■財布に優しいだけのPHVとはワケが違う
「RAV4にPHVが加わりましたね」
このコラムの担当編集者Kから、原稿の依頼がやってきた。自宅待機が命じられているようで、携帯電話での催促である。
「ああ、すでに乗ってきておる」
「PHVだから財布に優しいんでしょうね」
「それはもちろんだが、環境性能だけのPHVじゃない。あれは走りためのPHVなのだ」
「…どういうことっすか?」
トヨタのRAV4は、2019年に7代目デビューでスタイルを変えている。これまでのようなアーバンSUVという立ち位置よりもオフロード志向にシフトしている。道なきみちを突き進むイメージを強くしている。
「キャッチフレーズが過激でしたよね」
「”好きにまみれろ”だった」
しかも、キャンパーやスキーヤーと共に、未舗装路を飛ばすシーンが描かれている。そのRAV4に加わったPHVも、コンセプトは変わらない。というよりむしろ、その性能をより研ぎ澄ませているのだ。
「でも、PHVってつまりプラグインハイブリッドっスよね。だったらバッテリーに充電すれば、ガソリンを1滴も使わずに走れるってのがウリっすよね」
「たしかに満充電だったら95kmも電気モーターだけで走れる」
「95kmも走れるのだったら、通勤通学はEVモードだけですみますね」
「ガソリンスタンドなんてまず行かなくなる」
「ほら、経済的なだけのPHVッスね」
とはいうものの、RAV4のPHVは、大容量のバッテリーを搭載している。システム最高出力は306psもある。実際にEVモードで加速したら、速度が140km/hを超えた。それほどの電気出力なのである。
■加速力はスポーツカーも顔負け!
「それがホントだとすると、すごいッスね。ホントだったら…」
「まだ疑っているな?」
「はい…」
「スタートして速度が100km/hに達するのは6.0秒と発表されているのだぞ」
「それって速いンスか?」
「ちなみに、とある3リットルのスポーツカーも6.0秒だ」
「スポーツカーと同等ッスか?」
「決して軽くないボディを6.0秒で加速させるのだ」
「 それがホントだっら、すごいッスね。ホントだったら…」
「まだ疑っているな?」
「はい…」
「キミは自動車Webサイトの編集者なのに、電気モーターの底力を知らんのだな?」
「バッテリーって、携帯電話のバッテリーのイメージしかないッスから」
■電気モーターでなぜ速くなる?
電気モーターはスタートダッシュで強烈なのだ。最初の1回転から最大パワーを発揮するという特性があるからだ。一方、低回転低負荷域を苦手とするけれど、高回転を得意とする。回転系の針が高まってくると、モリモリとパワーが炸裂しはじめるのがその証拠だ。
ちなみに、新型RAV4 PHVのキャッチフレーズは“わがままに突き抜けろ”だ。
「つまり、モーターとエンジンのいいとこ取りしたのがRAV4のPHVなのである」
「 それがホントだっら、すごいッスね。ホントだったら…」
「まだ疑っているな?」
「いえ、もう疑っていません」
「キミのガラケーとは世界が違うのだよ」
「ツ・・ツ・・・ツ・・・」
電話が切れやがった。
「だからガラケー編集者とは付き合い切れない!」
〈文=木下隆之〉
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