この記事をまとめると
■11月11日に富士スピードウェイでホンダがCR-Vベースの FCEVを発表した
日本じゃ「N-BOX頼み」で最近おとなしい印象のホンダ! 一方アメリカでは相変わらず「絶好調」な理由とは
■北米や中国などで販売中の現行型CR-VにGMと共同開発した燃料電池システムを搭載
■FCEVとしてもBEVとしても使用可能な2面性を持ち、カーボンニュートラル実現を目指す
日本未発売の現行型CR-VがFCEVとなって帰ってくるか?
11月11日の富士スピードウェイ。スーパー耐久最終戦の舞台であるこの場所で、ホンダから1台の試作モデルがお披露目された。それがCR-Vをベースとした燃料電池車だ。
今回初の実車展示となった訳だが、このモデルは将来的に市販化されるのか? そしてどんな特徴があるのか? この試作モデルの未来と気になるホンダの水素戦略の今後についても紹介していこう。
GMと共同開発した燃料電池システムを採用
ホンダは2023年2月に水素事業の取り組みについて発表を行った。その発表に「GMとの共同開発による次世代燃料電池システムを搭載したFCEVを2024年に北米と日本で発売する」という内容があった。この発売予定のモデルこそが今回展示された車両だ。GMと共同開発したスタックを採用したモデルは、これが初めてになる。
現在、CR-Vは国内市場での展開はないが、北米や中国市場などで販売されている現行型のCR-Vをベースに、GMと共同開発した燃料電池システムを搭載した車両となっている。
今回、スーパー耐久の場で初お披露目となったのは、S耐が水素エネルギーを中心にカーボンニュートラルへの取り組みを積極的に行っている現場だからとのことだ。
このモデルは今回展示された車両の他に、現在公道走行で検証実験を行っているとのこと。日本での発売に関しても意欲的なことが見て取れる。
クルマ以外にもさまざまなモビリティに燃料電池スタックを活用
BEVの顔も持つFCEV
FCEVと聞くと、航続距離や具体的な性能が気になるところだが、現段階での詳細なスペックは非公表となっている。しかし、このFCEVモデルには大きな特徴がある。それは、プラグインモデルとしても使用することが可能という点だ。つまり、水素充填だけではなく、外部から供給された電力でも走行することが可能なのだ。
水素インフラがまだ十分に発達していない状況を考えると、環境にはもちろん、ユーザーにもフレンドリーな仕様のモデルと言えるだろう。このFCEVとBEVの2面性を持つパッケージで市販化されたら、水素と電気、どちらのエネルギー源も駆動用に使用できる、現在販売されているなかで唯一無二の市販車ということになる。
燃料電池車とBEVのふたつの顔を持つこのモデルだが、ほかにも特徴的なポイントがある。それは、外部に電源を供給できるということだ。燃料電池車が外部に電源を供給できる例はこれまでもあったが、今回新開発された電源口が付いたソケットを使用することで、車外での電源使用がよりしやすくなっている。
アウトドアや災害時など、電力が欲しいシチュエーションでこれまで以上に使いやすいことは間違いないだろう。
さまざまな原動機でカーボンニュートラルを
そして、気になる販売価格だが……、こちらもまだ具体的には決まっていない。ただ、取材時には「クラリティが700万強、先日発表されたトヨタさんのクラウンセダンのFCEVが800万ちょっとですから、それくらいの価格感には納めたいですね」と担当者は話していた。販売時期に関しては2024年以内ということまでしか言えないとのことだ。
このFCEVのCR-Vで水素車にカムバックするホンダだが、ジェット機や各種パワープロダクツを製造しているホンダとしては、それはあくまでもカーボンニュートラルの取り組みのひとつに過ぎないとのこと。
このFCEVのCR-Vを皮切りに、GMと共同開発した燃料電池システムをより汎用性の高いものに進化させ、定置電源や建設機械の発電用原動機やトラックを中心としたディーゼルエンジンなども、燃料電池へと置き換えていく将来への未来図を考えているそうだ。
カーボンニュートラルと聞くとどうしても自動車ばかりに注目されがちだが、化石エネルギーという燃料を使う原動機は自動車のエンジンだけではない。さまざまな原動機が化石エネルギーを利用している。それら全般を燃料電池に置き換えてカーボンニュートラルを考えるのは、さまざまな原動機を展開しているホンダだからこそと言えるだろう。
ホンダが今後、水素というエネルギーとどのような歩みをしていくのか? その第一歩がこのCR-Vに搭載された燃料電池システムという訳なのだ。
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