1JZにT67-25Gタービンを組み合わせ420馬力をマーク
JZA80パーツ流用でスタビリティアップを果たしたラグドリ仕様
「海外のRX-7が激しすぎる!」究極系ロータリーロケットが大乱舞
バブルの申し子とも言うべきスペシャリティFRクーペのJZZ30ソアラを、ラグジュアリー仕様のドリ車として仕上げたのが群馬県の“Nスタイルカスタム”だ。
可変バルタイ無しの1JZ-GTEは、T67タービンにHKSハイカム(IN/EX264度)を組み合わせたスタンダードな仕様。エンジンマネージメントはF-CON Vプロが担う。エンジンルーム全体をブラックアウトすることで、真っ赤なヘッドカバーとサクションパイプを引き立たせているのもポイントだ。
メタルフローとなるT67-25Gはウエストゲート式。タービンのインデュース径に合わせてサクションパイプをワンオフし、吸気効率を高める。最高出力はブースト1.6キロ時に420ps、3500rpmも回っていれば強烈なパワーが立ち上がる扱いやすいフィーリングに仕上がっているという。
増大したパワーに伴う熱害への対策として、JZA80スープラ後期ターボ純正のアルミ2層ラジエターや、HKSのオイルクーラーを装備。これでも、真夏のサーキットドリフトでは水温が厳しく今後対策していくそうだ。
サスペンションはアラゴスタの車高調(F24kg/mm R14kg/mm)でセットアップ。ドリフトを存分に楽しめるよう、ナックルはD1でも実績があるオールージュのショートタイプを投入して大幅にアップ済みだ。LSDはクスコの2ウェイを奢る。
フェンダーは片側50mmほど叩き出した上でアーム加工なども施し、絶妙すぎるツライチを実現。また、フル補強したJZA80純正のリヤサスメンバーを30mmほどカサ上げすることで、トラクション性能の向上に繋げている。
かなりの深リムでドリ車らしい雰囲気を演出しているホイールはSSRのプロフェッサー。前後とも18インチで、フロントが9J±0、リヤが10.5J-15というかなり攻めたサイズ構成だ。
インテリアはダッシュボードにスエード素材を貼り込むことによって、古さを払拭するとともに高級感をアップ。純正で装備されているデジタルメーターが、現代のクルマには無い独特の雰囲気を漂わせる。
ミッションには、圧倒的な耐久性を誇るJZA80スープラ純正のゲトラグ6速を搭載。4.1ファイナルでギヤを合わせこんでいる。
スープラなどJZ系車両の純正パーツを数多く流用して仕上げられたJZZ30。ヤンチャな見た目とは裏腹に、トヨタ系スポーツのお手本のようなチューンドなのだ。(OPTION2誌2012年9月号より抜粋)
●取材協力:N-STYLE CUSTOM 群馬県邑楽郡板倉町大荷場443 TEL:0276-78-2305
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