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ROOKIE RacingがS耐に挑む3台の体制を発表。モリゾウ継続参戦、富士24時間にはロバンペラも

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ROOKIE RacingがS耐に挑む3台の体制を発表。モリゾウ継続参戦、富士24時間にはロバンペラも

 1月15日、千葉県の幕張メッセで行われている東京オートサロン2024は最終日を迎えたが、小倉クラッチブースで行われたROOKIE Racingのトークショーのなかで、2024年のスーパー耐久シリーズに関する体制が明らかにされた。5月24~26日に富士スピードウェイで行われる富士SUPER TEC 24時間レースには、なんと28号車のGR86にWRC世界ラリー選手権王者のカッレ・ロバンペラが参戦することもサプライズで明らかにされた。

 ROOKIE Racingは、スーパー耐久で“モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり”を進めており、これまでST-4クラスの活動からはじまり、ST-2クラス、そしてメーカーの開発車両が参加可能なST-Qクラスを活用し、世界初となる水素エンジン車両を投入したり、カーボンニュートラルフューエルを使ったりと、市販車の開発も兼ねた活動を続けてきた。

Team SDA Engineering、2024年のS耐参戦継続発表も、シーズン途中のニューマシン投入を予告

 そんなROOKIE Racingの2024年の活動については、すでに2023年12月にTOYOTA GAZOO Racingから「引き続き『意志ある情熱と行動』で、カーボンニュートラル実現に向けた新たな選択肢を広げる挑戦にも取り組んでいく」という情報が公開されたのみで、ROOKIE Racingの体制については明らかにされておらず、チームオーナーであるモリゾウも「オーディションを受けている」と語るに留まっていた。

 この日、東京オートサロン2024の小倉クラッチブースで行われたトークショーには、モリゾウが早々に会場に到着し、その後所属ドライバーたちが続々と登場。モリゾウは「ROOKIE Racingというのは、TOYOTA GAZOO Racing、ROOKIE Racing、そしてモリゾウがいるからこそできることがある──というチームです。ここにいるメンバーはプロドライバーもいれば、トヨタの凄腕技能養成部のテストドライバーたちもおり、ジェントルマンドライバーもいます。その三者が協力しながら、同じクルマを作って、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり、人材育成をやっているチームです」と説明した。

■スーパー耐久に挑む3台のラインアップを発表。最後にはサプライズも
 そんなトークショー内では、スーパー耐久の3台の体制が明らかにされた。まず、2023年からST-Xクラスに挑戦し、ROOKIE Racingとして初の総合チャンピオンをもたらした14号車については、引き続きメルセデスAMG GT3を使用。「平良響は卒業しまして、ジュリアーノ・アレジが加わります」と監督を務める片岡龍也が明かした。2023年からは平良がアレジに変更され、鵜飼龍太/蒲生尚弥/アレジ/片岡というラインアップとなる。

「平良選手とアレジ選手については、片岡監督がヤングドライバー育成スクールの校長を今年から務めます。そのなかで、ひとつのシートが新人育成枠になるということです。そこに誰が乗るかは校長先生次第となります」とモリゾウは加えた。「このメンバーは負けぎらいが集まっていますからね」という今年も目指すは昨年の3勝を上回る勝利を残しての連覇だ。

 また、28号車については、引き続き大嶋和也が監督を担当。2023年も何度か28号車をドライブした佐々木栄輔、そして新たに坪井翔が加わった。「これまで開発はあまりやったことがなかったのですが、今年勉強していきたいと思います」と意気込みを語った。ドライバーは佐々木、坪井、そして継続参戦となる豊田大輔、大嶋和也というラインアップとなった。28号車が目指すものは、今季もプロとジェントルマンが組んでGR86を鍛え、評価していくことだ。

 そして32号車については、2023年に続き石浦宏明がチーム内最年少で監督を務め、佐々木雅弘、小倉康宏、そしてモリゾウが乗り込むことが明らかにされた。なお2023年は水素エンジンのGRカローラとGRヤリスが交互に登場することになったが、「その間にクルマを大幅にアップデートできる良い効果があったので、今季どのレースがどのクルマになるかは分かりませんが、そういう取り組みを考えています」と石浦監督は語った。

 ちなみに32号車については、2023年にチーム内でタイム争いも盛り上がっていた。モリゾウと小倉がグングンとタイムを伸ばし、佐々木と石浦のタイムに肉迫していたが、トークショー内ではなんと2023年12月に行われたタイ10時間レースでは、石浦が決勝時にモリゾウのタイムを上回ることができなかったエピソードを明かされるなど、今年もカーボンニュートラルに向けた取り組みに加え、和気あいあいのチーム内バトルが盛り上がりそうだ。

 さらに、トークショーではサプライズも。富士SUPER TEC 24時間レースでは、32号車について「ヤリ-マティ・ラトバラ選手が加わると思いますし、あっと驚くドライバーがひとり加わります」とモリゾウは明かした。

 これに加え、「本当に言っちゃって大丈夫なんですか?」と大嶋も驚いたドライバーとして、富士SUPER TEC 24時間レースでWRCチャンピオンのカッレ・ロバンペラが28号車のドライバーに加わることが明らかにされた。「どんなドライブするのか楽しみですし、負けたくないですね」と大嶋は語った。

 このスーパー耐久の3台の発表に加え、勝田範彦がROOKIE RacingのGRヤリス・ラリー2を使って全日本ラリー選手権に参戦することも明らかにされた。今季のROOKIE Racingの活動からも目が離せなさそうだ。

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