向から横断してくる歩行者も加えた。
さらに、自車線内の歩行者と衝突する可能性が高く、自車線内に回避するための十分なスペースがあるとシステムが判断した場合に、ドライバーの回避操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする「緊急時操舵支援機能」も追加するなど安全性の向上を図った。また、「S-T“GR-SPORT”」に7速シーケンシャルシフトマチック付CVT車を新設定し、グレードを拡充させている。それでは、最新のC-HRの中古車相場を見てみよう。
■ライバル登場で値落ちが加速! 気になるC-HRの価格はどうなった!?
現在C-HRの中古車は約2550台流通している。年式では2017年式が約1080台と圧倒的で、2018年式が約760台そして2019年式の約470台が続く。このことからC-HRの中古車はマイナーチェンジ前の前期型が中心となっている。
C-HRの中古車の平均価格は、現在約214.5万円で3カ月前の2020年11月時点も約214.8万円だったので実質的には横ばいで推移している。そして約1年前、2020年1月当時のC-HRの中古車の平均価格は約229万円だったので、1年で約15万円の値落ちと順調な推移を見せている。
そんなC-HRの中古車相場が大きく変動したのは、C-HR自車のマイナーチェンジとライズの登場した時だった。2019年5月当時のC-HRの中古車の平均価格は約243万円。その後10月にマイナーチェンジを行い、11月にはトヨタ『ライズ』が登場したいことで、半年で平均価格は約14万円値落ちし約229万円となった。その後さらに値落ちが加速し、3カ月後の2020年4月には約216万円まで下がってしまったのだ。
2020年国産登録車台数で1位となったトヨタ『ライズ』。姉妹車ダイハツ『ロッキー』と合わせると16万台近い大ヒット車となった
現在が約214.5万円なので、大幅値落ちをしたあとの約10カ月は横ばいといえる状態だ。やはりマイナーチェンジやライズのようなヒットモデルの登場はライバル車となる中古車相場への影響は大きい。一方、その後登場したトヨタ『ヤリスクロス』や日産『キックス』の影響はほとんどないということも明らかとなった。
2020年8月に登場した『ヤリスクロス』。トヨタでは『C-HR』『ライズ』『ヤリスクロス』とコンパクトSUVが競合しており『C-HR』の新車販売数減は必至だ
現在、C-HRの中古車の価格帯は約138万~約395万円。グレード構成は約1010台と最も多いのが「ハイブリッドG」。ボディカラーは白、黒を中心に多彩なカラーが揃っている。価格帯は約149万~約395万円と幅広いが、200万円以下でも約267台も見つけることができ、燃費そして走行性能そして充実した装備と三拍子揃ったグレードだ。
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続いて多いのが、特別仕様車の「ハイブリッドG LEDエディション」の約304台。価格帯は約170万~約272万円でこのグレードの中古車のボディカラーは白と黒が中心となる。そして、3番目に多いのが1.2Lターボエンジンを搭載した上級グレードの「G-T 4WD」。中古車の流通台数は約211台で、価格帯は約138万~約287万円となっている。新車時価格よりも1.2Lターボ車とハイブリッド車の価格差が縮まっているので、降雪地でなければ、ハイブリッド車を積極的に狙いたい。
また、マイナーチェンジで設定された“GR-SPORT”は、「ハイブリッドS GR-SPORT」の中古車は流通台数が約39台で、価格帯は約220万~約323万円。「S-T GR-SPORT」は約14台で全車6速MT車となり、価格帯は約228万~約268万円だ。
こうして見ると、C-HRの中古車で流通台数が多く割安感が高いのはハイブリッド車となっている。また流通台数は少ないが、200万円前半で高年式のMT車が手に入るというのはオイシイかもしれない。
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みんなのコメント
とか言いながら
モノ大切にしない。
四駆はガソリンターボだけだからこうなる。