クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第127回は「フェラーリ ローマ」だ。
フェラーリ ローマ(2019年-)
2019年11月、フェラーリは母国イタリアの首都であるローマで、新たなモデルを発表した。その名も「ローマ(Roma)」。かつてV8をミッドシップ搭載したモデルに458イタリアという車名が与えられたり、21世紀に入ってからのフェラーリにはカリフォルニアやポルトフィーノ、マラネロ、モデナといったフェラーリと関係の深い地名が付けられることがあり、このローマも、その美しいスタイリングが古都の街並みに映えると名づけられたようだ。
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ローマは、カテゴリー的にはV8エンジンをフロントに搭載した2+2のFRクーペにあたるが、それまでのフェラーリにはV8を搭載したFRクーペというモデルはなく、コンバーチブルのカリフォルニアと、その後継モデルで現在もラインアップされているポルトフィーノがあるだけだ。つまり、フェラーリとしては新しいカテゴリーのモデルとなる。
では、ローマはポルトフィーノのクーペ版なのかと思われがちだが、デザインはまったく異なる。「La Nuova Dolce Vita:ラ・ヌオーバ・ドルチェビータ」、日本語にすると「新しい、甘い生活」がコンセプトであるというローマのスタイリングは、1960年に公開されたF. フェリーニ監督の名作映画「甘い生活」に描かれる優雅な時代をイメージしたという。
突き出したシャークノーズ、ワイドなフロントのボンネット、フェンダーのしなやかなカーブなど、1960年前後の250GTベルリネッタ ルッソや250GT 2+2といったGTモデルにインスパイアされた、フェラーリの伝統的なスタイリングを表現している。デザインはフラビオ・マンゾーニ率いるフェラーリ スタイリングセンターが手がけた。サイズ的にはポルトフィーノより70mm長く、36mm幅広く、17mm低いが、ホイールベースは同じだ。
フロントミッドシップ搭載されるパワーユニットは、3.9L(正確には3855cc)のV型8気筒 DOHCツインターボで、新しいカムプロフィールの採用などにより、最高出力は620ps、最大トルクは760Nmのパワースペックを発生。ポルトフィーノのものより最高出力は20psアップしている(最大トルクは同じ)。ミッションはPHVのSF90ストラダーレから採用された8速DCT(ポルトフィーノは7速)を組み合わせ、公称のパフォーマンスは、最高速度が320km/h以上、0→100km/h加速が3.5秒とされている。
インテリアは、ドライバー側とパッセンジャー側に別々の空間「セル」を生み出すという、いわゆるデュアルコクピット コンセプトを進化させたもの。しかも他のフェラーリ スポーツカーのようなドライバーオリエンテッドではなく、キャビンはシンメトリックな構造とされている。メーター類はフルデジタル化されており、センターコンソールの上部にはエアコンやシートなどを操作するタッチディスプレイが備わり、その下にはF1 DCTのシフトが往年のフェラーリ車のシフトゲート風にアレンジされている。
フェラーリのブランニューモデル、ローマは2020年4月から日本でも受注が開始されているが、新型コロナウイルスの影響もあり、デリバリー時期は未定となっている。
フェラーリ ローマ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4656×1974×1301mm
●ホイールベース:2670mm
●重量:1570kg(追加オプション装着車)
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●排気量:3855cc
●最高出力:620ps/5750-7500rpm
●最大トルク:760Nm/3000-5750rpm
●燃料タンク容量:80L
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●トランスミッション:8速DCT
●タイヤサイズ:前245/35ZR20、後285/35ZR20
●当時の価格:2682万円
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みんなのコメント
とてもとても上手にまとめてあります。