実車を早く見てみたい、という欲求に駆られるクルマは少なくない。だが2023年1月31日にデビューした「CX-90」には、とみに興味をそそられる。北米専売のCX系としては2021年12月に登場した「CX-50」のカッコよさにも軽く嫉妬を感じたものだが・・・長く、広く、高い、その「サイズ感」があるからこそ「KODO<魂動>Design」の魅力がさらに際立つ。
マツダ史上最大級のボディに、最強スペックの心臓を搭載
2023年1月31日、マツダの新作「MAZDA CX-90」が世界同時公開となった。CX-60に続くラージ商品群の第二弾としてプラットフォーム、パワートレーンともに一新、文字どおり「ブランドの威信と未来を賭けた」新たなフラッグシップモデルだ。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
マツダ史上最大級のボディに卓越したハンドリング性能を与えるために採用されたラージ商品群向けプラットフォームは、ボディ全体での剛性の最適化に注力、ドライバーの操作に対する応答性をとことん素直で自然なものにしつけているという。操る者の感性に忠実な特性は、類まれな信頼感を演出してくれることだろう。
後輪駆動レイアウトを基本とすることで、CX-90には「キネマティック ポスチャー コントロール」が採用されている。2022年にMX-5 ミアータ(日本名:ロードスター)で初めて採用されたダイナミック制御システムだが、タイトコーナーでのボディリフトを抑制し、確実なグリップ性能を確保してくれる。バランスの良い座り心地にこだわるシートとあいまって、あらゆる運転環境ですべての乗員が自然に快適な姿勢で乗り続けることができるそうだ。
搭載されるパワートレーンは2種類。3.3L直列6気筒ターボに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた「e-SKYACTIV-G」は、マツダの量産モデルとしては史上最強スペックを実現。最高出力は340ps、最大トルクが500Nmと発表されている。
ドライブモードは5つ。TOWING/SPORT/NORMAL/EV/OFF-ROADに加えて、エンジンを発電機替わりに使えるCHARGEモードが設定される。「CX-9と比べても優れている」という低燃費性能にも、期待したいところだ。
もうひとつの2.5L 直列4気筒をベースとする「e-SKYACTIV PHEV」も、パフォーマンス志向のプラグインハイブリッドとして開発が進められた。システム総出力は323ps、総合トルクは500Nm。搭載されるバッテリーは、17.8kWhだ。
全車、新開発の8速ATが組み合わされ、4輪駆動システムとしてマツダ独自の「i-ACTIV AWD」が採用されている。前輪スリップ予兆検知やタイムラグゼロを謳うトルク制御など、トルク配分を常に素早く理想的な状態に保ち続けることが可能だ。
目指したのは凛とした美しさ。この大きさは必然だった
先進の技術とはまた別に、CX-90はデザイン性についても、従来のマツダ車とは一線を画しているように思える。あくまで画像を見たうえでの私見ではあるのだが、マツダ独自のデザインフィロソフィー「KODO<魂動>」に寄り添いながら、ラグジュアリーを謳うにふさわしい重厚感とスポーティ感をきわめてバランスよくまとめ上げているように思えるのだ。
チーフデザイナーの椿 貴紀氏によれば、CX-90ではそれを「DIGNIFIED BEAUTY(凛とした美しさ)」と呼び、パワフルなパフォーマンスを補完する要素としてダイナミックなフォルムに「ブレンド」しているのだという。
MAZDA CANADAの公式ホームページで配信されている電子版オーナーズマニュアル(PHEV/エディション1)には、全長5100mm×全幅1994mm×全高1745mm(ルーフレールこみ)、トレッドは前1705mm/後1708mm、ホイールベースは3120mmと記載されている。車両重量(グロス)は3109kg。前後重量配分は21インチモデルで前1313kg:後1797kgとなっている。
同じラージプラットフォームでもCX-60(日本仕様)と比べると360mm長く、104mm幅広で、60mm高い。日本市場向けとしては最大級のCX-8に対しても全長で175mm、全幅で約150mm、全高で15mmプラスされる。
魂動の世界観を広げるような5m越えのボディワークとともに、ソフィスティケートされたインテリアデザインと合わせて、あらゆる意味で「格上感」を強く印象づけていることは確かだ。
洗練された造形と精密に仕上げられた面の作りこみには、ボディに映り込む光の動きを強調する働きが与えられた。それは停まっている時ですら威厳に満ちたたたずまいを見せ、同時に見る角度によって異なる表情を浮かび上がらせる。
「ゆとり」を感じさせる室内空間は上質感でも史上最強
インテリアは日本流の美的センス(aesthetics)にインスパイアされたもの。天然のカーリーメープルなど多様な素材とカラーをハーモナイズさせることで、洗練された表現の中にしっとりと落ち着いた雰囲気を漂わせる。日本伝統の製織技術である「かけ縫い」から生まれたハンギングステッチもまた、CX-90ならではの特別感を強く感じさせるワンポイントだ。
もうひとつ、PHEVのオーナーズマニュアルから読み取れるのは、非常に優れた実用車としての素養だ。
たとえば、70Lに達する大容量のガソリンタンクはロングクルージング時に非常に心強い。燃費性能については明らかになっていないようだが、PHEVであることを考えればそうとうな最大航続距離を確保していることだろう。
2列目シートは、60対40分割可倒式3人掛けのベンチタイプと独立式のキャプテンシートタイプを設定。後者のカーゴスペースは、3列目シートを収納すると2129Lに達する。室内と車外からスイッチで電動開閉が可能なパワーリフトゲートを採用、ハンズフリーアクセスの機能も設定されている。荷室には、120V/1500WのAC電源も配される。
アメリカ、カナダなど北米市場において、CX系はマツダブランドの人気を牽引し続けてきた。背景には日本でもおなじみのCX-30、CX-5だけでなく、地域性やライフスタイルに合わせるように個性が磨かれた魅力的なラインナップが揃う強みがあることは確かだ。実用車としての機能性にもこだわりぬいているのは、当然なのだ。
まとめ ──── 上級志向のベテランユーザーも魅了できそうだ
たとえばCX-5を思い切りにマッチョにしたような「CX-50」などは、ことデザイン性では日本人にもしっかり刺さる迫力をまとう。サイズの壁を超える事さえできれば、さぞかし人気を博することができるだろう。そのうえでAWD×ガソリンモデルオンリーと割り切って、アクティブな乗り方、使い方にもしっかり応えてくれるところも魅力だ。
同様に・・・いや、それとはまた違う意味で、新しいCX-90もまた母国日本のユーザー目線で軽く嫉妬してしまうほど「カッコいい」。どちらかと言えば若々しさが勝ち気味に思える日本サイズの魂動デザインは、還暦目前の私にとって少々まぶしすぎる時がある。けれどCX-90なら「もしかすると人生最後の愛車」候補のリストに入れてもいいような・・・そんな気がしている。
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