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来季レッドブル昇格を角田裕毅と争うリアム・ローソン。”レッドブル陣営”で過ごす厳しさを語る「僕らは常に評価されているんだ」

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来季レッドブル昇格を角田裕毅と争うリアム・ローソン。”レッドブル陣営”で過ごす厳しさを語る「僕らは常に評価されているんだ」

 2024年のアメリカGPでRBからF1に”復帰”を果たしたリアム・ローソン。その後、堅実な走りを披露したことが評価され、噂通りセルジオ・ペレスが今季限りで更迭されることとなれば、その後任としてレッドブルに昇格する候補のひとりと言われている。

 そのローソンは、ラスベガスGPに向かう車中で、motorsport.comのインタビューに応じた。その模様は、動画でも公開中である。

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 ローソンはそのインタビューの中で、「常に評価されている」と語り、F1のシートを得たとしても、安心することは常にできないと語った。

「常に評価されているんだ」

 そうローソンは語る。

「特にF1でのはじめの頃は、契約の仕方や評価の方法なんかで、常にプレッシャーにさらされたんだ。パフォーマンス条項があるからね。本当に安心なんてことはない」

 ローソンは今年の9月、シンガポールGPを最後にF1を離れたダニエル・リカルドの後任として、RBのマシンをドライブすることになった。昨年も同じようにRB(当時のチーム名はまだアルファタウリだった)からレースに挑んだが、その時はあくまで”怪我をしたリカルドの代役”。リカルドが復帰することになった場合には、そのシートを明け渡さねばならない立場だった。しかし今季は”リカルドの後任”。置かれる状況はまったく違った。

 しかしローソンは、プレッシャーが低減したとは感じなかったようだ。

「昨年はなんとかフルタイムのシートを手にしようとしていた。でも今年は、フルタイムのシートを手に入れたけど、F1に留まろうとしている。同じようなものだよ」

「もちろん、最高の結果を出すように努めている。でも、考え方が変わることはないだろうね」

 ローソンはレッドブル昇格候補である一方、現時点では来季のシートが決まっていない。これは、同じくレッドブル昇格候補のひとりと目される、チームメイトの角田裕毅とは異なる。角田はすでに、来季のRBとの契約を有しているのだ。

 ただローソン曰く、F1のパドックで歓迎されたことには、安堵したと明かす。

「マックスは、僕がリザーブドライバーだった頃からずっと、僕に親切にしてくれたんだ」

 フェルスタッペンはスーパーフォーミュラやDTMで戦うローソンを見ていて、声をかけてきたのだという。

「僕に目を光らせていたとか、そういうことじゃないよ。彼は単に、色々なシリーズのレースを見ていて、そこにたまたま僕が出ていただけだと思う」

「スーパーフォーミュラのレースから戻ってくると、マックスが僕に起きたことについて話しかけてくれたんだ。僕は『なんでそんなの見てたの?』と思った。でも本当にいいことだったね。特にリザーブドライバーだった時には、目を見開いて全てのことを見ていたし、僕にとっては全てが新鮮だったんだ」

「マックスが僕に話しかけてくれたことは、本当に素晴らしいことだった。彼からたくさんアドバイスをもらったんだ」

 リカルドの成績が振るわないことから、ローソンが後任として昇格するのではという噂が、シーズン序盤から飛び交っていた。最終的には前述の通り、アメリカGPで昇格を果たすことになったわけだが、その時はさすがにホッとしたとローソンは言う。

「何よりもホッとしたよ」

 そうローソンは語った。

「長いこと噂になっていた。チームも、どうするつもりなのかは正確には分かっていなかったと思う」

「どこかのシートを手にできる可能性が高いことは明らかだった。でもそれがどのシートで、どうやって決まるのか、そしてそれが本当かどうかすら分からなかったんだ」

 色々な噂が飛び交っていたため、契約が確定するまで、両親にもそのことを伝えなかったとローソンは明かす。しかもその間ローソンの両親は、連絡を待ち続けていたようだ。

「正式に伝えられるまで、両親にも話すことができない時期もあった。両親に電話し、まだ分からないと伝え続けるのも厳しかったから、文字通りしっかりと伝えられるまで待っていたんだ」

「ニュージーランド時間の午前3時に電話をかけたんだけど、父は電話が鳴る間もなく、すぐに取ったんだ。眠らずに、知らせを聞くのを待っていたらしい」

 そう語るローソンは、さらに次のように続けた。

「全ては、とても幼い頃に僕と父で始めたことなんだ。僕の家族は、これが実現できるように、全てのことを犠牲にしてくれた。だから彼らにとって、僕がF1に乗ることはとても大切なことなんだ」

 レッドブルは、2025年のドライバーラインアップについて、アブダビGP決勝翌日の月曜日に会議を開くこととなっていた。そしてその結果はその週のうちにも発表される……レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーのヘルムート・マルコ博士はそう説明していた。しかしこれまでのところ何の発表もない。

 来季レッドブルでフェルスタッペンのチームメイトを務めるのは誰なのか? ペレスが退くとなれば、その後任を務めるのは角田裕毅なのか? あるいはローソンなのか? いずれにしても、その結論は間もなく出るはずだ。

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みんなのコメント

4件
  • gin********
    角田と違って後ろ盾がないから大変だよな。
  • abr********
    以前、松下信治氏が「レッドブル育成のあるドライバーが、マルコから電話で突然解雇を告げられたのを見て…」のような事を言っていたので、プレッシャーは相当なのでしょう。
    これはローソンや角田に限らずですが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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