スバルは、2019年4月17日に開幕した「2019ニューヨーク国際オートショー」で、新型「アウトバック」(日本名:レガシィ アウトバック)を発表した。1989年登場の初代レガシィ ツーリングワゴンからかぞえて7代目、アウトバックとしては6代目である。
エクステリアは、従来のデザインを踏襲しつつ、各所をブラッシュアップした。フロントグリルがワイドになり、縦型3連のLEDフロントフォグランプや新デザインのアウターミラーを装着するほか、リアゲートのピーク位置を上げ、ボディの厚みを強調している。トレッドが拡がり、リアゲートの開口部も大きくなったており、全体にワイド感が強調されている。
デビュー30周年、レガシィの今──スバル レガシィ アウトバック試乗記
インテリアは、クオリティと機能性をともに高めたという。注目は、インフォテインメントシステム用の11.6インチの縦型ディスプレイだ。エアコンやオーディオなどが設定出来るほか、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応する。
シートにもこだわったという。最上級グレード「Touring」の電動調整式シートは、表皮にナッパレザーを使うほか、シートヒーターおよびシートベンチレーション、運転席クッション座面長調整機能も付く。さらに、運転席シートポジション、ドアミラー角度、空調設定を、車載カメラによって顔を登録したドライバーごとに、乗車時に自動調整する「ドライバーモニタリングシステム」も搭載する。
ラゲッジルームの使い勝手も向上した、と主張されている。非接触式ハンズフリーパワーリアゲートをスバルとして初めて装着した。リアオーナーメント周囲のセンサーによって、手や人の動きを検知し、自動でリアゲートを開ける。なお、開閉スピードは早まっているという。くわえて、カーゴフックをこれまでの2つから4つに増やすなど、細かい部分も改良されている。
搭載するエンジンは、ひとつが最高出力260ps/5600rpm、最大トルク376Nm/2000~4800rpmを発揮する2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボで、もうひとつが最高出力182ps/5800rom、最大トルク239Nm/4400rpmを発揮する2.5リッター水平対向4気筒の自然吸気エンジンの2種類(いずれも数値は北米仕様)。組み合わされるトランスミッションはCVTのみだ。
プラットフォームは、各部の剛性を飛躍的に高めたとスバルがうたう「SUBARU GLOBAL PLATFORM」。この新プラットフォームによって、ステアリング操作に対するレスポンスがより正確になり、乗り心地や静粛性も向上した、とされる。
駆動方式は、スバル独自の全輪駆動システム「シンメトリカルAWD」である。さらに、4輪の駆動力、エンジン、ブレーキなどを統合制御し、悪路走破性を高める「X-MODE」も搭載する。
スバルが得意とする先進安全装備もアップデートされた。全車標準の運転支援システム「アイサイト」は、新たに車線中央維持制御・先行車追従操舵制御(アイサイト・ツーリングアシスト)が追加された。また、車載カメラを使った「ドライバーモニタリングシステム」も搭載され、ドライバーの脇見や居眠りを検知して注意を促す。さらに、LEDヘッドライトは全車標準化された。
新型アウトバックは、2019年秋から北米で販売される。日本への導入時期などについては「未定です」(スバル広報部)とのこと。
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